人生は、「心の旅路」と言っても
いいでしょう。
その旅路の途中で、
他人のスピードに合わせる必要はなく、
周りの人がスムーズに進んでいても、
自分は焦る必要はありません。
大切なのは、
自分のペースを尊重し、
自分の速度で進むことです。
今回のテーマは、
自分のペースで人生を歩もう!
ということ。
ただ、
この言葉だけでは抽象的すぎて、
何のことだか分からないでしょう。
そこで、私の実体験をもとに、
このテーマを具体的に
探っていきたいと思います。
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人生の大部分を両親に対する怒りで生きてきた私
私は、
これまでの人生のほとんどを
両親を恨みながら
生きてきました。
子供のころに
両親から受けた扱いが許せず、
その怒りは強く続いていたのです。
「一生許せない!」
と心の中で叫んでいました。
しかし、10年ほど前に
斎藤一人先生のトークに触れてから、
私の心は少しずつ変わり始めました。
現在では、
その強い怒りは完全に消えています。
怒りに溺れていた当時、
ある人にこんなことを言われました。
「昔のことを引きずって
怒るのはやめたほうがいい。
あなたの両親は日本にいるし、
あなたは遠くの外国にいる。
頻繁に会っているわけでもないのに、
怒り続けるのは不合理だ。
何の利益もないから、やめなさい!」と。
その言葉を聞いたとき、正直、私は
カチンときました。
その人の言っていることは
確かに正しいことで、
私が両親に対して抱いていた
ネガティブな感情は
何の役にも立たないことは
理解していました。
しかし、その当時の私は、
感情的にはその怒りから
手を引くことができませんでした。
そして、同時に
その怒りを手放せない自分を
「ダメな人間だ」と思い、
自分自身を責めてもいました。
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人生は心の旅:自分のペースで進んでいい
今、振り返ってみると、
このように思います。
人それぞれに人生の「ステージ」があり、
そのステージをどの速さで進むかは、
自分自身で決められる
ということです。
他人に
「このステージは
もっと早く終わらせたほうがいい」
と急かされても、
その意見に従う必要はありません。
「ステージ」というと、
高いもの、低いもの
といった評価をする人もいますが、
私が言いたいのは
そういうことではありません。
私が「ステージ」と呼んでいるのは、
人が一生の中で経験する
「心の旅」の一区切りです。
この心の旅の一つ一つのステージで、
どれだけの時間を過ごすか、
次にどの方向へ進むかは、
自分自身で決められることです。
それは周囲の人が
口出しするものではありません。
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苦しみに飽きるまで人は苦しみ続ける
エックハルト・トールの有名な言葉に
「苦しみに飽きるまで人は苦しみ続ける」
というものがあります。
多くの人は
苦しみを最小限に抑え、
早くその状態から抜け出したほうがいい
と考えがちです。
しかし、実は、多くの人が
その苦しみを
自分自身で選んでいるのです。
そして、自分で選んでいることに
気づいていません。
私も長い間、
両親を恨み続けてきました。
表面上はその感情を
消したいと願っていましたが、
深層心理では、
恨むことを選び続けていたのでしょう。
その状態から抜け出せたのは、
斎藤一人先生のトークに
出会ったときでした。
もっと早くに出会っていたら、
恨みを早く捨てられたかというと、
そうではなかったでしょう。
私が恨むことに飽き、
心の準備ができたからこそ、
そのトークに出会えたのです。
実際、そのトークは
以前から身近にあったかもしれません。
でも、心の準備が
できていなかったために、
それが見えなかった可能性もあります。
心の旅路において、
次のステージに進む準備ができたとき、
必要な情報として、そのトークが
自然と目に入るようになったのでしょう。
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他人のアドバイスより、自分のペースを大切にしよう
何かで悩んでいる人を見ても、
「あなたがこれをしているから
苦しいんだ。やり方を変えなさい」
というような
押し付けがましいアドバイスは
控えたほうがよいでしょう。
そのアドバイスが
客観的には正しくても、
相手に無理に方向を指示するのは、
少し違うと思います。
私のように
心理的な問題を抱える人は、
カウンセリングを受けることが
多いでしょう。
私が理想とする
「優れたカウンセラー」とは、
クライアントが自分の人生を
自分のペースで進めるのを
温かく見守れる人です。
方向を指示するようなことはせず、
クライアント自身が
気づきにくいポイントに
気づかせる程度です。
この原則はカウンセラーだけでなく、
親しい関係にある人にも
当てはまるでしょう。
どれだけそのアドバイスが正しくても、
押し付けがましく「こうするべき」
と指示するのは避けるべきです。
逆に、自分がアドバイスを
受ける立場でも、
そのアドバイスが
どれほど正論であったとしても、
今の自分が受け入れられないのであれば、
無理に従う必要はありません。
大切なのは、自分のペースを尊重して、
自分のスピードで進むことです。
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必要なものはタイミングよく現れる
人が本当に何かを変えたいと
心の底から感じたとき、
自然とその変化は始まります。
そのときに必要なものは
宇宙がタイミング良く
私たちの前に出してくれるものです。
私はそう信じています。
私自身も
両親に対する怒りを
手放す準備ができたとき、
まさにそのタイミングで
斎藤一人先生の有益なトークが
目の前に現れました。
これを
宇宙が適切なタイミングで
必要なものを提供してくれたと
解釈しています。
何かに苦しんでいるとき、
絶対に避けるべきことは、
自分自身を否定することです。
たとえ自分のやることが
「正しくない」と感じたとしても、
自己否定や自己批判は、
さらに自分を不幸にするだけです。
良いカウンセラーが
クライアントのペースを尊重し、
その心の旅を温かく見守るように、
私たちも自分自身の心の旅を否定せず、
静かに受け入れることが大切です。
現在の自分にとって必要なものは、
宇宙が適切なタイミングで
出してくれるものです。
そのことを信じて、
自分のペースで焦らずに
進んでいきましょう!
あなたの幸福と健康を
お祈りしています。