私はこれを手に入れたい!
これが手に入れば、
自分に自信がついて、
幸せになれると信じるから。
でも、今は未だこれを
手に入れていないから、
幸せではない!
早くこれをゲットして
幸せになりたい!
こんな風に思っていれば、
頑張ってそれを獲得できても、
幸せになることはないだろう。
なぜ、そうなのか?
が今回の話だ。
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たとえば、資格。
私はこの資格を持っていないから
自信が持てず、
ハッピーな気持ちになれない!
と思う場合。
この資格を取得できれば、
仕事上でも自信に溢れて、
満ち足りた気分で働けるだろう。
そう感じて、
資格試験に合格できるよう
一生懸命頑張った。
「これが手に入れば、
私は確実に満たされる!」
と信じて、精一杯努力した。
そして、実際にその努力が実り、
資格を取得できた!
しかし、どうだろうか?
合格通知を受けた直後は
達成感に満たされて
ルンルン気分でいたが、
1カ月も経たないうちに、
再び不全感に
襲われるようになった。
「私はあの資格がないから
ダメなんだ!」と思うようになり、
今度は別の資格を取るために
動き出したのだ。
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資格取得は悪いことではない。
むしろ、向上心があって
素晴らしいことだと思われる。
問題なのは、
「この資格がなければ、
自分は不幸だ。
だから、これを手に入れたい!」
と思っているところ。
こんな感じで
次から次へと新しい資格に挑戦して、
それらを手に入れても、
一時的な満足感しか得られず、
永遠に「私はあれがないから、
良くないんだ」という気持ちは
消えない。
いつまで経っても、
自信が持てず、
常に「自分には~がない」
と感じ続けることになる。
はたして
この状態は幸せだろうか?
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こういう人が
満ち足りた気分になり、
幸せで居続けるには、
どうすればよいのだろうか?
「これを手に入れれば、
間違いなく幸せになる!」
と確信して頑張っても、
実際には、それを手にした後、
まだ不足感が残っている。
ということは、次から次へと
欲するものを手に入れる方法では、
上手く行かないのだろう。
そんなことを永遠に繰り返しても、
一時的な満足のみで、
長い間、満たされることはない。
それなら、答えは
どこにあるのか?
それは、あることに
気づくことだ。
自分は今
「ないないモード」で
稼働していることを
自覚すること。
そして、「ないないモード」から、
「あるあるモード」へ
切り替える必要がある。
これができれば、
今までずっと抱えていた
不足感から解放されるはずだ。
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「ないないモード」とは、
「自分にはあれもない、これもない」
と文句を言い、不満を感じながら
生きること。
逆に「あるあるモード」は、
「私はこれを持っている。
あれも持っている。
本当に有難いな!」と感謝の気持ちで
充足感に満ち溢れて生活すること。
「ないないモード」の人は、
自分が持たないもの、
欠けている部分、
不足している部分に注目して、
そこばかりを見ている。
それに対して、
「あるあるモード」の人は、
自分が持っているもの、
できること、長けている部分に
焦点を当てている。
人間は、自分が注目する部分が
実際のサイズよりも
大きく膨れ上がって見えるもの。
だから、ないないモードの人は、
「自分は欠けた部分ばかりだ!」
と嘆いている。
一方、あるあるモードの人は、
「なんて自分は沢山良いものを
持っているのだろう!」
と喜びを感じている。
しかし、実際のところは
あるあるモードの人も、
ないないモードの人も、
「自分が持っているモノ」と
「自分が持っていないモノ」と
両方ある。
人間なら誰でも
ある部分とない部分、
得意な部分と不得意な部分、
充足部分と不足部分の両方が
存在するということだ。
そのことに気づかず、
どちらか一方だけを見ているから、
焦点を当てた一方だけが大きくなり、
もう片方は隠されて
見えなくなってしまう。
実際にやってみれば
分かるけれど、
意図して、自分にないものを見つけ、
リストアップすれば、
かなり長いリストができる。
それと同様に、
自分にあるものを探して、
それらを書き出してみれば、
次から次へと自分の持つものが
見えてくる。
しかし、普段自分が
どこに注目しているのかで
自分は豊かなのか?
それとも貧しいのか?
感じ方が全然違ってくるのだ。
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今私はこれがないから
不幸なんだ。
これを手に入れれば、
私は幸せになれる
と信じる人がいたら、
残念ながら、
どうにかしてそれを獲得できても、
その後ずっと幸せで居続けることは
ないだろう。
あなたが満たされないのは、
それがないからではなく、
「ないものにしか
目が向いていないから」。
もちろん、
それを手に入れるために、
頑張って行動するのは
意義あること。
ただし、
「今はこれがないから
自分は不幸なんだ」
と思いながら動くことは
望ましくない。
それよりも、
「これが手に入れば、
自分は更に幸せになるだろう」
と考えたほうがよい。
今も幸せだけれど、
もっと幸せになる
ということだ。
「これがないから不幸。
これがあれば幸せになれる」
と考えるのは、ないないモードの人が
やること。
自分にないところばかりに
フォーカスを当て、
常に不足感を覚えながら
生活している。
それでは、
どんなに良いものを
どんなに沢山手に入れても、
いつまで経っても
満たされることはない。
このことに気づいて、
「あるあるモード」に変身できれば、
必ず豊かさを感じられるようになる。