嫌がらせをしてくる相手に、どう対処したらよいか?

今回は、
こちらは何もしていないのに、
相手のほうから
嫌がらせをしてくる人に
どう対処したらよいか? 
について。

職場や学校、近所づきあいなどで、
嫌味を言ったり、嫌がらせをしたり、
攻撃的だったりする人に
出会うことは珍しくない。

そんな時、
どのように対応すれば、
被害を最小限に抑えて、
上手く対処できるだろうか?

そのポイントは以下の3つだ。
1)攻撃的な人の心理を理解する。
2)感情の波に飲み込まれず、俯瞰する。
3)相手の言葉を表面上は否定しなくても、
心の内では真に受けない。

それぞれ詳しく解説したい。

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1)攻撃的な人の心理を理解する。

他人に理不尽なことをしたり、
失礼なことを言ったり、
不必要に攻撃的に出る人は、
心理的な問題を抱えている。

その問題は「自己不全感」。

自分は不完全であり、
何かが欠けていて
満足できないという状態だ。

そのため、
自分には価値がない
と強く感じている。

欲求不満で、劣等感に苛まれ、
自己肯定感が低く、
心の奥底には「恐れ」が隠れている。

そのままの状態では
自分自身を満たせないから、
周囲にいる他の人を蹴落として、
相対的に自分を上げ、
優越感に浸ろうと必死だ。

そうすることで
どうにか自分自身を満たすことが
可能になるからだ。

彼らの餌食になる人は
近くにいる弱そうに見える人や、
大人しくて文句を言わない人。

強そうな人に攻撃すれば、
自分もやり返されるので、
それはしない。

弱い立場の人に因縁をつけて、
彼らを虐めることで優越感に浸り、
自分自身を満足させるのだ。

彼らのこのような心理状態を
正しく理解していれば、
攻撃を受けた際、
こちらも冷静を保ちやすい。

「この人は欲求不満な人なんだ!
劣等感が強くて、
心の底では恐れを抱いているんだ」
と思い出せれば、

嫌なことを言われても、
怒りの感情も半減するだろう。

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2)感情の波に飲み込まれず、俯瞰する

失礼なことを言われたり、
理不尽なことをされれば、
通常、誰でもカッとなる。

そんな時、怒りの感情が湧くのは
自然なことなので、
気にする必要はない。

しかし、
怒りの感情が膨らんで、
自分自身がネガティブ感情に
飲み込まれてしまうのはNGだ。

そうならないように、
「攻撃的な人の心理」を思い出し、
正気を取り戻そう!

嫌な相手と同じレベルでは
戦わないこと。

そんなことをしても
不毛な結果に終わるだけだからだ。

その際、役立つ方法は
相手から離れること。

できれば、
物理的な距離をおくのが一番。

しかし、それが難しいことも
あるだろう。

そんな場合は、意図して
精神的に距離を取ること。

その相手から
自分は1歩さがる。

それができたら、2歩さがり、
その後は、3歩さがってみること。

すると、
相手の言葉や行動を
客観視できるようになる。

距離をおいて相手を観れば、
「哀そうな人なんだな~」
と思えるものだ。

可哀そうだからと言って、
相手の機嫌を取ったり、
慰めようとする必要はない。

それよりも、
自分は相手と同じ土俵で
戦わないよう努めて、
極力スルーする方向へ進む。

そうすることで結果的には
あなたが怒りの感情や
ネガティブ感情に支配されることなく、
平穏な心を取り戻しやすくなる。

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3)相手の言葉を表面上は
否定しなくても、
心の内では真に受けない。

攻撃的な相手は
あなたの言うことや
やることを否定するだろう。

しかし、あなたは
相手のことを表面上は
否定しないほうがよい。

なぜなら、
あなたが相手を否定して、
論争を始めれば、
あなたは相手と同じレベルで
戦ってしまうことになるから。

ツマラナイ人との論争ほど
ツマラナイものはない。

あなたの貴重な時間やエネルギーを
無駄にすり減らしてしまうだけで、
得することはないからだ。

相手が何と言おうと、
相手の言うことには
表面上は逆らわないこと。

もし、相手が
「あなたって、仕事できないのね」
と言ってくるなら、
「はい、そうなんですよ」と
サラッと受け流そう。

ここで重要なのは、
「仕事ができないから、
教えてください」というような
謙虚な態度は見せないこと。

それよりも、
感情抜きの声のトーンで
サラッと言い流すのが必須。

感情抜きのトーンで
自分の言ったことを肯定されれば、
相手はこれ以上、
あなたに嫌味を言おうとは
思わなくなる。

あなたから相手にされていない
と悟るからだ。

もう一つ重要なのは、
相手を「表面上だけ」肯定すること。

あなたの心の内では
相手を否定してよい。

つまり、
相手の言うことを真に受けず、
間違ったことだと捉えて、
受け入れないことだ。

嫌がらせをしてくる相手は
まともな人間ではない。

そんな人の言うことは
正しくないから、
信じなくてよいのだ。

相手が何を言おうと、
心の中では真に受けないが、
表面上だけは相手に逆らうことなく、
やり過ごすことが大切だ。

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今回の話をまとめれば、
嫌味を言ったり、
嫌がらせをしたりする
攻撃的な人には、
次の3つを心得て対応するとよい。

1)攻撃的な人の心理を理解する。
2)感情の波に飲み込まれない。
3)相手の言葉を表面上は否定しなくても、
心の内では真に受けない。

攻撃的な相手と戦わず
スルーしたほうがよいのは、
相手のためではなく、
あなた自身のためだ。

なぜなら、もしあなたが
相手を否定したり、
言い返したりして、
相手と同じレベルで
戦ってしまえば、

あなたは怒りの感情で
波動を下げてしまうだろう。

不快な思いをするだけでなく、
貴重な時間やエネルギーも
不毛な喧嘩に奪われてしまう。

戦いにより
自分自身を疲弊させて、
心身の健康にも悪影響を及ぼす。

そんな愚かなことをするより、
あなたにとって意義のある
生産的、建設的な活動に
専念したほうが賢明だ。

今回紹介した3つのことを
心にとめて、戦うのではなく、
スルーすることに努めよう!