今回は、
何かを上手くできるように
なりたい! と願う時、
上達するコツは、今できることを
できる範囲内で、とにかくやることだ
という内容。
今できることを
淡々とやり続ければ、
徐々に向上してゆき、
そのうち熟練できるものだからだ。
今回の話は
「~できるようになりたいけれど、
なかなか難しい」と嘆く人に
向けたもの。
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こういう人たちは、
最初から目標を高く設定して、
「完璧にやらなければ!」
と力む傾向にある。
パーフェクトに立派に
物事を成し遂げよう!
という姿勢は、素晴らしい。
しかし、その目標は、
今の自分の状態からは
かけ離れすぎていることも
しばしばだ。
「上手くやらなければ!」
と思えば思うほど、
「上手く行かなかったら、
どうしよう?」という不安が先立ち、
行動できなくなってしまう。
どんなことでも
行動がなければ、
上達は期待できないし、
何も始まらない。
下手でもいいから、
今自分ができることを
できる範囲内で、
とにかくやってみることが
大切だ。
そのためには、
今の自分の目標を
10分の1くらいに
下げてもよいだろう。
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例えば、
「人前で上手く流暢に話す」という
高い目標を掲げている人は、
それを下げて
「間違えてもいいから、
詰まってもいいから、
とにかく何かを話すこと」
にしてみる。
それなら
気軽にできるだろう。
人前で少しでも
何かを話せたのなら、
話の途中でどもっても、
「少し話せたこと」自体を高く評価して、
自分に90点あげる。
プレッシャーに感じることなく、
ラクな気持ちでできる程度まで
目標は下げた方が望ましい。
それにより、
場数を踏むことが
可能になるからだ。
上達するには
できないなりにも
何度も繰り返すことが必須。
できる範囲内でとにかく
やるしかないのだ。
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英会話の上級者になるにも、
同じことが言える。
ほとんどの日本人は
中学、高校で何年も
英語教育を受けている。
しかし
外国人を目の前にすれば、
尻込みして
話せなくなる人も少なくない。
その理由は、
正しい文法で、正しい発音で、
パーフェクトに英語を
話さなければならない
と思い込んでいるからだ。
普段英語を話さない人が
完璧に英語を喋ろうとしても
無理がある。
間違えたら失格! と思えば、
話せなくなるのは当然だ。
意外なことに、
英語を母国語としない
他国の人の中には、
積極的に英語を話す人も大勢いる。
平均的な日本人よりも、
英語の文法も語彙力もないのに、
それでもどんどん英語を
喋っているのだ。
なぜそうできるかは、
「間違えるのは当然だ」と
思っているから。
お陰で不安も心配もなく
気を楽にして
話すことができるのだ。
彼らの目指すところは、
正しい文法を使ったり、
正しく発音することではない。
それよりも、
自分の意図することが
相手に伝われば十分だ
と思っている。
ネイティブの側でも、
多少発音が変だったり、
言い回しがオカシクても、
相手はこういうことを伝えたい
と分かる場合も多い。
言いたいことが
相手に理解されれば、
言葉の役割は
十分果たしているのだ。
完璧には話せなくても、
自分が話せる範囲で
どんどん話している人は、
そのうち徐々に上手くなり、
気がつけば、上級レベルに達している
なんてことも珍しくない。
最初からパーフェクトを目指せば、
話すことが怖くなり、
話さなくなってしまう。
話さなければ、当然、
上手くなるはずはない。
だから目標は低くして、
自分ができるところから
やってみるしかないのだ。
今の自分でも
ムリなくできる範囲内で
とにかく実践するのみだ。
このことは語学や
スピーチに限らず、
どんなことでも
同じことが言えるだろう。
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重要なのは、
今の自分ができることを
とにかくやること。
行動をラクに起こせるよう
自分にムリない小さな目標を立て、
実践してみることだ。
更にそれを継続することも
必要だ。
プチチャレンジを
何度も繰り返すうちに、
スキルは少しずつでも
積み上がっていくもの。
淡々と続ければ、
いつのまにか自分もこんなに
上手にできるようになった!
と驚く日が来る。
単純だけど、これが
上手くなるコツだ。
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「~できるようになりたいけれど、
なかなか難しい」と
嘆く人がいたら、
目標は10分の1に下げよう!
そうすれば、
失敗を恐れることなく、
行動できるようになるからだ。
どんなことでも
「習うより慣れよ」の精神が大切!
理屈を色々勉強して、
頭の中で何度おさらいしても、
実際にやってみなければ、
達人になるのは不可能だ。
実践すること。行動すること。
実際に手を動かして
やってみること。これが一番重要!
何かを上達させたい! と願うなら、
そのことを今の自分ができる範囲内で
とにかく実践してみよう!
「早く! 早く!」と焦らずに、
気長にやり続けるとよい。
すると「あれっ すごい!」
と感激する日が来る!