頑張っても、頑張っても、
前に進まない時期は、
私たちの多くが経験することだ。
今回の話は、そんな時、
どうすれば、めげることなく、
持続的に取り組めるか? について。
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まず最初に、
ある事実を知るとよい。
それは、
人間には成長曲線があり、
この成長曲線は
「指数関数的」だということ。
指数関数的とは、最初のうちは
ほとんど変化のない状態。
あったとしても、
ほんの僅かなものだ。
でも、ある時点を過ぎれば、
急にグーンと伸びるもの。
最初はずっと
水平に低空飛行している。
暫くの間、その状態が続くが、
ある瞬間、突然急速に上昇して、
高い場所に到達する。
成長の仕方は
指数関数的であるのに、
多くの人は勘違いしており、
右肩上がりの正比例のグラフを
頭の中でイメージしている。
そして、
「これだけ頑張ったから、
これだけの結果が出る」と
頑張った分に相当する結果を
求めているのだ。
しかし、実際に得たものは
ごく僅か。
それにより、
裏切られた気持ちになって、
失望して諦める。
「自分はこんなに
頑張っているのに、
なかなか前に進まない!」と嘆く人は、
ぜひこのことを覚えておこう!
知っているかいないかで、
心の持ち方も
大分違ってくるからだ。
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ある時点で
急激に成長するポイントは
「ティッピングポイント」
と呼ばれる。
ティッピングポイントまで
行き着く時間は
人によっても違うし、
事柄によっても異なる。
でも、一般的には
ここに行くまでには
大分時間がかかるもの。
大切なのは、
ティッピングポイントに
到達するまで、
やり続けることだ。
でも、残念なことに、
もうすぐティッピングポイントなのに、
それが分からないから、
ちょっと手前で諦めてしまう人が
けっこう多い。
「こんなに努力したのに、
成果が出ないのは、
自分には向かないからだ」
と勝手に決めつけて、
今まで積み上げてきたことも
一瞬のうちに捨ててしまう。
もう少し頑張れば、
凄い成果が出たのに、
もうちょっとの頑張りができずに
「ダメだった」で
終わってしまうのだ。
これはとても勿体ない話。
もし自分が今
「もうこれはダメだから
やめようかな?」
と諦めることを考えていたら、
このことを思い出して、
その決断をもう少し遅らせても
よいだろう。
「成長は指数関数的」
ということは、
すべての人に当てはまる。
このことを
しっかり頭に入れて、
早すぎる損切りは、
避けた方が賢明だ。
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頑張っても、頑張っても
なかなか前に進まない時、
もう一つやるべきことがある。
それは、今の自分のやり方を
見直すことだ。
不適切なやり方や
非効率的な方法を取っていれば、
どんなに長期間頑張っても、
実りを見れないのは
驚くべきことではない。
自分が今やっている
勉強方法や、仕事の仕方は
本当に正しいだろうか?
もっと質を
高められないだろうか?
色々を考えてみて、
別のやり方を試すことも重要だ。
上手く行っている人を
観察したり、
その人の意見を聞いたりして、
今までとは違うやり方を
取り入れてみるとよい。
すると、
パーフェクトでなくても、
以前よりは良い結果が
得られるかもしれない。
もしそうであれば、
時々、自分のやり方を見直し、
少しずつ修正を加え、
徐々に向上できるよう
努めてみることだ。
一般的には
大きなことを成し遂げるには
1万時間そのことをやる必要がある
と言われている。
ただし、正しくないやり方で
1万時間やったとしても、
それでは成果は期待できない。
試行錯誤を繰り返しながら、
より効率的なやり方、
最適化されたやり方を探り、
実践してみることが必要だ。
新たな方法を試しては、
その結果を確認する。
もし上手く行くようなら
それを取り入れ、
イマイチならば、
再度、別のやり方を模索しよう!
試行錯誤を繰り返すうちに、
気がつけばティッピングポイントに
到達していたなんてことは
ざらにある。
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今回の話をまとめれば、
一生懸命頑張っているのに、
なかなか成果が得られなくて、
落胆したり、挫折感を感じたり
する場合には、
次のことを覚えておこう!
どんなに頑張っても、最初のうちは
ほとんど成果が見られないのは
普通のこと。
この状態は暫く続くだろう。
しかし、ある時点を超えると、
急激にグーンと伸びる時期
(ティッピングポイント)がある。
まずはここまで頑張ろう!
それと同時に、
今の自分のやり方を
見直すことも必要だ。
同じことを
上手くこなしている人を
参考にして、その人のやり方を
真似てみるのもあり。
また実際に、色々な方法を
実験的に試してみて、
自分にはどれがやりやすいか?
手ごたえを感じながら
試行錯誤することも大切だ。
そうするうちに
より効率的で、より適切な方法を
見つけられる。
そして、
それを暫くやり続けることで
ティッピングポイントに
到達するだろう。
そこから先は、
自分の想像とは違って、
気持ち良いほど
スイスイ前に進んでゆける!
「もうダメだ」と
諦めてしまいそうになったら、
ぜひこのことを思い出して、
必要な行動を起こしてね!