「この世はチャンスに溢れている」
と心の底から信じることで、
実際に幸運を引き寄せる
と言われています。
一方で、「ツイてない」、
「私には運がない」、「運が悪い」
と口にするたびに、
自らの幸運を奪ってしまうことが
多いのです。
なぜそうなのでしょうか?
今回は、その理由を
岡野タケシ弁護士さんのトークを
参考にして、
お話ししたいと思います。
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運が良い人と悪い人の違いは、
偶然の巡り合わせや運命のせいだ
と信じる向きもありますが、
実際はそうではありません。
チャンスはどんな人にも
等しく訪れるのですが、
そのチャンスを見抜けるかどうかが
運の良し悪しを決定します。
運の良い人はチャンスを見極め、
それをしっかりとつかみ、
行動に移します。
それに対して、運の悪い人は
目の前にチャンスがあっても、
それに気づくことができません。
この点に
大きな違いがあるのです。
チャンスを見抜くかどうかは、
人間の脳の仕組みによるものです。
岡野さんによれば、
人間は目の前の情報を
すべて等しく
処理しているわけではありません。
意識や目的に応じて、
必要な情報と不要な情報を
選別しているのです。
自分に必要な情報だけを
吸収するようにしているのが、
人間脳の仕組みです。
普段の何気ない日常生活の中でも、
自分が運の悪い人だと思い込むと、
周囲にはチャンスがないと考え、
チャンスを見つける努力すらしません。
目的意識がなければ、当然、
チャンスが目の前にあっても、
脳のフィルターにより
見えなくなってしまうのです。
その結果、貴重なチャンスを
逃してしまうことになります。
一方で、
「この世はチャンスに溢れている」
と信じていれば、
チャンスがどこにあるのかを
探す意欲を持ちます。
すると、自分にとっての
成長や発展の可能性を
見つけ出すこともできるのです。
「もしかしたら、
これをやったら
上手く行くかもしれない」
というようなアイデアを見つけては、
即座に行動します。
すべての行動が
必ずしもうまくいくとは
限りませんが、
行動しなければ
成功することは絶対にありません。
チャンスと思えるものを見つけ出し、
積極的に行動することで、
素晴らしい結果を
生み出すことも可能です。
つまり、成功の鍵は
チャンスを見つけて
主体的に行動することなのです。
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岡野さんは興味深い実験を
紹介してくださいました。
自分の意識の違いにより、
見えるものが変わるということを
簡単な実験で示してくれています。
この実験では、
最初に何も言わずに、
被験者に一枚の絵を見せます。
「この絵を見て、どう思いますか?」
と質問すると、
「なんだか、カラフルな絵だ」とか、
「人が沢山いる絵」とか、
「ゴチャゴチャした絵」など、
様々な答えが返ってきます。
次に、同じ絵を再び見せる前に、
岡野さんは一言加えます。
「この絵の中から、
ウォーリーを探してください。
ウォーリーを見つけたら、
10万円を差し上げます」と。
被験者は再びこの絵を見ますが、
全く同じ絵なのに、
先程とは全然違った見え方がします。
さっきは目的意識を持たず、
ただ絵を眺めているだけでしたが、
今度は「ウォーリーを探す」
という目的意識を持って
絵をしっかりと見ているからです。
実際にこの実験を自分で行ってみると、
同じ絵でも
全く違う見え方がすることを実感します。
ウォーリーを探すために、
目を光らせて意識して見れば、
同じ絵でも異なるように
見えるのです。
この体験を通じて、
脳のフィルターの仕組みについても
理解できることでしょう。
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世の中でチャンスを
見るか見ないかは、
この絵の中で
ウォーリーを探すようなものです。
チャンスがないと思い込んでいると、
チャンスを探す目的意識が
欠けてしまい、
ただ世界をぼんやりと
眺めるだけです。
しかし逆に、
どこかにチャンスが隠れている
と信じる意識を持てば、
これまで見えなかったものも
急に見えるようになるのです。
「ツイてない」とか、
「運が悪い」と口癖のように言っていると、
自分の言葉に自分が常に
耳を傾けています。
口に出したことは
自然と潜在意識に入り込み、
その情報に基づいて
脳は見えるものと見えないものを
自動的に仕分けます。
その結果、
チャンスが目の前にあっても、
フィルターによって
見えなくなってしまうのです。
このように考えると、
「ツイてない」、「運が悪い」
と言ってしまうことは、
マイナスの影響を及ぼす行為だ
と理解できます。
運を良くしたければ、
「ツイてない」、「運が悪い」と
絶対に口にしないように
心掛けたほうが無難です。
その代わりに唱えるべき言葉は、
「この世の中はチャンスに溢れている」
ということです。
岡野さんの言い方なら、
「この世の中はチャンスしかない」と
もっと強く言うと良いです。
なぜ、そうなのでしょうか?
その理由は先程の
ウォーリー探しで説明できます。
もし被験者が
ウォーリーは一人しかいない
という先入観を持っていれば、
一人見つかった時点で、
ウォーリー探しを止めてしまうでしょう。
しかし、この絵の中には
ウォーリーが沢山いると分かれば、
一人見つけた後でも、
ずっと探し続けるはずです。
「チャンスしかない」と強く思えば、
常にチャンスを探す意識が
自分の中に常駐しているでしょう。
そして、
常に探すモードになっていれば、
日常生活の中のちょっとしたことでも、
「もしかしたら、
これはチャンスかもしれない」
というものまで、
見えるようになるのです。
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チャンスだと
思われることを見つけたら、
次は、行動あるのみです。
行動がなければ、
何も始まりません。
「チャンスかも?」と思えたなら、
躊躇なく行動に移すこと。
この繰り返しをしていけば、
様々な可能性に
チャレンジすることもできます。
そして、
実際に行動を起こしていく中で、
良いことが起きて、
「ああ、なんて自分は幸運なんだろう!」
と感じる瞬間が訪れることでしょう。
まずは、日々、
自分の口から出る言葉を
変えることが大切です。
「この世の中はチャンスに溢れている」とか、
「この世の中はチャンスしかない」と
積極的に言葉を唱えてみましょう。
最初のうちは、心から
そう思えないかもしれませんが、
とりあえず言葉を唱えることで、
その想いが自分の潜在意識に
しっかりと刻み込まれていきます。
すると、自然と運が
良くなっていくものです。
岡野さんの紹介する実験を
ぜひ皆さんも
試してみることをおすすめします。
そのリンクは以下の通りです。
岡野さん、有益なトークを
ありがとうございました。
【参考動画】
「(科学的) 運が悪いと思う人は今すぐ見てください。運が良くなるたった1つの法則」(ユーチューブ 岡野タケシ弁護士 アトム法律事務所)