一見些細なことを大きな力に変えるコツ

一見、些細な行為は、
大したことではなく、
取り組もうが取り組むまいが
結果に影響はないと
考えがちです。

しかし、
そのような些細なことでさえも、
軽視せず、あなどらない方が
良いのです。

なぜならば、その些細な行為を、
コツコツと一つひとつ丁寧に繰り返し、
大切に扱えば、いつの間にか
それらが積み重なって
大きな価値を生み出すことも
あるからです。

今回のテーマは、
「些細なことでも大切に」
ということで、
見過ごされがちな小さなことに
光を当て、その価値を高めてゆこう!
という内容です。

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ほんの些細なことは、
それ自体はやってもやらなくても、
目の前の状況には
大きな影響を及ぼしません。

しかし、その些細なことを、
タイミングが許す度に、
真摯に取り組む姿勢があれば、
長い時間軸で見ると、驚くほどの
大きな結果を生むことがあります。

「たいした影響がないから」
という理由で見逃さず、
多少面倒でも、その都度、
一つ一つを丁寧に取り組むことが
大切です。

子育てをしていた頃、
私はこのことを強く実感しました。

子供に何かを教える際に、
わざわざまとまった時間を設けるよりも、
生活の中で何かが起こったその時に、
小さなレッスンを与える方が、
楽にかつ多くのことを教えることができる
という経験があります。

たとえば、
部屋の電球が切れた時には、
親が即座に交換するほうが簡単です。

しかしこの機会を利用し、
子供を呼んで
電球の交換方法を教えることによって、
(その時には多少の手間を伴うかもしれませんが、)
子供は新たな技術を学ぶことができます。

そして、次回電球が切れた時には、
子供自身が自発的に取り組み、
手伝ってくれるようになるでしょう。

小さな出来事が起きた時、
その都度、教えてあげることによって、
自然と教育できるのです。

子供が自分で
何かをできるようになると、
子供の自信も育まれます。

親から見ても、子供が積極的に
手伝ってくれるようになると、
日常生活も楽になる一方です。

まさにウィン・ウィン・シチュエーション
ではないでしょうか?

その時は
少し面倒に感じられても、一貫して
子供に教えるように心がけていれば、
その子供は、
何も教えてこなかった親の子よりも、
確実に成長するでしょう。

親がすぐに対応してしまえば、
その場は確かに楽で簡単です。

そんな些細なことだからと言い、
教えることなく放っておいても、
すぐには大きな変化はないでしょう。

しかし、機会があるごとに
子供に何かを教える親の子と、
そうでない親の子では、次第に差がつき、
その差は時間と共に大きなものになります。

面倒さから子供に教えることを避けると、
必要な時に子供が何もできない状況に
直面します。

その時になって初めて
「子供に教えなければ」と思い、
時間を確保する必要が生まれます。

でも、それはむしろ、
大きな手間となり、
負担が大きくなってしまうのです。

小さな出来事が起きた時、
その機会を大切にし、
子供に教えてあげることこそが、
最良の教育方法だと
私は経験を通じて感じています。

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健康のための
エクササイズについても、
同様のことが言えます。

「最近、少し太ってきたから
健康のために体重を減らしたい!」と思った時、
多くの人はスポーツジムへ行って
運動することを考えるでしょう。

しかし、この場合でも、
些細なことを意識して取り組むだけで、
ジムでの運動と同等の効果が
得られる場合もあります。

例えば、
エスカレーターやエレベーターが
利用できる時でも、
意識して階段を使って
上り下りすること。

駐車場では入口近くに停めず、
少し遠くに車を停めて
歩く距離を増やすこと。

室内では、
椅子があればすぐに座るのではなく、
意識して立つ時間を作ること。

家の中でも、こまめに動き回り、
家事に勤しむよう心がけること等々。

これらの小さな行為が
長期間にわたって積み重なり、
大きな効果となって現れます。

階段を使うか、エスカレーターを使うか、
一度の選択では
大きな違いはないでしょう。

しかし、日常的に意識して、
体を動かす習慣を身につければ、
わざわざ時間を取ってジムに行く必要もなく、
身近な方法で健康増進が可能です。

ジムに行く場合、
移動時間、着替え、シャワーなど、
思った以上に時間が取られるものです。

仕事が忙しいと、
ジムに行く時間を捻出することも
難しいでしょう。

そうなれば、結局行かなくなり
そのうち何もしなくなるのです。

それよりも、日々の生活の中で
小さなエクササイズの機会を
最大限に活用する方が、続けやすく、
ずっと楽であるというのが私の経験です。

毎日の些細な行為が
健康を支える大きな力となるのです!

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日本に住んでいた頃、
私は試験勉強のために、
電車やバスを待つ時間や移動中に
単語帳を手に取り、
英単語を覚えていました。

わざわざ机に向かい
長い時間を割く必要なく、
小さな隙間時間を
こまめに活用することで、
驚くほど多くのことを暗記し、
学ぶことができたと感じています。

このような経験をした人は
私だけでなく、
たくさんいることでしょう。

これと同じ考え方を
日常生活の他の側面にも
応用すると良いのです。

些細なことと軽視せず、
小さなことでも大切にして、
それを習慣化しましょう!

その一つ一つは本当に小さなことで、
やってもやらなくても
大した違いはないように
感じられるかもしれません。

しかし、
小さなことを見過ごさず、
それを継続的に
行う習慣が身についていると、
それらが積み重なり、
驚くほど大きな影響を
生むことになります。

些細なことでも、
それを続けることで、
大きな苦労をせずとも、
楽な方法で大きな成果を
達成できるのです。

そして、ある日ふと、
「自分はこんなに
できるようになっていたのか!」
と感動する日も訪れるでしょう。

一見些細なことでも大事にすれば、
将来的に自身が得することも
沢山あります。

そのため、小さなことを
見下すことはやめましょう!

その都度、こまめに行い、
隙間時間を最大限に活用することで、
効率よく大きな成果を
積み上げていきましょう!