この世の中には、
幸せを感じて生きる人もいれば、
不満でいっぱいの人もいます。
幸せな人は、
良いことが次々と起き、
不満を抱える人は
ついていないことが多い
と考えがちです。
しかし、実際は
そうでもないようです。
では、いったい
どこに違いが
あるのでしょうか?
この記事では、
幸せな人と
不満を抱える人の違いを
探っていきます。
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コントロールできることに専念している?
人生における
幸福度の大きな分岐点は、
自分のコントロール下にあることに
焦点を当てられるかどうか
にあります。
幸せを感じている人は、
自分の力で変えられることに
時間とエネルギーを注ぎます。
彼らは自身の行動、言葉遣い、
思考パターン、価値観の選択、
時間の使い方、他者との関わり方、
感情のコントロール、生活スタイル、
そして目標設定など、
自分自身に直接関わる事柄に
注力しています。
一方で、
不満を抱えがちな人は、自分では
どうすることもできない事柄に
執着する傾向があります。
他人の考えや行動、
天候や自然状態、
過ぎ去った過去の出来事、
他者の感情や反応、
大規模な経済変動や社会情勢の変化、
自分に対する他人の評価などが、
その例として挙げられます。
自分の力の及ばないことを
変えようとしても、
偶然うまくいくことはあっても、
多くの場合は
失敗に終わるでしょう。
そして、
その失敗を嘆き続けることで、
心が不満でいっぱいになり、
不幸せな気持ちに
陥ってしまうのです。
対照的に、
幸福感に溢れる人は、
自分でコントロールできる領域に
集中するため、望む結果を得やすく、
心の満足度も自然と高まります。
もちろん、幸せな人でも、
期待通りにいかない場面に
遭遇することはあるでしょう。
しかし、
そのような状況下でも、
彼らは困難を忍耐力を鍛える機会や、
新たな学びのチャンスとして
前向きに捉え、
さらなる成長へと
つなげていくのです。
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誰の機嫌を取るのか?
次に、幸福感に
大きく影響を与えるのが、
誰の機嫌を取るかという選択です。
幸せな人は、
自分自身の機嫌を最優先に考え、
自分が心地よく感じるよう
努めています。
それに対して、不満が多い人は、
他人の機嫌を取ることに必死になり、
自分の心地よさを
後回しにしてしまいます。
他人の機嫌を取るのは、
良好な人間関係を保ちたい
という願望からくるものですが、
他人の期待に応えすぎてしまうと、
自分の心が満たされず、
不満が募ることになります。
結果的に、その不満が
他人との関係にも悪影響を及ぼし、
負のスパイラルに
陥ることが多いのです。
自分自身が幸せでなければ、
他人を本当の意味で
幸せにすることはできません。
自分の心を満たすことで、
自分の幸せが溢れ出るほどになれば、
自然に周りの人々にも
そのポジティブなエネルギーを
分け与えることが可能です。
だからこそ、まずは
自分自身のご機嫌を取ることが、
幸せを感じるための
重要なステップなのです。
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行動している?それとも考えるだけ?
