世界が平和になるために、一般市民の一個人に何ができるだろうか?

世界のどこかで悲惨な戦争が起きていて、
多くの罪なき人々が犠牲になるのを見て、
心が酷く痛み、
自分に何もできない悔しさを感じる。

権力も、財力も、影響力も持たない
一般市民の一個人は、
ある意味、無力に思われがちだが、
本当に何もできないのだろうか?
私たちには世界が平和になるために、
できることは何もないのだろうか?

私個人は、
とてもちっぽけなことでも、
個人ができることはあると考えている。
それは、「戦争に協力しないこと」。
どんなに周囲が戦っていても、
「自分は戦わない」の姿勢を
持ち続けることだ。

そのために、個人ができることは、
センセーショナルなニュースには
踊らされないよう気をつけること。
メディアの情報を鵜呑みにせず、
常に冷静な姿勢で客観視できるよう努めること。
意図的に人の心をかき乱すような情報には
自ら触れないこと。

残念ながら、この世の中には
戦争をやりたがる闇の勢力が存在する。
その勢力はかなりズル賢く、
どうすれば人の心を操ることができ、
戦争に導けるか?よく理解している。
大衆を煽って、人間の心理を悪用して、
戦争に突入できるよう仕掛けてくる。
そうする理由は、
自分たちが大きな利益を得れるから。
戦争により、得することがあるからだ。

しかし、戦争によりよい思いができるのは、
ほんの一握りの少数派に過ぎない。
その数とは比べ物にならないほど、
世界中で多くの人たちが戦争により傷つけられる。
善人も、心優しい人も、全然罪がない人たちもが
沢山犠牲になって、悲しい思いをさせられる。

無力な一市民であっても、
心理操作をして、戦争を仕掛けてくる勢力に
煽られないよう、注意することはできる。
彼らのキタナイ作戦に、
まんまと引っかかってはいけないのだ。

そんな話をすれば、反論する人もいるだろう。
「平和を掲げて、
私たちは戦わなければいけない」
「外敵から自国を守るために、
戦わねばならない」
と主張する人もいる。

街や、人や、動物や、植物や、環境や、
私たちが今まで積み上げてきた貴重なものを、
破壊しないように守ることは大切だ。
だから、そのために戦うんだ!
自己防衛のために戦うんだ!
平和を守るために戦うんだ!
と考える人も少なくない。
これは非常に真っ当な考え方で、
一見、正しいことだと思われる。

しかし、冷静になって考えれば、
ちょっと違っている。
なぜなら、戦う目的が平和のためでも、
私たちの生活を良くするためでも、
私たち自身を守るためでも、
戦う以上は必ず破壊が起こり、
大きな犠牲者を出してしまうからだ。

善意を掲げて、正義を掲げて、
戦ってしまえば、
自分も破壊行為をすることになり、
それにより、多くの人たちを傷つけて、
悲惨な状況に陥らせてしまう。
やってはいけないと思う戦争を
自らしてしまうことになる。

それなら、どうすればよいのか?

目的が何であれ、
自分は戦いには協力しないのが一番だ。
戦争をしかける側に煽られることなく、
センセーショナルなニュースに
踊らされることもなく、
心を動揺させられることもなく、
平静を保つこと。
そして、自分で自分を幸せにするよう
努めることが大切だ。

自分が煽られ、操られ、
平和を掲げて戦う気持ちになれば、
戦争を仕掛ける力の思い通りに動くことになる。
彼らの仕掛けに引っかかり、
彼らに協力することになってしまう。
それとは逆のことをする必要がある。

世界中の多くの人々の一人一人が、
メディアの歪んだ報道に踊らされることなく、
心をかき乱すこともなく、
戦争を仕掛ける人たちに無反応でいれれば、
戦争をやりたがる少数派も
期待するような協力を得られない。
そうなれば、世界が戦争の方向へ動くのも
防ぐことは可能だ。

一人一人が「自分は戦争はしない。
自分は幸せに生きる」と決めて、
戦争に協力する方向へ動かなければ、
戦争をしたがる少数派を
止めることも可能になる。

この考え方は机上の空論で、
あまりにも美しすぎるかもしれない。
そんなに単純な問題でもない。
でも、より多くの人たちが、
「自分は煽られない。操られない。
戦争には協力しない。
自分を満たして幸せになる」
という気持ちを持てれば、
集合意識で世界を良い方向へ導くことも
不可能だとは思わない。

世界のどこかで悲惨な状況がある時、
「自分は幸せになる」と思うことを
否定する人もいる。
誰かが悲しんでいる時には、
自分も一緒に同情して悲しんであげなければ
と思う人もいる。

しかし、これも間違いだと思う。
誰かが苦しんでいる時に、
自分もそのネガティブを貰い、
同じように苦しむのは避けたほうがいい。
それよりも、
自分が明るく軽やかな気持ちになり、
幸せのエネルギーを強くして、
そのポジティブなエネルギーを
苦しんでいる人に分けてあげること。
明るいものを苦しい人に与えてあげること。
そちらのほうがずっと理想的だと考える。

立派なことをして、
「多くの人たちを助けてあげよう」
とヒーロー的なことを考えなくてもいい。
それよりも、自分で自分を助けること。
一人一人が
自分で自分を幸せにするよう努めることだ。
これができれば、その結果「皆が幸せになれる」。

一般市民で、
権力も、財力も、影響力もない自分でも、
「戦争には絶対に協力しない」と決め、
操られないよう気をつけること。
動揺させられないよう注意すること。
より多くの人たちが「私は戦争には協力しない。
自分を幸せにしていくんだ」
という気持ちを持ち、
戦争をやりたがる少数派を
サポートしないようにすればいい。
一人だけの力は非常に弱くても、
一人一人が沢山集まれば、
集合的に良い方向へ動くことも可能だ。

正義のためでも戦ってはいけない。
どんな戦いも、戦いであり、
破壊的行為になるから。
踊らされず、操られず、煽られず、
冷静を保ち、自分は幸せになる。
「戦争には協力しない姿勢」が
私たち個人ができる一番マシなことだ
と私は今考えている。