「やることリスト」は
多くの人が活用している
と思いますが、今回提案するのは
「やらないことリスト」です。
このリストを作り、
やらないと決めたことは
徹底して
やらないようにしましょう。
そうすることで、
自由な時間を
生み出すことができるからです。
この記事では、
「やらないことリスト」作成に
役立つお知恵をシェアします。
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時間もエネルギーも有限資源
現代人は多忙です。
やることがたくさんありすぎて、
一日があっという間に
終わってしまうこともあります。
周りのことに振り回されて、
自分の自由時間が
なくなってしまうことも
多いでしょう。
毎日がそのような繰り返しでは、
自分にとって大切なことを
する余裕もなくなります。
それでは、せっかくの人生が
勿体ないと思いませんか?
自分自身を満たす活動を
増やすためには、
自由時間を捻出することが
重要です。
意識的に時間を作り、
自分のための時間を
確保しましょう。
そのために有効なのが
「やらないことリスト」
を作ることです。
何をやり、
何をやらないかを明確にし、
やらないと決めたことは
徹底してやらないように
するのです。
やることを決めるのは
比較的簡単ですが、
やらないことを決めるのは
意外と難しいものです。
なぜなら、
人間は欲深い生き物で、
あれもこれもやりたい
と望んでしまうからです。
意識して
やらないことを決めなければ、
あれこれといろいろなことに手を出して、
常に時間に追われる状態に
陥ってしまうでしょう。
無理にいろいろやろうとするため、
どれも中途半端になり、結局
満足できなかった
と嘆くことも珍しくありません。
大切なのは、
私たちに与えられた時間もエネルギーも
有限であるという事実を
認識することです。
あれもこれもするのは理想ですが、
それは不可能です。
やることとやらないことを
しっかり区別し、
本当に大切なことだけを実行し、
そうでないものは
やらないように徹底することが
望ましいでしょう。
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「やらないことリスト」の作成方法とは?
ではさっそく、
やらないことリストを
作成しましょう。
具体的にどのように
作成すればよいのでしょうか?
まず最初に、
ここ1ヶ月ほどを振り返り、
日々の生活の中で
自分が何をやっているかを
洗い出します。
具体的にやっていることを
箇条書きにして
紙に書き出していくのです。
すべてを書き出したら、
一つひとつの項目について、
「これは本当に重要なことか?
どうしてもやらなければ
ならないことか?」を
自問自答してみましょう。
多くのことは
「やったほうがよい」
と思われるでしょう。
そのため、普段から
それらをこなしているのです。
しかし、「やったほうがよい」
と思うことすべてをやると、
たくさんのことを抱えすぎてしまい、
時間に追われるようになります。
特に、常に時間に追われて
余裕がないと感じる人は、
一つひとつの事柄についてじっくりと
「本当に必要なのか?」を
考えることが大切です。
本当にやらなければならないのか?
本当に必要なことなのか?
をしっかり考えてください。
どうしても
やらなければならないことは
「やることリスト」に残し、
それ以外のことは、勇気を持って
「やらないことリスト」に入れましょう。
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何をリストに入れるかの判断基準
本当に必要なことや
やったほうがよいことを
見極める際には、
いくつかの判断基準を
設けるとよいでしょう。
まず第一に、
自分自身の「価値観」に
照らし合わせることです。
どんな人生を歩みたいのか、
自分にとって何が大切で、
何がさほど重要でないのか、
人生の中でどんなことを
実現したいのかを考えます。
その上で、そのことが
自分の望む人生の実現に
役立つものであれば
「やるべきリスト」に入れますが、
そうでないものは、
やったほうがよいと思われても
「やらないことリスト」に入れましょう。
たとえば、今まで
お願いされてきたことを
すべて引き受けてきたとします。
相手が喜んでくれるため、
それが望ましいと思ったからです。
しかし、すべてを引き受けていると、
自分の時間がなくなってしまいます。
それが自分の人生で
実現したいことに役立つのであれば
よいのですが、そうでなければ、
勇気を持って
やらないと決めることが大切です。
やるかやらないかの
判断基準の二つ目は、
それをやることが
自分の心を満たすかどうかを
考えることです。
本心では気乗りしないけれど、
やらないと申し訳ないと
感じていることや、惰性で
続けていることもあるかもしれません。
今まで習慣的にやってきたことを
突然やめるのは勇気が要りますが、
それが自分の心を満たさない場合や、
心を疲れさせてしまう場合には、
「やらないことリスト」に入れましょう。
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「やらないことリスト」を活用して豊かになれた実例
以前は常に
時間に追われていたのに、
「やらないことリスト」を作成し、
やらないことを徹底したことで、
自由時間が増え、幸せになったケースも
少なくありません。
ある人は、メールチェックを
一日に何度も行い、すべてのメールに
返信する習慣がありました。
しかし、その結果、常に時間がなく、
急いでさまざまなタスクを
こなさなければならない状態に
陥っていました。
急いで行動したせいでミスが増え、
そのミスを修正するために
さらに時間がかかり、
いつも時間に追われる感覚が
抜けませんでした。
そのため、一日の終わりには
ヘトヘトになっていたのです。
彼は友人の勧めで、
「やらないことリスト」
を作りました。
そして、今まで
1日5~6回行っていたメールチェックを
朝と夕の2回に減らし、すべてのメールに
返信するのではなく、
どうしても返信が必要なものだけに絞り、
残りは返信しないと決めました。
それらを
「やらないことリスト」に
入れたのです。
するとどうでしょう?
