できると思えば、できる! できないと思えば、できない!

今回は、
できると思えば、できる。

できないと思えば、できない。

結局は、
自分が信じた通りになる
という話。

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なぜそうなのか?

その理由は、
できないと信じていれば、
「どうせやってもダメだから」と思い、
何も行動しなくなるから。

試してみればできたことでも、
やらなければ、
一向にできる状態にはならない。

行動がなければ、当然、
「できなかった」
という結果が待っている。

できないと信じて、
何もやらないから、
本当にその通りになるのだ。

その一方で、
できると信じていれば、
行動を起こすだろう。

そして、その行動のお陰で、
本当にできるようになる。

もちろん、最初からは
上手にできないかもしれない。

特に新しいことであれば、
初めからトントン拍子に
物事がスムーズに進むのは
稀だから。

しかし、
そのうちできるようになる
と信じていれば、
やり続けるはずだ。

実践するうちに、
手ごたえを感じながら、
「こうやったらダメだ」
「ああやったら上手く行った」
と学ぶことができ、
徐々に上達してゆける。

そして、最終的には
できるようになるのだ。

できると信じていれば、
それなりの行動が伴うから、
本当にできるようになる。

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ネット上で
こんなドキュメンタリーを見た。

「ラ・カンパネラ」という
難易度がかなり高いピアノ曲に、
50代後半の海苔漁師のおじさんが
挑戦する内容だ。

この曲はプロでも
マスターするのが難しい
と言われるくらい。

そんな難関曲を目指す漁師さんは、
長年ピアノをやっていたのだろう
と普通の人は考える。

しかし、そうではなかった!

「この曲を弾けるようになりたい!」
と思った52歳の時まで、
ピアノには触れたこともない
全くの素人だった。

ただ、漁師さんの奥様が
ピアノ教師だったので、
自宅にピアノがあり、
それを使って練習できた。

漁師さんをその気にさせたのは、
テレビで観たフジコヘミングの
「ラ・カンパネラ」の素晴らしい演奏。

その音色に深い感銘を受け、
「自分もぜひ弾いてみたい!」と思い、
挑戦し始めたというわけだ。

ピアノの鍵盤に触れたこともなく、
楽譜も全く読めない人には、
いきなりそんな曲はムリだ!
と普通は考えるだろう。

しかし、漁師さんは
ムリだとは思わず、
「絶対にやってみせる!」と
堅く決意した。

その後、漁師さんの
猛練習が始まった。

簡単な曲も弾けない人が
どのようにマスターしたのか?

それは、
曲を弾くために押す鍵盤を
教えてくれる動画を利用したことだ。

一つ一つのキータッチごとに
動画を一時停止させて、
鍵盤の位置を確認して、
少しづつ弾き方を学んでいった。

これを毎日8時間、
合計6年間の月日をかけて、
ついに超難関の「ラ・カンパネラ」を
マスターした!

その間、ピアノ教師の奥様には
「絶対にムリ!」と言われることも
しばしばあったが、
「どうしても諦めない!」と言い張り、
強い意志を持って難題に挑んだ。

そして、
「いつかは弾けるようになる」
と信じたことが、
6年後に実現したのだ。

この曲をマスターした後、
漁師さんはフジコヘミングの
コンサートへ行った。

その時には、
憧れのフジコさんとも面会でき、
自分の演奏を聞いて貰えたのだ。

漁師さんの感激した姿は
とても印象的だった。

人から何と言われようと
「できる」と確信していたから、
やり続けることができ、最終的には
本当にできるようになれたのだ。

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最近、ちょっと不思議に
感じることがある。

年齢を重ねるにつれて、
身体や心も老化してゆき、
誰かに依存しなければ
生きれなくなる人がいる一方で、

70代、80代にもかかわらず、
頭もシャープで、身体も元気、
精神的にもハツラツとして、
ずっと意義ある活動に
専念する人もいる。

両者の違いの大きさに
驚かされることもしばしばだ。

その違いは
いったいどこから来るのだろう?

そんなことを考えていた時、
頭に浮かんだのが
「もう年だから」という言葉だ。

この言葉は、
年を取っても元気で活躍する人と、
そうでない人を分けるのではないか?
と思ったのだ。

もちろん、病気の有無や、
その他の要因も幾つかあるだろう。

しかし、「もう年だから」
を連発する人の姿勢は、かなり消極的だ。

試してみればできることも
やらないから、
本当にできなくなってしまう。

高齢になっても
ずっと活躍している人からは、
この言葉を聞くことは滅多にない。

「もう年だから」と言う人は、
今更やってもムリだと思うから、
何もやらなくなるだろう。

そして、
そのうち本当に、自分では
何もできなくなってゆく。

それに対して
今まで通り自分ができることを
やり続ける人は、
日々小さな挑戦を繰り返している。

挑戦というほど
大層なものではなくても、
ちょっとしたミニチャレンジだ。

そんな小さなことは、
やってもやらなくても
大して変わりないだろう
と思われる。

しかし、その時々では
大した違いはなくても、
1年、2年、3年もすれば、
やるかやらないかでは、
大きな差が出るだろう。

年を取れば、若い人のようには
上手くできないこともあるのは
否定しない。

しかし、
長年にわたって培ってきた
経験や豊富な知識により、
若者よりも長けている点もある。

年寄りだからこそ
できやすいこともあるのだ。

だから、
それらを十分活かせれば、
年を取っても、
輝き続けることは可能だ。

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私たちは常識的に見て、
「できる」とか、「できない」
と考えているが、

漁師さんの例を見ても
分かるように、
常識的に考えることが
いつも正しいわけではない。

常識的にはダメだと思われても、
「いつか絶対にできる」
と信じていれば、
「本当にできてしまった!」
という現実を見ることも高確率で起きる。

年齢に関係なく、
「できると思えば、できる」。

「できないと思えば、できない」。

結局は、自分が信じる通りに
なるのだろう。