今の状況が厳しすぎて、将来を絶望的に感じている人へ

今の環境や状況が
厳しすぎて、

非常にシンドク、
精神的に参っている。

自分は何も役に立てない
と感じることが多く、

生きる価値がないとまで
考えてしまう。

おそらく、
将来もこの延長上に
あるのだろう…

絶望的だ!と嘆かわしく
思われる。

今回は、
そんな人に向けて、
とても大切な話をしたい。

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当たり前のことだが、

多くの人たちが
忘れてしまっていることがある。

その大切なこととは、
「あなたが今、
見ている世界は、

広~い世界の中の
ほんの小さな一部分にすぎない」
ということ。

確かに、あなたは
その小さな世界の中では、
役に立てない存在かもしれない。

今までと同じように
生きてゆけば、

日の目を見ることもなく、
絶望的かもしれない。

しかし、
今居る場所から抜け出して、
別の世界に移れば、

「自分もなかなか
イケてるじゃないか!

今まで見てきたこと、
経験してきたことは、
いったい何だったのか?」

と不思議に思えるまで、
全く違った自分を
見ることも可能だ。

今まで見てきた
たった一つのサンプルだけで、

自分自身や人生を
「こんなものか….」
と諦めない方がよい。

「自分が見てきた世界が
すべてではない」
ということを知って欲しい。

「他の世界もある」と
うすうす気づいている人でも、

「今居る場所から
離れてはいけない。

ずっとここで
生きていかねばならない」

と不当な信念を
持っている人もいる。

どこの誰が
「あなたはここから
脱出したらダメだ!」と
命令しているのだろうか?

おそらく、それは
自分自身だろう。

今の場所で
幸せになれないのなら、

自分が心地よい場所に
移り住んで、

そこで幸せに暮しても
何も問題ないはずだ。

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たとえば、
一番最初に勤めた会社が
自分には合わない場合。

ミスや間違いを犯すばかりで、
上司の期待に沿えない…

「お前は本当に
できない奴だな」と
周囲の人たちからも呆れられ、

とても惨めな気持ちになる。

何をやっても
全然上手く行かない。

同僚には迷惑をかけ、
自分は本当に役立たずだ。

出勤するのもシンドクなり、
そのうち鬱っぽくなってきた。

初めての職場で
このような経験をすれば、

「自分は使い物にならない
無能な人間だ」と思い込み、

すっかり自信を失って、
絶望感に襲われる。

そのような状況下では
精神的にも追い詰められて、
周囲が全く見えなくなる。

今自分が見ているものが
すべてであり、

その他には何もない
と勘違いしてしまう。

この状態を「視野狭窄」と呼ぶ。

視野が狭まり、
実際存在する広い世界が
見えなくなる現象だ。

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しかし、本当は全然違う。

視野狭窄から脱出して、
もっと広い世界を見渡せれば、

「確かに、この職場では
自分は貢献していない。

しかし、この職場は
世の中にあるすべての職場のうち、

たった一つの職場にすぎない」
と分かるはずだ。

ツラい状況下で
精神的に追い詰められた人は、

残念なことに
視野が非常に狭まっている。

「今の職場がすべてだ」。

または、
「今もこういう状態なのだから、
他に移っても同じようだ」

と間違った思い込みをしている。

その結果、
ツライ環境から身を引くことなく、

現状維持を続けて、
長い間、自分を苦しめてしまう。

本当は、
あなたは使い物にならない
ダメ人間ではない!

たまたま最初に就職した場所が
あなたに合っていなかっただけ。

どんな人でも
自分に合わない環境下では
活躍できないのが普通だ。

自分に合った職場に移れば、

自分の能力を最大限に発揮して

その職場にも、社会全体にも
貢献することが可能だ。

実際に、他の会社で
働くようになってから、

「有難う! あなたのお陰で
こんなにスムーズに
物事が進むようになった。

あなたはスゴイ!
これからも、もっと活躍してね!」
と言って貰えることも、普通に起きる。

同じ人間でも、
一つの職場では「役立たず」。

でも、別の職場に移れば、
沢山活躍して、組織に大きく貢献する
「スター的存在」。

そんなことも
頻繁に起きるのだ。

なぜ、そうなのか?

