今回は、「自信」には、
良い自信と悪い自信がある
という話。
その違いは何なのか?
また、悪い自信を良い自信に
変えるには、どうすればよいか?
についてお話したい。
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自信があることは、
一般的にはポジティブに
捉えられる。
自信がない人に
「もっと自信を持ちなさい!」
とアドバイスすることも
しばしばだ。
でも実は、自信があることは
必ずしも良いことだ
とは言えない。
その理由は、
良い自信と、悪い自信が
あるからだ。
良い自信はあった方が良くても、
悪い自信はかえってない方が
望ましい。
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では、良い自信と
悪い自信は、どこが違うのか?
その答えは次の通りだ。
良い自信は、
自分の長所のみならず、
短所も含めて
受け入れられる人が持つもの。
自らの良い面、悪い面、
優れた面、欠けた面を
両方知っていて、
それらすべてを肯定できる。
それに対して、悪い自信は、
自分の良い面だけしか見れず、
短所や欠点には
目を背ける人が持つもの。
良い自信を持つ人は、
自分の秀でた面を
発揮できると同時に、
劣った面も周囲に見せられる。
そして
自分にできないことは、
周囲に協力を求めるのも
躊躇わない。
それとは逆に
悪い自信を持つ人は、
普段は自信満々に振る舞うが、
予測できないトラブルに遭えば、
困ってしまい、弱くなる。
なぜなら
自分の受け入れ難い欠点が
暴露されてしまうからだ。
劣った点、できない点を
否定しているから、
それを隠して生きている。
そのため、
いざ助けが必要になっても、
誰からも助けて貰えない
という状況を招く。
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いつも当たり前にやることは
自信がなくても、できるもの。
自信が本当に必要なのは、
先が見えない時、
断言できない時、
未知の世界に入る時などだ。
皆が怖くてできないことや、
尻込みする場面で
自信はその力を発揮するものだ。
良い自信を持つ人は、
自分の不得意分野について
他人に曝け出すことができる。
自分にできることは
積極的にやるけれど、
できないことは
それができる人にお願いする。
万が一上手く行かなくても、
周囲の人のせいにしたり、
他人を非難したりしないから、
近くにいる人たちも
喜んで協力してくれる。
それに対して、
悪い自信を持つ人は、
何もない時には自信満々。
でも、いざ何かが起きた時、
他人から助けを得られない。
立ち向かうべき課題が
自分の得意分野なら問題ないが、
そうでない場合は、
その自信はいとも簡単に
崩れ落ちてしまうのだ。
自分では到底できないから、
課題から逃げようとしたり、
周囲のせいにしたりして、
他人を非難する姿勢だ。
悪い自信を持つ人の問題点は、
自分の良い面だけを見せ、
悪い面を隠しているから、
周囲との信頼関係が
築けないことだ。
人間は自分一人では
生きられないもの。
他人との協力により、
力を合わせながら
一緒にやってゆくものだ。
悪い自信の持ち主は、
他人との絆を結べないので、
相互協力の関係を築くことも
不可能だ。
よって、悪い自信は
むしろない方がマシなのだ。
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では、どうすれば、
悪い自信を良い自信に
変えられるだろうか?
それは、悪い自信を持つ人が
自分の間違った思い込みに
気づくことだ。
その間違った思い込みとは、
「欠点があるのは悪いことだ」
ということ。
彼らは「欠点があることは
恥ずべきことだ」と信じている。
だから必死に
自分の欠点を見せずに
隠しているのだ。
しかしその姿勢は
望ましいものではない。
なぜなら、
人間である以上、
誰でも欠点を持つものだからだ。
どんなに立派な人でも、
できないこと、劣った点、
短所は必ずある。
それと同時に、長所や、
優れた面、得意なことも
あるものだ。
この事実に気づいて、
自分の今までの不当な思い込みを
外すことができれば、
悪い自信を手放せる。
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欠点があってもいいんだ
と心底思えるようになれば、
自分の欠点から
目を背けることもなくなる。
自分の得意分野と同時に
不得意分野も認めて、
それを受け入れることが
できるだろう。
すると、他人との
協力関係も築きやすく
なるものだ。
欠点があるからこそ、
他人の入る余地がある。
他人の入る余地があれば、
他人との絆を
深めることも可能だ。
大抵の大きなことは
自分一人では
成し遂げられない。
誰かと協力関係を築き、
チームで一緒にやるものだ。
他の人ができないけれど
自分が得意なことは
自分が担当して、
自分は苦手だけど、
他人が良くできることは
その人にお願いする。
このように
持ちつ持たれつの関係になり、
共同で素晴らしい課題に
取り組んでゆければ、素晴らしい。
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今回の話をまとめれば、
「自信」には、良いものと
悪いものがある。
良い自信の持ち主は、
自分の良い面だけでなく、
悪い面も同時に肯定できる人。
それに対して、
悪い自信を持つ人は、
良い面は認めるが、
悪い面は否定して
受け入れない人。
良い自信がある人は、
自分の欠点を曝け出せるので、
周囲からも援助を得られる。
その一方で、
悪い自信のある人は
自分の欠点を隠しているので、
誰からも助けを求められない。
人間は協力関係を結び、
お互い助け合って
生きる方が望ましい。
なぜなら人生は、自分一人で
生きて行ける状況ばかりでは
ないからだ。
悪い自信がある人は、
他人との絆を築きにくく、
いざ何かが起きた時には、困ってしまい、
その自信は簡単に崩れ落ちる。
それよりも、
悪い自信を良い自信に変えて、
周囲と共同で活動できるよう
努めた方が賢明だ。
そのためには、
悪い自信を持つ人は、
自分の弱みも直視して、
それを受け入れることが必要だ。
そうできれば、
他人の入る余地もでき、
絆を深めることも
可能になるからだ。
あなたの自信は
良い自信? それとも悪い自信?
もし悪い自信だったら、
良い自信に変えてゆこう!