メンターは持つべきか? それとも、持たなくてもよいのか?

今回のテーマは、
メンターはいたほうがよいのか? 
それとも、いなくてもよいのか?
について。

最初に結論を言えば、
できれば、
メンターを持ったほうが
望ましい。

その理由は、
自分よりレベルの高いメンターから
アドバイスを頂くことは、
自己成長を加速するのに
役立つからだ。

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ただし、注意点もある。

素晴らしい業績を
上げている人から学び、
その人と全く同じことをすれば、
あなたも成功できるだろう。

しかし、ある程度のところまで
辿り着いた後には、
メンターの指示だけに
一途に従うのは、かなり危険だ。

なぜなら、そうすることで
自分では何も考えなくなり、
思考停止状態に陥るからだ。

メンターの言いなりになって、
メンターが言うことすべてを
鵜呑みにすれば、
自分自身の思考は止まり、
長期的には自分の進化成長を
妨げるリスクがある。

最終的には
誰にも依存することなく、
自分で考え行動する方向へ
進んだほうが賢明だ。

そのためには、
思考停止状態に陥らないよう
気をつける必要がある。

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Aさんは、Aさんのやり方で
成功した。

Bさんは、Bさんのやり方で
成功した。

そして、Cさんも
Cさんのやり方で成功した。

Aさん、Bさん、Cさんは、
成功を成し遂げた点では同じでも、

3人とも
それぞれ独自のやり方で
成功への道を歩んで、
目標達成を可能にした。

同じことをするのにも、
成功する方法は何通りもある。

また、何をもって「成功」とするのか?
人それぞれ違うものだ。

あなたが目指すところは、
Aさんとも、Bさんとも、Cさんとも
全く同じではないだろう。

たとえこの3人のうちの
誰か一人と同じ目標があっても、
その人と全く同じやり方を
しなければいけない
というわけでもない。

それよりも、
あなたはあなた独自の
やり方を見つけたほうが
後々のためにもよいだろう。

あなたにピッタリの方法を
使ったほうが、
あなたにとってはやりやすく
ベストなものだからだ。

そのために、
Aさん、Bさん、Cさんより、
あなたにとって有益な部分を頂き、

それらをモザイクアートのように
つなぎ合わせて、
あなた独自のベストのやり方を
作り上げるとよいだろう。

そう、メンターは
たった一人でなくても
構わないということ。

複数のメンターから
自分に必要な部分を教えて頂き、
複数のものをかけ合わせてみる。

そこから更に
自分の考えることも足して、
あなたにとって有益なものを
作り上げればよいのだ。

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なぜ、自分独自の方法に
従うのが理想的なのかは、
人間は誰もがユニークな存在だからだ。

時々、こういう人を見かける。

ある本を読んだ。
その本の内容は素晴らしく、
学ぶことが多いと思った。

しかし、
その本を読み進めるうちに、
本の一部に「イマイチだ!」
と思われる個所が見つかり、
そこから失望が始まる。

その個所を読む前は
「この本 最高!」
と喜んでいたのに、

同意できない箇所に着た後、
「何なんだ、これは!
間違っているじゃないか!」
と文句を言い始める。

そして、最終的には
この本は良い本ではなかった
と結論付けてしまうのだ。

しかし、冷静に考えてみよう。

この地球上に住む人間は、
誰もがユニークな存在だ。

誰一人
自分と全く同じ人間はいない。

だから、自分にとって
良い内容を書く著者でさえ、
自分とは考え方や価値観が
どこかで違っている。

同じように考えられる部分は
沢山あっても、
どこかしら小さな違いはあるはずだ。

そう考えれば、自分にとって
100%同意できる内容の本がなくても
不思議ではないだろう。

メンターの場合もこれと同じだ。

100%自分に有益な教えをくれる
メンターなど 
どこにもいないだろう。

だから、複数のメンターを持ち、
それぞれのメンターより、
自分にとって役立つことだけを選び抜き、

それらを合わせることで、
自分にピッタリのやり方を
確立させたほうがよい。

試行錯誤を繰り返しながら、
最終的には自分で考え、
どう行動するかも、
自分で決めることだ。

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今回の話をまとめれば、
人生を誘導してくれる
メンターを持つことは、重要だ。

それにより、
自己成長を加速させることも
可能になるから。

たった一人のメンターに教えを乞いて、
忠実に従うことは
最初のうちには必要だろう。

しかし、それをずっと永遠に
継続するのは危険がある。

なぜなら、そうすることで
自分自身で考えることをやめ、
思考停止状態に陥ってしまうから。

そうなれば、短期的な成功は
収められても、
長期的には自己成長が妨げられて、
望ましくない方向へ進んでしまう。

ある程度の段階まで来たら、
その後は、メンターを参考にして、
自分独自のやり方を
確立させたほうが賢明だ。

その際は、
特定の誰か一人の教えに
従うよりも、

複数のメンターから、
自分に有益な部分だけを選び抜き、
それらをモザイクアートのように
つなぎ合わせて、

あなたにとってピッタリの
最良な方法を
作りあげるとよい。

初めからベストな方法は
見つけられなくても、
試行錯誤を繰り返しながら、
自分で考え行動して、結果を見ながら、
修正するうちに、

自分にピッタリの方法が
見つかるだろう。

人は誰もがユニークな存在なので、
自分独自のものを見つけて
それに従うのが一番だ。