成功する人を育てるための究極の方法とは、どんなもの?

今回は、成功する人を
育てるための
究極の方法とは、どんなものか?
について。

結論を先に述べれば、
褒めるのではなく、
叱るのでもなく、
適切なフィードバックにより、
人を育成することだ。

なぜそうなのか?
詳しく解説したい。

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人は褒められることで
やる気や意欲が湧き、
一生懸命努力するようになるから、
どんどん褒めると良い
という説もある。

確かにそれも一理あるが、
褒めることは
必ずしも良いことではない。

褒めすぎれば、
本人は自分自身を過剰に評価し、
自己中心的になり、
つきあがることもしばしばだ。

こうなれば、
自分の能力や成果を
実際以上に高く見て、
改善する気持ちも失われ、
成長の機会が奪われる。

褒められるのは快感だ。

そのため
褒められること自体を
目的として、
本来の自分の目標や価値観から
離れてしまう危険もある。

褒められることを原動力として、
動くようになれば、
他人を喜ばせることが
頑張りの目的となり、
自分軸で生きれなく
なってしまう。

褒めることは、
望ましい結果を生むよりも、
逆効果になる場合の方が多い。

良かれと思って褒めた結果、
かえって悪い方向へ
進んでしまうことも
珍しくないからだ。

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それでは
叱って育てるのは
どうだろうか?

上手くできない時には、
叱ることで、相手を律して、
頑張らせるやり方だ。

あいにくこの方法も
悪い結果に
つながることが多い。

叱られれば、本人は
自分の能力や価値を疑い、
自信を失う可能性も大きい。

叱る言葉が攻撃的だったり、
感情的だったりすれば、
相手の自尊心を
傷つけるリスクもある。

叱られることが多ければ、
「叱られないようにすること」が
目的となり、
本当に進むべき道から
外れてしまうことも少なくない。

厳しく叱って躾ければ、
良い方向へ導けるだろうと考える
昭和時代のスパルタ的教育は、
今の時代には合わないものだ。

最近は昭和の頃とは違い、
上司が部下を叱りすぎれば、
部下は意気消沈して
職場に来なくなるケースも
よく見られる。

叱ることは効果よりも
ダメージの方が大きいものだ。

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褒めるのもダメ。
叱るのもダメならば、
何が一番良いのだろう?

その答えが
適切なフィードバックだ。

褒める、叱るの行為は
感情が入りやすく、
さじ加減が難しいのに対して、
フィードバックは
感情抜きでできるから、魅力的だ。

適切なフィードバックは
効果抜群で、
本人をラクに望ましい方向へ
導ける。

では、適切なフィードバックは
具体的にどのようにやればよい?

それは、何か事が起きた時、
1)悪かった点を挙げる
2)良かった点を挙げる
3)良かった点はそのまま継続。
また、悪かった点は
それに対する対処法を考えること。

良かったことと、悪かったことを
出し切って、
紙に書いてみるとよいだろう。

将来、同じようなことが起きたら、
どのように対処すればいいか?
これも同時に考えて、書き出そう。

例えば、
子供が何かしら失敗した時には、
「何が原因で失敗したのか?
どうして、そんなことに
なったのか?」失敗の原因を
親が子供と一緒に考えてあげる。

次に、失敗はしたけれど、
やったことの中には、
良かったこともあるはずだ。

この良かった点を
子供と話合ってみよう。

最後に良かった点、悪かった点を
踏まえた上で、
再度同じようなことをする時は、
どこに注意すればよいか? を考え、
ToDoリストを作ること。

このToDoをしっかりこなせば、
次回、同じミスをすることは
ないだろう。

万が一、再び失敗しても、
次元の高いレベルでの失敗に
なるはずだ。

そうしたら、
そこでまたフィードバックを
繰り返せばよい。

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フィードバックをする際に
注意点が幾つかある。

失敗の時には、
悪かった点ばかりに
焦点を当てやすくなる。

でも、これでは
効果はあまり期待できない。

なぜなら、悪い点に集中すれば、
ネガティブな感情に襲われて、
モチベーションも下がるからだ。

結果的には失敗でも、
その中には必ず良かった点も
あるはずだ。

悪い点を考えるのと同時に、
良かった点も見出す努力を
してみよう!

フィードバックは、
悪かった点も、良かった点も、
改善点もすべて具体的に
考えるのがお勧め。

また、相手の自信が
失われないよう、
否定的な言葉はなるべく避け、
肯定的な言葉を使うこと。

相手に対して
オープンな姿勢で接して、
相手の意見を尊重し、
相手の視点に立って
話すことも重要だ。

それから、
適切なタイミングで
行うことも大切!

相手が受け入れやすい時間帯や
状況を考慮して、
相手の気持ちを傷つけないよう
配慮が必要だからだ。

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成功する人を育てるには、
褒めることでもなく、
叱ることでもなく、
適切なフィードバックが一番だ。

褒めることの問題点は、
相手がつきあがったり、
褒められることを原動力として
動くようになったりすること。

叱ることの問題点は、
相手は意気消沈して、
やる気を失うことも多々あること。

それに対して、フィードバックは
感情抜きでできるので、
ラクに実践しやすく、効果も抜群だ。

事がおきるたびに、
1)悪かった点、
2)良かった点、
3)改善点
をそれぞれ考えて、書き出すこと。

そして、改善点はToDoにして
即行動してみることだ。

フィードバックの注意点は、
悪い点だけを強調することなく、
良い点もしっかり見ること。

具体的に考えること。

オープンな姿勢で行うこと。

否定的な言葉は避け、
なるべく肯定的な言い方で
話し合うこと。

適切なタイミングを見て、
やること。

これらの点を注意すると
よいだろう。

この方法は、
子供を育てる親や、
学生を指導する教師、
部下を育成する上司が
使えるだけでなく、

自分が自分に対して
利用するのも有効だ。

フィードバックの習慣を
取り入れて、
相手や自分自身を
より良い方向へ導こう!