不幸な人が
幸せになるためには、
何をすればよいのだろうか?
これが今回のテーマだ。
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結論を先に言えば、
「過去を変えること」。
これを聞いて、一瞬
「えっ、そんなことはない!」
と思った人もいるはずだ。
もう既に済んでしまった
過去のことは、
どんなにもがいても
変えられない! と考えるから。
確かに
過去に起きた出来事の事実は
変えられない。
しかし、
その出来事の解釈は、
自分の思うように
どうにでも変えることが可能だ。
同じ出来事でも、
解釈の仕方により、
自分の感じ方も大分違ってくる。
要は、
自分が不快に感じる解釈はやめて、
心が軽くなるような捉え方に
書き換えることがポイントだ。
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例えば、過去に
つらい失恋経験をしていて、
そのことをずっと引きずっている場合。
確かに
失恋は非常につらいものだ。
愛する人と別れると、
多くの人が寂しさや悲しさ、
自尊心の低下、
不安感などに苦しむ。
そのような感情は、
胸が締め付けられるほど強く、
克服することは容易でない。
失恋は
かなりの痛みを伴うもので、
悪いことだと解釈するのも
当然だ。
しかし、
最悪の経験の中でも、
実は、良いことも存在する。
失恋により、
自分自身の欠点や問題点を
改善するための機会を得たり、
自立心を養うための
きっかけをつかんだりすることもある。
失恋経験は辛いことではあっても、
自己成長につながることも多い。
失恋は、新しい人生を始める
チャンスを提供してくれることも
しばしばだ。
失恋を経験することで、
同じような経験をした人々への
共感力が高まり、
より良い人間関係を築くための
スキルを身につけることも可能だ。
短期的には
非常に辛い経験でも、
長期的に見れば、
その経験を通じて自分自身が成長し、
より良い人間になることができる。
そう考えると、
過去の出来事にしがみつくことなく、
前に進んで新たな人生を歩んでいこう!
という気持ちにもなれるものだ。
過去の出来事に囚われずに、
自分自身にとって
より良い未来を切り拓くことが
可能になる。
起きた出来事を
どのように解釈するかで、
自分の感情も大分変るものだ。
感情がより良くなれば、
その後の行動も
より望ましいものになる。
そして、
より望ましい行動のお陰で、
得られる結果も
今までとは違って
素晴らしいものになる。
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私たちの身の回りで
起こる出来事自体には、
善悪の区別はない。
出来事に対して
「良いことだ」とか
「悪いことだ」と判断するのは、
私たち個人が行うことに過ぎない。
それが証拠に
同じ出来事でも、
一人は悲しみ、
別の人は喜ぶこともある。
このように違う反応を示すのは、
人それぞれの解釈が
異なるためだ。
例えば、雨が降ったとき、
一人は「ああ憂鬱で嫌だな」
と文句を言う。
でも、別の人は
「雨は私たちに必要な恵みの水を
与えてくれるもの。有難いな~」
と思える。
解釈が異なれば、
同じ雨の日でも
全く違った感情が
生まれるものだ。
結局、物事の捉え方が
自分を幸せな気持ちにも、
不幸な気分にもするもの。
だとすれば、
心が軽くなるような、
嫌な気分にならないような
捉え方をするのが
得策ではないだろうか?
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ある出来事を
取り上げた場合、
その出来事には
良い面と悪い面の両方がある。
もし、
ニュートラルな視点で
観察できれば、視野が広がり、
そのことが分かるはずだ。
しかし、ほとんどの人は
特定の出来事に対して、
ほんの一部分しか見ていない。
「不幸だな~」と思う人は、
ネガティブで悪い側面だけを見ており、
良い面には気づいてない。
実際には、その出来事には
ポジティブ面も存在するが、
その部分には
目を向けていないのだ。
嫌な部分に意識を向けると、
それが実際よりも大きく見え、
誇張されてしまう。
その結果、
自分の不幸感も増大し、
より不幸な状況に陥ってしまう。
このことに気づいて、
自分が嫌だと感じることから
距離を置いて、
客観的に物事を見るように
努めると役に立つ。
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今回の話をまとめれば、
自分が不幸だと感じる人は、
幸せになるために
以下のことを試みるとよい。
過去の出来事について、
自分がしていた解釈を
自分の都合の良いように
勝手に変えてしまうことだ。
どのように物事を捉えれば、
自分の気持ちが明るくなるか?
気分がもっとラクになるか?
自分の心の状態が
より良くなるような解釈を
意図してすることだ。
その理由は、捉え方次第で
湧いてくる感情も
大分違うものだから。
感情が変わると、
それに伴い行動も変わる。
そして、
行動が変わることで、
得られる結果も変わってくる。
都合の良い捉え方をすることで、
より良い感情を生み出し、
その結果、より良い行動を起こせるため、
より良い結果を得ることも可能だ。
また、どんなことでも
ポジティブ面とネガティブ面の
両方があることを覚えておこう!
出来事に対して
より広い視野を持ち、
すべてを均等に見るには、
出来事から自分自身を少し離して、
客観的に観察することが必要だ。
これができれば、
「悪いこともあるけれど、
それだけではない!
良い面もあるんだ」と納得できる。