前回の投稿では
他人との比較癖で苦しんでいた私が
過去の自分と今の自分とを
比べるようになってから、
心がラクになり前進できるようになった
ということをお話した。
今回はこの話をもう少し掘り下げて、
斎藤一人先生から教わった
「本当の成功」と「本当の失敗」について
お話してみたい。
一人先生のトークに出会う前に、
私は自分なりの「成功」と「失敗」
の定義を持っていた。
それに従って、成功して幸せになれるよう
頑張っていたつもりだ。
でも、あいにく、この方法では
私は幸せを手に入れるどころか、
頑張れば頑張るほど、苦しくなった。
一人先生の「成功」と「失敗」の定義は
私が考えていたものとは
全く違うものだった。
一人先生のアドバイスに従って、
先生が言うところの「成功」
を目指すようになってから、
私は「これが意外にも楽しくて、
喜びを感じるものだ」と実感できた。
私が考えていた「成功」、「失敗」と
一人先生が定義する「成功」、「失敗」とは
どこが違うのか?
詳しく説明してみたい。
過去の私が信じていた「成功」とは、
他人との競争に勝つことだった。
また、新しいことを始めた時には、
すべてがスムーズに上手く進み、
大きな成果を見ることだった。
逆に私にとっての「失敗」は、
他人との競争に負けること。
また、挑戦したことが上手く行かない
ということだった。
頑張って成功できるように、
私は沢山努力をしてきたつもりだ。
その努力が実を結び、
私はある分野で1番になったこともある。
確かに、その時は嬉しくて有頂天になった。
でも、トップの座に就けた後、
ずっとトップで居続けたい
という気持ちが強くなってきて、
「そうならなかったら、どうしよう」
という不安が出てきた。
トップの座を失わないために、
自分に無理強いをして、
とにかく必死で頑張った。
一時はトップの座に居たのに、
それを他人に奪われれば、
自分は突然、負け犬になった気になり、
一気にどん底に落ちた。
他人と競争して勝てば
優越感に浸り、傲慢になる。
逆に負ければ、劣等感を抱き、
精神的に落ち込んで苦しんだ。
他人と比べて、自分の方が劣っている
と感じたら、気力が失われて、
行動できなくなった。
自分の周囲にある小さな世界で、
一番になれたとしても、
その小さな世界から外に出れば、
スゴイ人は沢山いると知った。
上には上がいるから、
そんな人たちと自分を比べても、
劣等感が強くなるだけで、
何も良いことはない。
「上手く行かないことは失敗だ」
と信じていたので、
新しい分野を開拓することはほとんどなかった。
その理由は、やらなければ、
上手くいかないことも経験しないので、
新しいことをやらなければ、
失敗することもないからだ。
こういう感じで、他人と競って
神経をすり減らして、苦しくなったり、
新しいことには一切挑戦しなければ、
人生、本当にツマラナクて、
シンドイものに感じてしまう。
そんな姿勢で生きていたある日、
一人先生のトークとの出会いがあった。
このトーク内容は
私が過去に考えていた「成功」、「失敗」
の定義とは、全く違うものだったので、
最初に聞いた時には、とても衝撃を受けた。
でも、一人先生の優しくて軽やかな声の
トークを聞いているうちに、
不思議と妙に納得できるものを感じた。
一人先生の「成功」の定義は、
絶対に他人との競争や比較はしないこと。
今の自分が過去の自分よりも、
ほんの少しでも良くなっていれば、
自分は成功者だということだ。
一つでも物を知ったら成功者。
一つでも、何かできるようになれば成功者。
今の自分がちょこっとでも良くなったら
それだけで成功者。
ちょこっと、ちょこっとでいい。
そのちょこっとを何度も繰り返して、
成功、成功、成功を続けるうちに、
いつか、もっと大きな成功がやってくる
ということだ。
面白そうに思えたから始めてみたが、
やってみたらツマラナかった。
そんな時には、サッサとやめてよい。
長続きしなかったから、ものにならなかったから、
自分はダメだと考えなくて良い。
もうやめようと決めた場合でも、成功者だ。
なぜなら、そのことをちょっとやっただけでも、
