頑張っているのに成功しない! 頑張らないのに成功する! なぜ?

この世の中には、
一生懸命に頑張っているにもかかわらず、
努力が報われない人が存在します。

一方で、
それほど頑張っていないのに、
どんどん成長し発展する人もいます。

その違いはいったい何でしょうか?

今回のテーマは、
その点について
考えてみたいと思います。

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大切な違いの一つは、
自分に向いたことを
やっているかどうかです。

全ての人が全ての分野で
同じ才能や能力を
持っているわけではありません。

人の能力や才能はバラついており、
ある分野では優れていても、
別の分野では劣ることが
多いのです。

誰でも自分が得意なことと、
逆に苦手なことがあります。

自分に向いた分野で働く場合は、
特に努力しなくても
どんどん成長できます。

しかし、自分に向かないことを
頑張ってやっている場合は、
どんなに頑張っても
前進が難しいことも
珍しくないのです。

一般的に、
自分が好きなことや
やりたいと感じることは、
自分に向いたことだと言えます。

その逆に、
やりたくないと思うことは、
自分にとって
得意ではないことがほとんどです。

しかしながら、
気を付けなければならない点
があります。

自分がやりたいと思うことを
やっているのに上手くいかない、
と嘆く人がいます。

自分が希望することを
やっているから、
それが自分の得意分野だ
と思い込んでいるのですが、
実際には違うこともあるのです。

本当は自分が心底
やりたいことではなくても、
周りが素晴らしいことだ
と言っている場合、
自分がそれに魅了されて、
本当にやりたいことだと
勘違いしてしまうことがあります。

また、親や周囲の人たちが
~するのがよいことだから、
と言っている場合も、
自分が本当に好きではないのに、
好きだと思い込んでしまうことも
否定できません。

自分で望むことだと思っても、
実際にやってみて、
そのプロセスが面白くなく、
あまり楽しめない場合は、
何らかの理由で
勘違いしている可能性が高いのです。

そういった場合は、
早めにそのことをやめて、
他のことを探した方が賢明です。

本当に自分に向いたことに
従事するようになると、
どんどん物事が進み、
どんどん向上していくことができます。

これが一つ目の大切なポイントです。

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2つ目のポイントは、
行動量の違いによるものです。

当然のことながら、
ある分野で成功している人は、
その分野でたくさん活動しています。

その反対に、
なかなか努力が実らない人は、
自分が思っているほど
多くのことを
やっていない場合がしばしばです。

重要なのは、
客観的に自分がやっている量と、
主観的に自分が活動している
と感じる量が大きく異なることです。

自分に合ったことをしている場合は、
一日中そのことをやっていても、
全く疲れを感じることなく、
努力をしている
という自覚はほとんどありません。

それとは逆に、
自分に合わないことをしている場合には、
ちょっとその活動をしただけでも、
随分やった感じがします。

どんどん飛躍していく人は、
やはり、それだけの量のことを
実践している事実があるのです。

ただし、本人はそのことが楽しいから、
実際に自分がたくさんやっている
と気づかないものです。

自然とその行動をやっていて、
それを楽しんでいるうちに、
実際にはかなりの量のことを
行動の形でやり遂げているのです。

自分がどのくらいやっているか
主観的に感じることと、
実際にどれだけのことが
なされているかが
大きく違うことを知ることが大切です。

どんなことでも、
かなりの時間と労力を
費やさなければ、
大きなことは成し遂げられません。

自分に向いたことをしている人は、
かなりの時間やエネルギーを
そのことに注いでいても、
そうしている自覚があまりないから、
「そんなに頑張らなくても、
上手く行っている」と感じるのです。

それとは反対に、
不向きなことをしている人は、
一生懸命やっているつもりでも、
さほど時間や労力を
そのことに費やしていません。

このことを理解することが
重要です。

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3つ目のポイントは、
どれだけ待てるか
という違いです。

頑張っているのに
成功できないというのは、
自分に向いていないことをしている
という理由もありますが、
実はそれだけではないのです。

大きな成果を出すためには、
それなりの時間がかかるものです。

ちょっとやそっと頑張っても、
すぐに結果が
出るわけではありません。

目的地がA地点だとして、
100のタスクをこなさなければ
ならないとした場合、
20のタスクだけをこなした時点で
「なんか上手く行かないな」と嘆くことは、
ほとんど意味がありません。

たったの20%しか
終了していないのに、
その段階で成果を見ようとしても
無理があるからです。

別の見方をすれば、
ちょっと頑張ったくらいで
すぐにできてしまうことは、
たいしたことではないのです。

大きな成果や素晴らしい結果は、
やはりそれなりの時間と労力が
必要です。

コツコツ淡々と、
気長に楽しみながら
物事を進めていける人と、
気短ですぐに結果を求める人の違いが、
ここでのポイントになります。

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成功している人について、
もう一つ言えることがあります。

その成功者が
どんなに上手く行っていても、
その人の現在しか
見ていない場合が多いのです。

物事が上手く回り始める前には、
自分が期待するようにはならず、
失敗やミスを何度も経験したはずです。

失敗しながら、色々なことを学び、
今の成功を手に入れたのです。

上手く行っている人の現在だけを見て、
「あの人は、そんなに頑張らなくても、
すごく成功している! 羨ましいな」
と言うのは、どうでしょうか?

その人の上手く行かなかった時期を
私たちは全く知りません。

本人は
上手く行っていなかった時のことを
自ら話すこともほとんどないでしょう。

しかし、実際には、
長い下積み期間を経て、
ようやく今の状態になれた
ということも少なくありません。

要は、現在だけで判断するのは
適切ではないということです。

別の言い方をすれば、
たとえ今が上手く行っていなくても、
今の時点で「失敗だ」
と決めつけるのは
間違いだということです。

今コツコツと
少しずつ積み上げているものが、
将来、大きな花を咲かせる時が来る
可能性もあるからです。

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今回の話をまとめると、
頑張っているのに
なかなか成功できない人と、
あまり頑張らないのに
どんどん飛躍発展する人がいるのは、
幾つかのポイントで違いがあるからです。

その違いは、
まず自分の向いていることに
従事しているかどうか、

次にどのくらいの行動量が
あるかどうか。
ここでの行動量は主観的なものではなく、
客観的な行動量が決め手になります。

そして、
物事が上手く回るようになるまで
気長に待つことができるかも
重要です。

これらの違いが、成功できる人と、
そうではない人を
分けているのです。

成功者とそうでない人の違いは、
自分に向いた分野での
楽しみながらの行動と、
気長に待つ姿勢にあり!

ぜひこのことを覚えておいて
くださいね!