引き寄せの法則!
なんて魅力的な法則か!
その当時の私は、
心の中に大きな穴が
ぽっかり空いていて、
その穴を埋めるため、
必死に救いを求めていた。
そんな時に出会ったのが
「引き寄せの法則」。
すっかり魅了されて、
心を奪われていった。
大きな罠があることも
知らずに、
それにハマって
しまったのだ。
しかし、残念なことに、
私は自分の望むようには、
引き寄せの法則を
使えなかった。
悪い方向へ使ってしまい、
望むのとは真逆の方向へ
行くはめになった。
引き寄せの法則は、
使い方を間違えれば、
良くない方向へ
進んでしまうこともある。
今回の話は、私が気づいた
「引き寄せの法則」の罠
について。
私が個人的に「これは危険だ」
と思ったことをお話したい。
何が良くなかったか?
具体的には以下の2点だ。
1)悪いことが起きた時、
とことん自分を責めまくること。
2)頭で考えるだけで、
行動がなくなってしまうこと。
詳しく説明してゆこう。
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1)悪いことが起きた時、
とことん自分を責めまくること。
「引き寄せの法則」
の土台になる考え方は、
似たような波動を放つもの同士は、
お互い引き付けあう、ということ。
この考えをベースに
もし、こうなったらいいな~
と欲するものがある場合、
もう既に
それを手に入れた時に
感じるだろう嬉しい気持ちを
臨場感を持って
感じ続けることができれば、
そのうち、本当に
望むものが引き付けられて、
願望実現がする、という話だ。
一見、素晴らしい話だが、
気をつけた方がよいこともある。
特に自責の念が強い人
は要注意。
なぜ、そうなのか?
この法則によれば、
悪いことが起きた時、
それは自分が放っていた
悪い波動が原因だった
と考えるからだ。
こんなことになったのは
自分のせいだと思い、
自分自身を責め立てて、
苦しくなってしまう。
すると、自分から
より悪い波動が出て、
更に自分の身の回りに
悪い出来事を寄せ付ける。
自責の念が強い人は、
このような負のサイクルに
簡単に陥りやすい。
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自分が良い波動を出していれば、
それに見合うような
良い波動の出来事や物が
自分の元に引き寄せられてくる。
逆に、もしも
自分の気分が最悪で、
嫌な感情に襲われていれば、
自分から出る波動も良くないので、
それと同じような悪いことを
引き寄せてしまう。
引き寄せの法則を信じる人は、
このように解釈しがちだ。
しかし、
自分の身の回りで起きることは、
自分に
原因がある場合も多いが、
すべてが自分のせいだ
というわけでもない。
自分ではどうにもならない
外部からの影響を受ける部分も
沢山ある。
それなのに、
「自分が悪いんだ」と
自分だけを責めるので、
その結果、
ろくなことにならない。
気持ちが沈んで、憂鬱になり、
凹んで落ち込んでしまう。
すると、自分の波動は
更に悪いものになるから、
次々と悪いものを
引き寄せてしまうことになる。
自責の念が強い人は、
何か悪いことが起きたら、
他人や外部の環境に
問題があったとは考えず、
自分ばかりを
必要以上に責め立てる。
何が悪かったのか?