全くやらない人よりも、
何かを知ることができたので、
今までよりも賢くなったと言えるから。
これは自分には向かないと分かっただけで、
今の自分は少し賢くなっているからだ。
子供が何か習い事をする時、
親は「長続きしなければ、ダメ」
と言ってしまいがちだが、
絶対にそんなことを言ってはいけない。
何か新しいことをやってみること自体が、
一番重要だからだ。
長続きしなくても、ものにならなくても、
「これは自分には向かなかった」
と分かるだけで十分だ。
一人先生によれば、
「この地球は行動の星」。
行動の星で「上手く行かなかったらどうしよう」、
「長続きしなかったらどうしよう」と
不安を感じて、何も行動をしないことが
一番の「失敗」である。
行動の星で、行動しないことが「最高の失敗」だ。
なぜ、行動の星にいて、
皆が行動できないか? その理由は、
失敗(上手く行かないこと)が怖いから。
でも、私達が考えがちな「失敗」
(上手くいかないこと)は
本当の意味では失敗ではない。
何も行動を起こさないことが
最高の失敗だ。
他人と比べて、「私はダメだ」と思い、
やらなくなってしまうことの方が
失敗なのだ。
私の考えていた「成功」、「失敗」と
一人先生が意味するところの「成功」、「失敗」が
全く違うものだったにもかかわらず、
先生の30分ほどのトークの後には、
私は本当の成功、失敗の意味が
よく理解できた気になった。
これを機に、私は自分の思考パターンを
180度変えることができた。
変わったポイントは3つある。
1)まずは他人との競争や比較はしない。
今の自分がほんのちょっとでも
良くなっていたら、自分を成功者だと思うこと。
2)これと思うようなことがあれば、
とにかくやってみること。
上手く行かなくても、やってみた
ということだけで、自分は成功者であること。
3)大きなことをいきなりやらない。
ちょこっとちょこっと背伸びをして、
小さな成功体験を沢山積むことだ。
この姿勢でいろいろ実践できるようになった時、
私は喜びを感じながら、幸せな気持ちで
生きられるようになった。
以前は、何かに挑戦しようと思っても、
「上手くいかなかったら、どうしよう」という気持ちが
先に立って、いつまでも行動できなかった。
今では、「上手く行かなくてもよい。
最初は上手く行かないのが当然」ということが
自分の中に前提としてあるので、
ラクな気持ちで行動を始められる。
実際にやってみなければ、
本当に自分に向くのか、向かないのか
分からないものだ。
実践してみて向かないのなら、
すぐにやめても問題ない。
自分には向かなかったと分かるだけでも、
自分は賢くなったと言える。
もし、実践することで「これはイケる!」
というものを見つけられれば、
大儲けしたようなものだ。
「上手く行かなかったら」と心配して、
躊躇していれば、自分の可能性を
知ることもできない。
自分の可能性を見つけて、
花咲かせることも不可能だ。
また、「ちょこっとちょこっとでいいの」
という気持ちで、ほんのちょっとだけの
向上、改善にフォーカスを当てれば、
小さなチャレンジでも、
とても楽しく感じられる。
どんなに小さくても、
今の自分がちょっとでも物を知るようになったり、
ちょっとでもできるようになっていたりすれば、
それだけで十分だと満足できる。
その気持ちでいれば、心も軽やかで、
幸せな気分で、小さな達成を喜べる。
私の人生の究極の目的は
「喜びを感じながら、
幸せな気持ちで生きること」。
一人先生に出会う前に
私が追い求めていた成功では、
この目的を達成することは難しかった。
でも、一人先生から教わった、
本当の意味での成功、失敗を理解して、
とにかく、色々行動できるようになった。
「ちょこっとちょこっとでいいの」
という姿勢で生きていれば、
自分に無理強いもなくなり、
苦しくなることもない。
小さなステップを踏みながら、
長期的には大きなことを
達成していて、自分ではびっくりだ
ということも経験できた。
一人先生、素晴らしいトークを
有難うございました。
参考動画:「斎藤一人 心が成功者だと思う(運勢がよくなる話)」