「思い込み」には、
とんでもないパワーが
秘められている。
その力を使わずにいるのは
もったいない!
今回の話は、思い込みの力を
最大限に活用して、
人生を素晴らしいものに変えよう!
という内容だ。
====
「単なる思い込みでしょ?」と
思い込みを軽く見る人がいる。
でも、思い込みには
強力なパワーがあり、
良い思い込みのお陰で、
好ましい影響を受けたり、
逆に悪い思い込みのせいで
人生が悪い方向へ
進んでしまうこともある。
単なる思い込みで片づけないで、
もっと真剣に「思い込み」
の効果を考え、
それを活用した方が賢明だ。
人間は無意識のうちに、
さまざまな思い込みを
持っている。
そして、
その思い込みに基づいて
意思決定をし、行動している。
思い込みは
自分の振る舞いや
言葉遣いまで決定するものだ。
思い込みは行動を左右して、
得られる結果まで
変えてしまうという事実がある。
実際に、思い込みによって
現実が大きく変わることも
あるのだ。
人生は
自分の思い込みによって
大きく決まると言っても
過言ではない。
よって、
単なる思い込みで片付けず、
注意深く自分の思い込みを
見つめ直すことが大切だ。
====
思い込みは、
本来存在しない力を発揮させたり、
逆に本来存在する力を
抑えてしまうこともある。
このことは、プラセボ効果と
ノーシーボ効果を見れば、
分かりやすい。
プラセボ効果とは、
何の効果もない偽薬を
「痛み止めだ」と言われて飲んだ場合に、
本当に痛みが治まるという現象。
なぜそうなるのかというと、
偽薬を飲む人が
その薬が偽薬だと知らず、
「これは本当に痛み止めで
自分の痛みを緩和するものだ」
と信じているからだ。
それに対して、ノーシーボ効果は、
痛みを止める成分が入った薬を
「こんなの効くはずがない」
と信じる人が服用しても、
効果を感じられないことを指す。
ここでのポイントは、
薬に有効成分が
含まれているかどうかではなく、
薬を服用する人が
信じていることが実際に起こる
ということだ。
砂糖やデンプン、セルロースなどの
不活性な材料で作られた偽薬でも、
それを服用することで
病気が改善されるなら、
これほど素晴らしいことはない。
なぜなら、重要なのは
病気が治ることであり、
薬に有効成分が
含まれているかどうかでは
ないからだ。
このように、
自分の思い込みにより、
本来は存在しないはずの
力の恩恵を受けたり、
本来は存在するはずの力を
無駄にしてしまうこともある。
====
思い込みにもいろいろあるが、
人生に最も大きな影響を
及ぼす思い込みは、
自分自身に対する思い込みだ。
別の言い方をすれば、
「セルフイメージ」とも言える。
例えば、
「自分は明るい性格だ」とか、
「私は根暗だ」とか、
「僕は努力家だ」とか、
「オレは怠け者だ」といったように、
人は誰でも自分に対して
無意識のうちに自己イメージを
抱いている。
怖いことは、
セルフイメージに関しても、
「プラセボ効果」と「ノーシーボ効果」が
同じように働くことだ。
「自分はダメな人間だ」
と思い込んでいれば、
その思い込みのせいで、
本当にダメな人間に
なってしまう。
反対に「自分はできる人間だ」
という思い込みがあれば、
できる人間として振舞うから、
本当にできる人間になる。
「自分は仕事ができない」
と思い込んでいたら、
「仕事」という言葉を聞くだけで、
嫌悪感が感じられ、
やる気も全然出ない。
「努力してもダメだ」
と思っているから、
努力することもない。
結果的に、できるように
なることもない。
それに対して、
「自分は仕事ができる人間だ」
と信じていれば、
難題でチャレンジが大きいものでも、
諦めずに頑張れる。
一生懸命やるうちに、
「いつかはできるようになる」
と信じているからだ。
最初は上手く行かなくても、
失敗を繰り返しながら、
その都度学んで、どんどん賢くなり、
そのうち大きな成果を出すことも
可能だ。
「自分は勉強ができない」
と思い込んでいれば、
勉強しようとしても、
勉強内容が頭に入ってこない。
「できない」
という思い込みのせいで、
深く考えることもせず、
すぐに思考停止させるので、
その先に進むこともない。
よって本当に
頭が悪くなってしまう。
「自分は勉強ができる」と
信じ込んでいれば、
勉強に対する意欲も
自然と湧いてきて、
勉強をポジティブに感じるので、
積極的に勉強する。
勉強するうちに
分からないことも
分かるようになり、
勉強が面白くなるから、
どんどん勉強する。
その結果、
学力もぐんぐん伸びて、
本当に勉強ができるように
なるのだ。
自分自身や自分の能力について
良い思い込みを持っていれば、
元々の力を12分に発揮できる。
逆に自分自身や自分の能力に
悪い思い込みを持っていれば、
本来は実力があっても、
せっかくの実力を潰してしまい、
残念な結果に終わってしまう。
そう考えれば、
自分にとって望ましい
セルフイメージを持つことは
非常に重要だ。
====
それでは、自分自身を
飛躍・発展させるために、
望ましいセルフイメージを
どのように作れるだろうか?