「これは良さそう!」と感じた時、
すぐに行動に移せる人は、
幸せを掴みやすい傾向にあります。
それに対して、
「良さそうだな」と感じても、
実行に移すかどうか
頭の中で延々と考え続け、
なかなか行動に踏み出せない人は、
満足感を得にくくなります。
なぜなら、
行動を起こすことで初めて、
何かを成し遂げる可能性が生まれ、
それが達成感や満足感に
つながるからです。
どんなに頭の中で
素晴らしいプランを練り上げても、
行動が伴わなければ、
現実は何も変わりませんし、
何かを成し遂げることもできません。
行動することで、
目標達成の可能性が
開かれるだけでなく、
たとえ望む結果に至らなくても、
そのプロセスで得られる経験や学びが、
人生の充実度を
高めてくれるのです。
実際に行動を起こす人と、
思考だけで終わってしまう人では、
長期的には大きな成長の差が
生まれていくでしょう。
経験を積み重ね、
着実に成長を遂げていく人は、
周囲の目にも輝いて見えるものです。
行動できない人が
そのような人を見れば、
嫉妬心を感じるかもしれません。
しかし、
行動なくしては何も変わらず、
満足感や充実感を得ることは
困難なのです。
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自分にあるもの、ないもの
誰しも、長所と短所、
得意なことと不得意なこと、
持っているものと
持っていないものがあります。
幸せな人は、
自分が持っているもの、
できることに焦点を当て、
それらを最大限に活かそうとします。
反対に、
不満を抱える人は、
自分にないもの、
できないことにばかり目を向け、
「なんで自分は
これができないんだ!」
と嘆く傾向があります。
人間は、焦点を当てる対象を
より大きく認識する性質があります。
長所や優れた点に注目すれば、
それらがより顕著に感じられ、
その力を活かして
自分や家族の生活を豊かにしたり、
社会に貢献することが可能でしょう。
逆に、
短所や欠点にばかり目を向けていると、
それらが実際以上に大きく感じられ、
「自分は本当にダメな人間だ」
という自己否定的な思考に
陥りやすくなります。
そうなれば、何に対しても
やる気が起きなくなるでしょう。
実際には、
そのような人にも
素晴らしい面はあるのですが、
欠点ばかりに目を向けることで、
良い部分が
見えなくなってしまうのです。
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能動的?それとも受動的?
幸せな人と
不満でいっぱいの人の
もう一つの大きな違いは、
生き方の姿勢が能動的か
受動的かという点にあります。
幸福感に満ちた人は、
能動的な姿勢で
人生に臨む傾向があります。
自ら考え、選択し、行動を起こし、
望む方向に向かって
主体的に動きます。
一方、不満を抱える人々は、
受動的な生き方をしがちです。
常に他人から
何かをしてもらうことを期待し、
自分で考えることを避け、
他人に答えを求めようとします。
このような姿勢では、
自発的に行動を起こすことは
ほとんどないでしょう。
しかし、
他人も自分の生活で
精一杯であることが多く、
常に他者からの援助を
期待することはできません。
そのため、
受動的な姿勢の人は、
「なんでやってくれないのか!」と、
他人が自分の期待に
応えてくれないことに
不満を抱くようになるのです。
対照的に、
能動的な姿勢で生きる人は、
たとえ困難に直面しても、
自ら試行錯誤を重ね、
問題解決に取り組みます。
そうすることで、
自らが人生を切り開いている
実感を得られ、
それが充実感や満足感に
つながるのです。
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まとめ
この記事では、
幸せになりやすい人と、
不満でいっぱいの人の違いを
お話ししました。
今回紹介したのは、
次の5つです。
(1)コントロールできることに
専念しているか否か?
(2)自分の機嫌を取るか、
それとも他人の機嫌を優先させるか?
(3)行動できる人か、
それとも考えるだけの人か?
(4)自分にあるものを活かせるか、
それとも、ないものを嘆くのか?
(5)能動的な姿勢で
主体的に生きているか、それとも
受け身の姿勢で
誰かにやってもらうことを
待っているのか?
もし、今の自分が
不満でいっぱいで
幸せな生活からほど遠い
と感じられる場合には、
自分自身の心としっかり向き合い、
この5つの点を
見直してみるとよいでしょう。
幸せな人は
幸せになるような出来事が
たくさん起きるわけでもないし、
不満でいっぱいな人は、
不運な出来事に見舞われることが
多いわけでもありません。
マインドセットや生きる姿勢を
変えるだけでも、結果的には
見える世界が違ってきて、
幸福度や感じ方も大分変るものです。
この5つすべてを
同時に変えていくことは
ハードルが高すぎるでしょうが、
まずは自分がやりやすいものから
小さな変化を
起こしてゆくとよいでしょう。
小さな変化を
無理なく続けているうちに、
やがては大きな変化を
体験できるでしょう。
幸せマインドセットに切り替えて、
幸せな生活を目指しましょう!