その理由は簡単。
「自分に適した職場に居るのか?」
ただそれだけだ。

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世の中には
数えきれないほど多くの職場がある。

数多くのサンプルの中から、
自分が経験したのは、たったの一つ。

それなのに、そのたったの一つだけで
すべてを判断して、「自分はダメだ」
と決めつけるのは、

あまりにも認知が歪んでいる。

今までずっと同じような環境で
あまり変化のない人生を
歩んできた人は、

「これがすべてだ。
どこへ行っても、似たり寄ったり」
と信じることもしばしば。

しかし、これは
大きな間違いだ。

どこも似たり寄ったりではない。

全然、別の世界があり、

今まで自分が信じ込んできた
価値観や考え方が、

ひっくり返ることも
よくある話だ。

世界はそれだけ広い。

自分は
数少ないサンプル数に基づき、

「それだけしかない」と
思い込むことが不当なのだ。

実際には、もっともっと
色々な多種多様なサンプルがある。

たった一つだけ
お試ししてみて、

それがイマイチだったから
と言い、人生諦めてしまうのは、
非常に勿体ない。

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自分を取り巻く
周りの人たちも、
広い世界を知らないことがある。

だから、あなたに
「ここでダメなら、
他に移ってもダメでしょう」

と間違ったことを平気で言う。

そんな人たちに
囲まれれば、あなたもそれが
正しいことだと信じ込む。

しかし、これは危険だ。

そんなことを言う人も
あなた同様に視野狭窄に
陥っているだけ。

彼らの言うことを
そのまま鵜呑みにするのでは、
賢い選択はできなくなる。

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他の世界があることを
知ってはいても、

今居る場所から脱出して、
別の世界に移ることに
大きな抵抗を感じる人も多い。

その理由の一つが
「人間は現状維持」が好きだから。

未知の世界に恐怖を抱き、
今が辛くても、なかなか動けない。

「今の環境から離れたら、
事態はもっと悪化するかもしれない。

それだったら、多少辛くても、
我慢するしかない」と
消極的な姿勢になってしまう。

しかし、これも
正しいことだとは言えない。

実際に勇気を奮い、
思い切って外に出た人は、

「自分の予想していたのとは、
全く違っていた」と驚き、

その後の人生では
意外な発展を遂げる人も
かなりいる。

今の環境や状況が望ましくなく、

そのために自分が辛かったり、
苦しかったりするのなら、

「今自分が居る場所が
すべてではないこと」
を思い出して、

勇気を持って、
外に飛び出した方がいい。

もちろん、
人には様々な事情があり、
何時でも外に出たい時に、
出れるわけではない。

やはり、その時々で
そうすることが困難な場合もある。

それでも、
今の苦しい状況から抜け出せる
タイミングは、

人生の所々で
自分の元に訪れるものだ。

視野狭窄になっていれば、
そのタイミングを
見逃しやすい。

せっかく目の前に
チャンスがあるにもかかわらず、

全く見えずに、
スルーしてしまうのだ。

これは非常に残念だ。

そうならないためには、まずは、

「今まで自分が生きてきた世界は、
単に一つのサンプルにすぎないこと」
をしっかり覚えておくこと。

そして、あまり今居る場所で
もがきすぎないことも重要だ。

少し肩の力を抜いて、
ゆっくりと構えて、
色々なことを観察してみるといい。

「自分はダメだ」と
自分責めをすることも
一切やめた方がいい。

たまたま今居るところでは、
自分は上手く機能できないだけ
と理解することだ。

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今までの状態がすべてではない。

自分はたった2~3のサンプルしか
見てこなかった。

無限にあるサンプル数の中で、
たった一つだけしか見ていない
という場合もある。

そのたった一つだけで
すべてを判断していた自分がいる。

これが
そもそもの間違いだったのだ。

このことに気づいて、
他のサンプルも試してみよう
という気持ちになれれば、

自分の視野も広がってゆく。

今までは見えなかったものも
見えるようになる。

しつこいけれど、もう一度。

今の状況がツラすぎて、
将来を絶望的に感じる人は、

どうかこのことを思い出して欲しい。

今までの環境がすべてではない。

自分が今まで経験してきたことは、

ほんの僅かの小さなサンプル
でしかない。

世の中には、もっともっと沢山の
多種多様なサンプルが
数えきれないほどある。

そのことを忘れて、
自分が知る小さなサンプルだけで、
すべてを判断することは適切ではない。

他のサンプルも見て、
「ああ、これ良さそう」
と興味深く思えるものに出会えたなら、

尻込みすることなく、
早速、お試ししてみよう。

今使っているものに固執せず、

別のサンプルを
トライしてみれば分かる。

「あれ、こんなにステキなものが
あったんだ。

こちらの方が
よっぽどいいじゃないか!」
とびっくりするだろう。

今居る場所がすべてでない。

今と似たり寄ったりでもない。

全然違う世界がある。

このことが分かれば、
自分の視野も徐々に広がる。

「今までの自分の経験した世界は、
ほんの一つのサンプルにすぎない」
といつも頭の片隅に置いておこう。

これがあなたを希望に導く
最初のステップになるからだ。