今までよりも時間的な余裕が生まれ、
急いでこなしていたタスクも、
ゆったりとした気持ちで
取り組むことが
できるようになりました。
そのおかげでミスが減り、
ミスの修正に費やす時間も
なくなりました。
さらに彼は大きな気づきを得ました。
それは、「やったほうが望ましい」
と思われることでも、実際には
やらなくても大きな支障はない
ということです。
このことに気づいて以来、
やるべきことを減らし、
今までよりも時間に余裕ができ、
本当に大切なことに
専念できるようになったのです。
また、ゆったりとした気持ちで
時間を過ごせるようになったため、
一日の終わりの疲れも
大幅に軽減されました。
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やらないことを決めるためのヒント
「やらないことリスト」に
入れるものを決める際には、
いくつかヒントがあります。
まず、自分自身の基準で
決めることが重要です。
人それぞれ価値観が異なるため、
他人にとって大切なことが、
自分にとっては必ずしも
大切ではないこともあるからです。
また、日々の生活の中で、
自分一人でやらなくてもよいことが
あるかもしれません。
たとえば、仕事の分担で、
今まで自分一人で行っていたものを、
同僚や部下に
お願いすることはできないでしょうか?
主婦の場合も、家事や子育てを
すべて自分一人でやらなければ
ならないわけではありません。
完璧主義の傾向がある人は、
すべてを自分一人で
抱えてしまいがちですが、
家族や配偶者に協力をお願いし、
分担することを考えてみましょう。
これにより、今まで
自分一人でやっていたことの一部を
「やらないことリスト」に入れ、
自分の負担も軽減されます。
また、今まで頼まれたことを
すべて引き受けていたけれど、
よく考えれば断ってもよいものが
あるかもしれません。
相手が喜ぶだろう、
相手が不機嫌にならないだろう
という理由で
引き受けていたかもしれませんが、
そういったものの一部をやめることで、
自分が楽になり、時間的な余裕が生まれます。
それにより、自分の心を満たす時間が
増えるでしょう。
頼まれたものすべてを
やらなければならないという考えを手放し、
断れることは「やらないことリスト」に入れ、
バランスの取れた生活を目指しましょう。
役に立つことだから
「やらないことリスト」に入れるべきではない
と考える人もいるかもしれませんが、
その姿勢はあまり望ましくありません。
役に立つかどうかで
やるかやらないかを決めるのではなく、
自分の心を満たしてくれるかどうかで
決めたほうがよいでしょう。
たとえ役に立たないことでも、
自分の心を
満たしてくれるものならば
「やることリスト」に入れ、
決して「やらないことリスト」には
入れないようにしましょう。
役に立たないと思われても、
自分自身の心を満たすことが
重要だからです。
一見役立つと思われることでも、
気が進まないのに無理強いをすれば、
心を満たすどころかストレスの原因になり、
心身に悪影響を与えることもあります。
逆に、一見役に立たないように
見えることでも、
自分の心を満たしてくれるものならば、
それを行うことで気分が良くなり、
精神的にも安定します。
心身の健康が向上し、
余裕が出てくることで、
他人に対しても優しくなり、
より良い人間関係を築けるように
なるでしょう。
そのようなものは、
表面上役立たないと思われても
「やらないことリスト」に
入れないよう気をつけましょう。
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まとめ:自由時間を増やし、より豊かに生きるために
この記事では、
「やらないことリスト」を作成し、
やらないことを徹底することで、
より多くの自由時間を
作り出そうという内容を
お伝えしました。
忙しい社会に生きる私たちは、
そうしなければ
日々の身の回りのことで振り回され、
自分の自由な時間が
失われてしまうからです。
それでは、自分の心を満たす活動が
できなくなってしまうでしょう。
「やらないことリスト」を
作成するためには、まず
日々の生活の中で
自分が何をしているのかを洗い出し、
具体的にやっていることを書き出します。
そして、一つひとつの項目に対して
「本当にやらなければ
ならないことか?」を
考えてみましょう。
何をリストに入れるかを決める際には、
次の2点が役立つ基準となります。
まず一つ目は、それをすることで
自分の望む人生を実現するのに
役立つかどうかです。
もし役立たないのであれば、
思い切って「やらないことリスト」に
入れましょう。
二つ目は、それをやることで
自分の心が満たされるかどうかです。
もし心が満たされないのであれば、
これも「やらないことリスト」に
入れましょう。
また、今まで惰性で
続けてきたことの中にも、
「やらないことリスト」に
入れてよいものがあるかもしれません。
今まで自分一人でやっていたことでも、
一部を誰かに分担してもらうことを
考えてみましょう。
さらに、頼まれたことを
すべて引き受ける必要はありません。
これらの点を考慮し、今までの習慣を
見直してみてください。
「やらないことリスト」を活用して、
やらないと決めたことを
徹底することで、自由な時間が増え、
精神的な余裕も生まれます。
その結果、捻出した時間を
自分自身を豊かにし、心を満たす活動に
充てることが可能になります。
ゆったりとした気持ちで
快適に過ごせるようになるでしょう。
「やらないことリスト」を活用して、
あなたもより豊かな生活を
目指しませんか?