冷静に考えて、
今後はそれが起きないよう
気を付けることが必要なのに、
自責の念が強い人は、
ミスや失敗を
建設的な学びに変えるよりも、
ただ自分を責めて、
後悔の念に苛まれる。
残念ながら、
いくら後悔しても、
クヨクヨ悩んでも、
解決の道には進めない。
自分を責めて
申し訳ない気持ちになっても、
あまり良いことは起きないのだ。
不快な気持ちになることで、
波動を下げてしまい、
そうなった時、
不安が徐々に増大してゆく。
「ああ、こんなんでは、
もっと悪いものを引き寄せる」
と焦ってしまう。
こういう気持ちに陥れば、
一生懸命明るくなろう
と頑張ったところで、
明るくなることは
できない。
一旦、負のサイクルに陥れば、
明るくなれない自分を
情けなく思い、
自己嫌悪に陥ることも
しばしばある。
下手すれば
自己破壊的な気持ちにまで
追い込まれることもある。
だから、危険だと考えるのだ。
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2)頭で考えるだけで、
行動がなくなってしまうこと。
引き寄せの法則で、
もう一つ望ましくない点は、
感じることに
重きを置きすぎて、
行動を
無視する傾向にあること。
何かを手に入れたい時、
それを手に入れるための行動を
実際に起こすことよりも、
願望実現した時に
感じるであろう嬉しい自分の気持ちを
感じ切る方が重要だ、
と「引き寄せの法則」を
教える人もいる。
しかし、これも問題だ。
確かに、そう感じることで
それを手に入れるために必要な
やるべきことを自然と知り、
気づかないうちに、
自然とその行動を始めていれば、
そのうちに望んでいたものは
高確率で手に入るだろう。
それなりの行動が
あったからだ。
でも、部屋の中にこもり、
何もすることなく、
ただ感じることに集中しても
行動しない限りは、
何も変化は起きない。
私たちの住む3次元世界で
肉体を持ち生きる私たちには、
何かを変えるためには、
やはり、行動が必要だ。
望むものを現実化させるには、
頭の中で考えているだけでは
現実的に何も変わらない。
感情とセットで
実現するための行動を
起こす必要がある。
行動を完全無視して、
感情だけで成し遂げようとしても、
この地球では無理!
非現実的だと言える。
時々、自分は気分だけを整えて、
願望実現したという人もいる。
しかし、その人を
注意深く観察してみれば、
実際に何らかの行動を
起こしている。
自分では意識しなくても、
願望実現に向けて、
やるべきことをきちんとやっている。
おそらく、その行動は
その人にとって
楽しいものであり、
自然とやってしまうから、
「何もやっていない」
と感じているのだろう。
しかし、現実的には
それなりに動いている。
だから、自分の身の回りでも
変化が起こり、
最終的には
望むものが手に入ったのだ。
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個人的には、波動の考え方は
とても重要だと思っている。
たとえば
自分が怒り狂っていて、
嫌な波動を周囲にまき散らせば、
その険悪なムードは
近くにいる人々にも伝染する。
それにより、周囲の人たちも
嫌な気分になり、不愉快になる。
逆に自分が満ち足りていて、
明るく、軽やかな波動を
出していれば、
近くにいる人たちも
良い気分になれるものだ。
ハッピーオーラを放出する人は
魅力的だと思われて、
多くの人たちがその人の近くに
集まってくる。
自分の周りに
ハッピーな人が大勢いれば、
良い人間関係も生まれやすい。
良好な人間関係により
幸せを感じたり、
他人が素晴らしいチャンスを
運んできてくれることもある。
そう考えれば、
良い波動は良いものを
引き付けて、
幸せを与えてくれる
と考えられる。
引き寄せの法則は
確かに働いているだろう。
良い方向へも、
悪い方向へも
誰にでも同等に働いている。
もし、幸せになるために
この法則を使えるのなら、
意識して
積極的に使うとよいだろう。
しかし、
間違った使い方をして、
自分の望むものとは
真逆の方向へ進んでしまうのなら、
引き寄せの法則は
意識しない方が賢明だ。
この考え方に
執着するあまりに、
感情面だけを整えて、
何も行動を起こせなければ、
良い結果も
期待できないから。
今の悪い状況を
自分のせいだと思い、
自分を責めて、苦しめたりするのでは、
ネガティブ感情の負のスパイラルに
自分自身を落としてしまうだけから。
そんなことは
しない方がマシだ。
自分をより良い方向へ
導いてくれるのなら、
積極的にハマって
自分自身をより幸せにしよう。
しかし、それができないなら、
引き寄せの法則があることを
忘れてしまった方がよい。
自分を自分で
不幸にしないためにも、
引き寄せの法則の罠に
気づいて、
悪い方向へ進むことは
やめた方が、ずっと賢い。
ということで、
今回は、私が気づいた
引き寄せの法則の罠について、
お話してみた。