自責? 他責? いずれにせよ、責めたところで良いことなし!

自責か? 他責か?
いずれにしても、
責めたところで
良いことはありません。

今回の記事は、
「責めることでは
何も良い結果は生まれない」
という内容です。

そのため、
責める行為はなるべく避けよう!
というのが主なメッセージです。

これは、
自分自身を責めるケースでも、
他人を責めるケースでも、
共通して言えることです。

では、なぜそうなのか?
詳しく説明してみましょう。

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責める行為はコスパが悪すぎる!

何か望まない出来事が起きたとき、
または
何らかの不都合な状況に遭遇したとき、
「その原因は君だ!」と
自分や他人を責めるのは、
多くの人が経験することでしょう。

物事が上手くいかないとき、
自分や他人を責めたくなる気持ちは
理解できなくもないですが、
責める行為は非建設的であり、
良い結果を生むことは
ほとんどありません。

それどころか、場合によっては
事態を悪化させることに
なるでしょう。

では、なぜ責める行為は
推奨できないのでしょうか?

その理由は、責める行為は
コスパが悪すぎるからです。

責めるという行為は、
予想以上に
心のエネルギーを消耗させます。

このエネルギー消費が、
何か良い結果を
生んでくれるならば問題ないですが、
実際には得られるものは
ほぼないと言ってもよいでしょう。

自分を責める場合、
ネガティブな感情が溢れ、
自分自身を疲弊させてしまいます。

他人を責めた場合、自分だけでなく、
相手をも精神的に
追い詰める結果となるでしょう。

費用対効果を考慮すると、
責める行為にかかる「コスト」に対して、
実際に得られるものがないどころか、
逆効果であることが多いのです。

だからこそ、責める行為は
コスパが非常に悪いと断言できます。

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自責の念が強い人の問題点

自分を責めることで
「自分はダメだ! 情けない!」
と自己評価を下げ、自分から
元気が奪い取られてしまうことも
珍しくありません。

単に自己批判するだけでは、
自分を不快にさせ、落ち込ませ、
エネルギーを浪費するだけです。

一方で、
自分の改善が必要だと気づき、
自分の弱点や問題を解決しようと思えば、
それは建設的な姿勢だと言えるでしょう。

具体的な対策を考え、
実行に移して現状を改善できるのなら、
それは価値ある行動です。

ただし、
ここで一つ注意点があります。

自責の念が強い人は、
過度に努力をしてしまい、
結果として燃え尽きるリスクが高いです。

適度な改善は望ましい一方で、
自責の念が強い人は、
どれだけ自分が進化しても満足できず、
「自分はまだまだダメだ」と考え、
無理に次のステップへと進めてしまいます。

その結果、無理がたたり、
精神的な問題や健康問題を引き起こし、
最悪の場合は
病気になってしまうかもしれません。

本来、自己改善は
自分をより良くするためのものですが、
それが逆に
自分を壊してしまうというのは、
本末転倒と言えるでしょう。

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他人を責めると何が起こるか?

他人を責めても
得られるものはほぼありません。

責められた相手は不快に感じ、
あなたに対する敵意を
持つ可能性が高くなります。

もし攻撃的に相手を責めると、
相手からも仕返しが
来るかもしれません。

その結果、人間関係が緊張し、
双方が人間関係のストレスに
苦しむことになるでしょう。

たとえ相手が
謙虚な性格で反発しない場合でも、
不必要なプレッシャーをかけて
相手を窮地に追いやることも
少なくありません。

これは明らかに
相手にとっても迷惑な行為です。

他人を責めることで
疲れるのは自分自身。
それによって、
相手もプレッシャーを感じてしまいます。

他人を責める行為は、
自分だけでなく
相手にも悪影響を与えるもので、
被害を受ける人も増えてしまうのです。

責めるだけでは
何も良い結果は
生まれないと言えるでしょう。

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視点を変えれば、責める気持ちも軽減するかも?

自分自身や他人を責めることを
止めれば、多くのストレスは
解消されるでしょう。

心と体のエネルギーを
無用に消耗する必要もありませんし、
自分に過度な負担を
かけることも避けられます。

相手を攻撃しなければ、
相手からの攻撃もなくなり、
人間関係の悪化も防げます。

責めるのではなく、
現状を受け入れることで、
ストレスが軽減され、
心の健康が保たれる可能性が
高くなるでしょう。

ただし、現状を
そのまま受け入れるのは
難しいものです。

なぜなら、自分や相手の
欠点や弱点が変わらないからです。

何も改善されない状態では、
何も意味をなさないと
感じてしまうでしょう。

このような場合、
視点を少し
変えてみてはいかがでしょうか?

