人生は、ある意味
ゲームと言えるでしょう。
それは、人生にも
ゲームのようなルール(制限)が存在し、
その制限の中で可能な選択を重ね、
障害や挑戦に立ち向かいながら、
楽しみや成長を
手に入れていくからです。
今回は、人生というゲームを
達人のように楽しむために
必要な2つの要素に焦点を当てて
お話しします。
結論から申し上げますと、
子どもの持つ「遊び心」と
大人の持つ「現実適応力」が、
それら2つの要素です。
これらを意識しながら
磨き上げることが、
人生を豊かに楽しむための鍵である
と言っても過言ではありません。
それでは、さっそく
詳しく解説していきましょう!
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子どものような「遊び心」を活性化させるには?
小さな子どもたちは、
自然と自分の心の声に従い、
心から楽しめることに
没頭する性質を持っています。
しかし、年齢を重ねるにつれ、
人はさまざまな制約を受けるようになり、
大人になると、
そのように行動することが
難しくなることも多いです。
人生の達人になるためには、
この「子どものような遊び心」を
取り戻すことが大切です。
自分の心に耳を傾け、
その声を尊重しましょう。
心が喜びを感じること、
惹かれること、ワクワクすること
に取り組むこと、
自分の内側から湧き上がる
興味や関心に従って
行動することが、
遊び心を活性化させる鍵です。
多忙な日常に追われる中で、
自分が本当に望むことを
見失ってしまった人もいるでしょう。
そんな人は、過去を振り返り、
子どものころや昔楽しんだ活動を
思い出してみると効果的です。
子どものころに熱中した遊びは、
自分が本当に求めることの
手がかりになる場合もあるからです。
また、新しい趣味や活動に
挑戦することで、
思わぬ喜びを
見つけることもあるでしょう。
人生の達人になるためには、
心から望むことを
追求することが重要です。
しかし現実には、
仕事や日常生活の中での
責任や役割があり、
好きなことだけを追い求めるのは
現実的ではないでしょう。
それでも、できる範囲で
自分の好きなことに
時間を割くことは大切です。
たとえば、就寝前の30分間を
自分のために使ったり、
週末に1~2時間を自分の時間として
確保するなど、
個々人の状況に合わせて
自分の時間を作ることが望ましいです。
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主体的なスタンスでの行動を意識する
私たち大人は、日常生活で
数多くの責任を背負っています。
仕事におけるタスク、
家事や育児といった日々の義務など、
やるべきことは山ほどあります。
これらのタスクを
単なる「義務」として捉えると、
楽しさを感じるのは難しく、
ストレスが溜まる一方です。
人は、自分で選んで行う行動には
喜びを感じるものですが、
強いられて行う行動は
つらいものになりがちです。
しかし、自分の捉え方を変えることで、
感じ方も変わってくるものです。
たとえば、
仕事上のタスクに取り組む際、
完全に自分の意思で
行っているわけではなくても、
それを「自分が選んでやっている」
という主体的なスタンスで
捉えてみるのです。
「この行動は自分が選んだ行動だ」
「これは自分の意思で決めたことだ」
といった主体的な姿勢を
持つことが重要です。
実際、私たちは、
上司から命令されてやるタスクでも、
他の行動であっても、
その行動を起こす時点で
「それをやる」ということを
自らが選択しています。
この自覚が、
主体的になるための秘訣です。
自分で選んで行う
という認識を持つと、
自己決定感を感じられるように
なるでしょう。
自分の人生は
自分で選んで決めている
という実感が生まれ、
自分が人生の主役である
という感覚が強まります。
これこそが、人生というゲームに
能動的かつ積極的に
参加しているという気持ちにつながり、
遊び心を活性化させるのに
役立つのです。
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大人の現実適応力を身につけることの重要性
子どもの遊び心と並行して、
大人としての現実適応力を磨くことも、
人生の達人となり
人生のゲームを楽しむためには
欠かせません。
現実適応力とは、
自分が影響を及ぼせる範囲を正確に理解し、
その中で自分の能力を
最大限に発揮して
現実にアプローチする力のことです。
この力の重要な要素の一つは、
自分が変えられることと
変えられないことを見極め、
変えられないことは
諦めて手放すことです。
自分のコントロールできないことや
変えることが不可能な事柄に
執着するのは避け、
そのための努力を
一切やめることが大切です。
「諦め」という言葉には
否定的な印象を持つ方も
いるかもしれませんが、その本質は
「現実を明確に見ること」であり、
ネガティブなものではありません。
自分にできることと
できないことを区別し、
自分では変えられないことを諦め、
手放すこと。
そして、自分にできること、
変えることが可能な事柄に
全力を注ぐことが重要です。
できないこと、変えられないこと
を諦めることは、
自分が万能ではない
と認めることでもあります。
それは感情的には
失望感や無力感を
伴うかもしれませんが、
これらの感情を受け入れることで、
きちんと地に足をつけ、
しっかりとグランディングしながら
現実に向き合うことが
可能になります。
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できないことを受け入れれば、できることに集中できる
人生には、自分の意志で
変えられることもあれば、
どうしても思い通りに
ならないこともたくさん存在します。
私たち人間は、
人間である限り、
万能であることは不可能です。
できないことを受け入れるほど、
私たちの意識は「できること」に集中し、
その領域を深く掘り下げることが
可能になります。
自分の影響力が及ばない範囲のことに
執着せずに手放し、
影響力が及ぶ範囲に
意識を集中させることで、
その範囲内で自分の力を
最大限に発揮することもできるのです。
できないことを
きちんと認めて諦めることで、
できることに焦点を当て、
自分の能力を有効に発揮し、
自分らしい生き方を
実現することができるわけです。
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人生はゲームと似たようなもの
人生がゲームに例えられるのは、
どんなゲームにも
制限や制約が存在するからです。
かくれんぼ、鬼ごっこ、
トランプ、オセロゲーム、
スポーツのゲームなど、
どれもルールがあります。
ゲームの参加者はそのルールに従い、
制約された中で
最善の結果を目指します。
どうやって制約の中で
望む結果を得るか?
知恵を働かせ、
工夫を凝らして楽しむのです。
人生もこれと同じです。
自分の限界を理解し、
制限を受け入れ、
その中で知恵を絞り、
さまざまな工夫をしながら、最善を尽くし、
望ましい結果を目指します。
この過程で、自分自身が学び、
成長していくのです。
人生というゲームでは、
自分で主体的に行動することが大切ですし、
状況に応じて
自分には超えられない力を認め、
諦めることも必要です。
自分の意思と諦める部分を
両方大切にしながら、
子どもの「遊び心」と大人の「現実適応力」を
同時に磨くことで、人生の達人となり、
自分らしい人生を
楽しむことが可能になります。
子どもの「遊び心」と
大人の「現実適応力」を意識して、
与えられた条件の中で
自分の力を最大限に活かし、
クリエイティブで豊かな人生を
築きましょう!
そして、そのプロセスを
存分に楽しみましょう!