ラッキーなの? アンラッキーなの? 本当はどちらか分からない!

今回は、
日々身の回りで起きることに
一喜一憂しなくてもよい
という話。

出来事が起きる度に
「これは良いこと」
「あれは悪いこと」と決めて、
喜んだり、悲しんだりするのが
好きな人もいるだろう。

そういう人は、それでよいが、
出来事に心が左右されて
有頂天になったり、
酷く落ち込んだりするのが嫌な人は、
この話を聞いて欲しい。

なぜ、起きることに
一喜一憂しなくてもいいのか?

その理由は、
たとえ、良いことだ
と思われても、
後に悪いことに転じる場合も
あるから。

逆に、その時は悪いことだ
と感じられても、暫くしてから、
それがあったお陰で
良いことが起きた
という場合もあるからだ。

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昔のドラマで
こんなストーリーがあった。

年末のくじ引きで
アメリカ旅行が当たった!

「海外は初めて!
なんてラッキーなんだろう!」

この時はワクワクして、
「自分はツイている!
本当に良かった!」と有頂天になった。

しかし、その旅行中に
飛行機事故に遭い、
命を落としてしまったのだ。

これは、一見良いと思われたことが
後になって悪いことに転じた例だ。

その逆もあり得る。

一流会社に就職できて、
自分も家族もとても喜んだ。

しかし、数年後に
会社の業績が落ちて、
自分はリストラの対象となった。

この時には、かなり凹んで
意気消沈してしまった。

「なんで自分がこんな目に
遭わなければならないんだ!」
嘆くことも暫く続いた。

しかし、いつまでも
落ち込んだままでは
いられない。

国内ではやりたいことも
なかったので、
思い切って海外に出ることにした。

そして、その先で
良きビジネスパートナーと出会い、
最終的には、そのパートナーと
会社を設立して、大成功を収めたのだ。

もし、一見悪いことだと
感じられたリストラがなかったら、
おそらく、そのままその企業に
今でも勤めていただろう。

毎日、満員電車に揺られて
自宅と会社を往復する生活を
していたに違いない。

しかし、リストラに遭ったから、
この思い切った挑戦ができた。

そのお陰で、今では
おかかえ運転手付きの車で
悠々と通勤している。

この場合、リストラは
悪いことだったのか? 
それとも、良いことだったのか?

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私たちは、その時々で
「ラッキーだ」とか、
「アンラッキーだ」とか決めて、
短期的視点で物事を判断しがちだ。

しかし、実際のところは
もっと長い目で見なければ、
それが本当に良いことなのか? 
悪いことなのか? 
分からないものだ。

よって、
出来事が起きるたびに、
喜んだり、悲しんだり
する必要はない。

喜びは心地良いと
感じられるから、
まあいいだろう。

でも、悲しんだり、
落ち込んだりするのは、
不快なネガティブ感情により、
自分もツラくなってしまう。

だから、そんな時には
酷く落ち込む前に
自分自身に優しく言ってあげよう!

「今は悪いことに思えても、
長い目で見れば、
必ずしもそうではないから
そんなに落胆する必要はないよ」と。

そして、
がっかりする代わりに、
少し視点を変えてみると
役に立つ。

表面上は望ましくないものに
見えるけれど、
何らかの工夫を凝らして、
これを良いものに転じさせられないか?

その可能性を探ってみるのだ。

不快なことが
起きたばかりの頃には、
なかなかそういう気持ちになれない。

でも、少し元気を取り戻したら、
そのような方向で
悪いことを良いことに
変える工夫ができないか? 
考えてみるのもありだ。

同じ出来事に遭遇しても、
ある人は、それを悲しむばかりで、
ずっと嫌な思い出を引きずっている。

一方で、別の人は、
その出来事をきっかけに
自分を向上させたり、
何らかのチャレンジをして、
失敗を成功に変える人もいる。

この人たちの違いは、
短期的な視点で考えるか? 
長期的に物事を観るか?
の違いのみならず、

どのように出来事を
捉えているかの違いもある。

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何か起きた時、
その瞬間「ラッキー」と感じたり、
「ツイてないな!」と嘆いたり、
色々な感情が出てくる。

これは自然と沸く感情なので
否定しなくてもよい。

感じるまま
感じてみよう。

しかし、そのラッキーは
ずっとラッキーのままでは
ないかもしれないし、

ツイてないと思うことが
ずっとツイてないことで
居続けることもない。

要するに、
分からないというのが
本当のところだ。

そう考えれば、
日々起きることに
一喜一憂しなくてもよい。

特に、最初は悪いと
思われたことでも、
長期的に観れば、
良いことに転じる場合も多々あるので、
がっかりしなくてよいのだ。

また、一見、望ましくないと
思われることでも、
視点を少し変えてみれば、
必ずしも悪いことではなくなる。

長期的視点で観るのか?
それとも
短期的視点で観るのか?

また、

どのような角度で
どのように捉えるのか?

によって、
良くも悪くもなり得るので、

ある特定のことに
強く反応して、
心を乱すのはやめよう。

良くないことでも、
「まあ、長い目では
分からないから」と
ゆったりと構えているほうが
自分もラクだし、
心の平安も得やすい。