具体的には、
自分の弱点や欠点を
まじまじと見ることはせず、
それに固執するのをやめ、
自分を少し離れた位置から
客観的に観察してみることです。

すると、意外な発見が
あるかもしれません。

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意識が向かう先は拡大する効果がある

その意外な発見とは、
弱点や不完全な部分が、以前よりも
ちょっと小さく感じられることです。

完全に消えるわけではありませんが、
確実にサイズが縮小している
と気づくでしょう。

確かに、欠点や弱点はあるでしょう。

しかし、その一方で、
素晴らしい側面や長所もある
と認識しやすくなるのです。

人は意識が向いたものを拡大し、
実際よりも大きく感じる
傾向があります。

そのため、一つの側面が拡大すると、
他の側面は
見えにくくなってしまうのです。

欠点や短所にばかり
焦点を当ててしまうと、
それらが実際以上に
大きく見えてしまい、
良い点や長所は隠されてしまいます。

それにより、
良い側面や長所があっても、
見えなくなってしまうのです。

自己批判が強い人や、
他人の欠点が気になる人は、
自分や他人の短所や
不十分な点ばかりが目立ち、
良い点や長所を見ていません。

欠点や短所は
確かに存在するでしょうが、
それが実際以上に大きく見えてしまい、
その結果、良い側面や優れた点を
見ることができないのです。

この現象は、認知の歪みが
強く影響している
と言えるでしょう。

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完璧な人間はどこにもいない。そのままを受け入れよう!

人間である以上、
すべてが完璧な人はいません。

どんな人でも、
良い面もあり、悪い面もあるのです。

良い面だけしかない人も、
悪い面だけしかない人も
存在しないのが現実です。

それから、
長所と短所は表裏一体だとも言えます。

ある側面からは、
弱点や欠点に見えても、
別の角度から見れば、
長所にもなり得るのです。

ネガティブな側面だけに
フォーカスする人や、
自責の念が強い人は、
ポジティブな面に目を向けることで、
そのままの自分や相手を
受け入れやすくなるでしょう。

推奨すべきことは、
短所や弱点を責めることではなく、
自分の見方を変えることです。

これまで
短所や弱点ばかりに意識を当てて、
それを拡大させて
不快な気分になり、
自分や他人を責めていたのでしょう。

短所や至らない点だけに
焦点を当てるのではなく、
離れた位置から観察し、
もっとニュートラルな視点を
取るとよいです。

これができれば、
短所や弱点も確かにあるけれど、
長所や優れた面もあると
理解できるはずです。

人間である以上、
私たちは皆が不完全な存在です。

短所や弱点のない人間なんて
どこにもいないのが現実です。

だから、短所や弱点、
至らない点もよしとして、
そのまま受け入れるとよいでしょう。

また、見方を変えれば、
欠点や至らない点は、
長所や優れた点にもなり得ることを
認識しておくと役に立ちます。

今までの偏った見方から離れて、
もっとニュートラルな視点で
自分や相手を観察できるようになれば、
至らない点や弱点に対しても
寛容な気持ちが生まれてくるものです。

「まあ、しょうがないかな。
人間は皆、そんなもの」と
受け入れられるようになるでしょう。

このような気持ちが芽生えれば、
自分や相手を責めることもなくなり、
身体も心も自然と緩みます。

他人を責めることもなくなるから、
人間関係の悪化も防げます。

自分も相手も、心がより穏やかになり、
余裕も生まれて、
元気が戻ってくるでしょう。

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今のままでよい

「今のままでよい」
と心から受け入れるためのヒントは、
自分自身の偏見に気づくことです。

そして、
客観的な視点で自分や他人を
観察することが大切です。

人間は長所も短所も
持っていることを理解することです。

「これが得意だけど、あれはちょっと苦手。
できることもあれば、できないこともある。
でも、それで全く問題ない。人は皆、そんなもの」と、
肩の力を抜いて
考えられるようになるでしょう。

短所や至らない面ばかりに焦点を当て、
自分や他人を責める習慣は、
もうやめましょう。

自分や他人を非難するだけでは、
ストレスが増えるばかりです。

エネルギーを消耗して
得られるものはほとんどありません。

それが自分自身の気力を奪い、
人間関係まで悪化させてしまうのです。

そのような状態はコスパが悪すぎます!

それよりも、今の自分や相手を
そのまま受け入れることです。

そのために有用なのは、
自分の偏見に気づき、
より中立的な視点で
自分や他人を見ることです。

そうすれば、以前に比べて
短所や至らない点が
相対的に小さく感じられるでしょう。

同時に、長所や良い面も
見えやすくなります。

すると、自分や他人に対する
感じ方も大きく変わるでしょう。

心が軽くなり、
人間関係もより良い方向へ進むことでしょう。

責めることをやめて、
自分も他人も、
もっと幸せにしてあげましょう!