小さな行動を継続することのメリットとデメリット

最初の小さな一歩を踏み出し、
小さな行動を続けてゆけば、
ある日、驚くべき現象を体験できる。

その驚くべき現象とは
自分でもびっくりするほど
大きなものに積み上がることだ。

今回は
小さな積み重ねで
良い方向へどんどん進もう!
という話。

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心身の健康状態を
改善するのに役立つ行動。

生活を豊かにするために
有益な行動。

そんな意義ある行動の
最初の一歩を踏み出して、

その後、少しずつ
小さな積み上げを
続けてゆけば、

ある日、びっくりするような
大きな成果を得れる。

最初の一歩を始めるまでは
少し勇気が要るもの。

しかし、一旦スタートできれば
その後はムリなく
小さなステップを踏むだけで十分。

さほど大変なことではない。

自分に大きな
負担にならないから、
ムリなく継続可能だ。

そのような小さな行動を
淡々と続けるうちに、

「あれっ、
すごいことになった!」
と感激する日が来る。

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小さな積み重ねの
ひとつひとつは
大したことではないから、

軽く見て、
「そんなことやっても、
別に何も変わりない」
と思いがちだ。

確かに、ひとつひとつを
取り上げれば、
やってもやらなくても
大した変化は見られない。

しかし、
「塵も積もれば山となる」
と言われるように、

どんなに小さなものでも
幾つも集まりくっつけば、
大きなものに変身する。

それだけではない。
最初はゆっくり進んでいても、
徐々に加速度がついてきて、

自分としては
小さな努力なのに、

最後の方には
勝手にどんどん大きく
成長してゆく。

自分は特別頑張らなくても、
小さな努力で
グングンと前に進んで
ゆけるようになる。

実践したことのない人には
このことは理解し難い。

でも、やってみれば分かる!

この加速度は気分爽快なほど
気持ち良いものだ。

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たとえば、
目標地点を「100」
と設定した場合。

最初の一歩を踏み出して、
1、2、3、4、5……
とひとつずつ進んでゆく。

1日1つだけやるのなら、
そんなに困難ではない。

ほんの少し気合を入れれば、
直ぐにできてしまう。

この時、私たちはこう考える。
「目標地点が100ならば、
このやり方では100日
時間がかかるだろう」と。

しかし、これは間違いだ。

10くらいまでは
確かに1つずつ
増えていく感じだが、

10あたりまで到達すれば、
徐々に加速度がついてくる。

10の次は11だと予想しても、
実際は15まで飛んでいる。

10から15までは5も
違いがある。

そんなに大きな飛躍は
ムリだろうと思われるが、
実はそうでもないのだ。

いつもと同じ感覚で普通に
やっているだけなのに、

車輪が一度回り出せば、
10から15へは
ラクに飛ぶことが可能だ。

そして、15の後は、
20ではなく、
25まで到達できる。

その後は、35、50、65、
とどんどん遠くへ進んで行き、

気がついたら、
「あれあれ、もう目標地点の
100まで到達している!」
と驚きの体験ができる。

100に近づくにつれ
どんどん早くなり、
自分はさほど頑張っていないのに、
あれよあれよいう間に
前に進んでゆく。

時には目的地の100を
優に超えていた
なんてこともある。

視覚的な例で説明すれば、
雪だるまを作るのを
想像するとよいだろう。

最初は手でつかめるほどの
少量の雪を丸めて、少しずつ
雪を足してボール型を作る。

ある一定の大きさになったら、
雪に覆われた地面に
ボールを置き、
ただ転がしてゆけば、
ボールは徐々に大きくなる。

転がせば転がすほど
どんどん大きくなり、
あっという間に
雪だるまの一部が完成する。

最初は小さなボールでも、
やっているうちに
より多くの量の雪をつけて
大きなものに育ってゆく。

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小さな積み重ねをするうちに、
「加速度」がついてゆくことを
十分認識することは、とても大切だ。

なぜなら、加速度の法則は、
良い方向へも、悪い方向へも
両方に当てはまるからだ。

身体には悪いことでも、
やれば気持ちがいいことを、

「ちょっとだけなら大丈夫だろう」と 
気を許して、
最初の一歩を踏み出してしまう。

たとえば、タバコ。
最初は「1本くらいなら平気だ」と思い
吸ってみる。

周りの皆も普通に吸っているし、
ちょっとくらいなら
定期的に吸っても支障ない、
と考えるようになり、

毎日、少しずつ
タバコを吸うようになる。

でも、「ちょっとなら」と安心して、
そのちょっとをやってしまうのは、
かなり危険なことだ。

ほんの少しと思っても、
それを続けてしまえば、

ある日、加速度がつき、
止まらなくなってしまうからだ。

ちょっとのつもりが
徐々に量が増えてゆき、
そのうちタバコを吸わなければ、
身体も心も落ち着かなくなる。

一旦加速度がついてくれば、
止めたくても、
なかなか止められなくなる。

ここまで来れば、
気持ちが変わって
禁煙したいと思っても、
それもかなり困難だ。

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今回の話で強調したいのは、
良くも悪くも、
小さな何かを継続的にやれば、

最初は小さなものでも、
複利の力が働いて、
あっという間に
大きなものに育つこと。

もし、良い方向へ
動いているなら、
素晴らしいことだが、

万が一悪い方向へ
進んでしまえば、
取り返しのつかないことにも
なり得る。

継続的にやることは
どんなに小さなことでも、
そのうち大きく積み上がり、

やっているうちに
加速度がどんどん増してゆく。

主観的には小さなことだ
と思えても、

客観的には
驚くほど大きなものに
膨れ上がる。

このことが理解できれば、
興味本位で
望ましくないことを
始めることも防ぎやすい。

その代わりに、
自分の健康状態を
改善してくれる方向や、

自分の生活を
より豊かにする方向へ

小さな積み上げをしよう!
と思えるようになる。

良い方向にも、悪い方向にも、
どんなに小さなことでも
継続させれば、
加速度がどんどんつくことを
覚えておこう。

そして、意図して
自分自身をより良い方向へ向け、
ラクに進んで行けるように
仕向けよう。

小さな良い行いを
常日頃心がけて、
実践するうちに、
すごい何かを手に入れよう!