それには
2つのポイントがある。
まず最初に、
自分を取り巻く人間関係に
注意を払うことだ。
どんな人でも、
付き合う人によって、
人間は大きく変わるものだ。
人間関係が与える影響は
かなり強力なものであり、
良い人間関係に恵まれれば
自分自身も良くなり、
悪い人間関係に囲まれれば
自分自身も悪い方向へ
進んでしまう。
一緒にいて心地良い人、
お互いに励ましあいながら
共に成長していける人たちと
過ごす時間が多ければ、
自分自身に対しても
自信をもって
前向きに生きることが可能だ。
その反対に、
人の足を引っ張ったり、
他人の悪口を言ったり、
非難・攻撃する人の近くにいれば、
自分も悪い影響を受けて
自己イメージも下がってしまう。
そのため、
「あの人といると嫌な気分になる」
という相手からは
遠ざかるようにした方が無難だ。
その代わり、
自分に望ましい影響を
与えてくれる人たちの輪の中に
入るよう努めることが大切だ。
====
2つ目のポイントは、
たくさんの「小さな成功体験」
を積み重ねること。
自分自身が決めたことを
成し遂げることができれば、
自信が生まれる。
何度も小さな課題に向き合い、
それを達成する度に
「自分ならできる!」という感覚が
自然と湧いてくるものだ。
そのためには、
目標はあまり大きくないほうが
望ましい。
あまりにも高すぎる目標は
現実的ではなく、
途中で挫けてしまうことも多いため、
自己イメージを損なうことに
なってしまう。
代わりに、
自分が少し頑張れば
達成できる小さな目標を立て、
それに向かって努力することが
重要だ。
自分で決めたことができた時には、
小さな成功体験から
喜びを感じることができる。
一つの目標を達成したら、
再び小さな目標を立て、
それに向けて努力を続けること。
小さな課題をこなすことで、
小さな成功体験を積み重ね、
自分自身に対する
自信を大きくしていくことが可能だ。
自分自身に対して
ポジティブな気持ちを持てれば、
自己イメージも向上して、
自分自身を望ましい方向へと
導くことができる。
小さな目標を立てて、
小さな成功体験を繰り返し
踏むことは、
素敵な循環を生み出し、
進化成長を促すことに繋がる。
よって、自分自身を
この好循環に入れることが重要だ。
====
今回の話をまとめれば、
思い込みには
とんでもないパワーが
秘められている。
プラセボ効果や
ノーシーボ効果が示す通り、
自分が思い込んだことが
実際に起きることは
しばしばだ。
人生において
一番重要な思い込みは、
自分自身に対する思い込み
(セルフイメージ)。
なぜなら、セルフイメージが
その人の意思決定や行動を決め、
結果的にどんな人生になるかを
決めるからだ。
良いセルフイメージにより、
自分の能力を12分に発揮して、
素晴らしい人生を歩むことが
できる人もいるが、
悪いセルフイメージのせいで、
本来あった才能や能力を潰してしまい、
残念な人生で
終わってしまう人もいる。
自分の思い込み次第で、
自分が歩む人生も
大分変ってしまうのだ。
そう考えたら、
自分自身に対して
望ましい思い込みを持ち、
望ましい人生を歩んだ方が
得ではないだろうか?
良いセルフイメージを
持つためには、
付き合う人間関係を
気を付けることが重要だ。
朱に交われば赤くなる
と言われるほど、
自分を取り巻く人間関係は
自分に大きな影響を与えるからだ。
この人と一緒にいれば、
自分もポジティブになれる
という相手を選んで
付き合うことが必要だ。
小さな目標を立てて、
小さな成功体験を
繰り返し踏むことも
自分に自信をつけて、
良いセルフイメージを持つためには
有効だ。
思い込みは可能性を広げ、
新たな道を切り開くための
素晴らしい手段になる!
そのパワーを使いこなし、
自分自身を成長させ、
理想を実現するための力に
変えよう!