今回の話は、
決断しなければならないのに、
迷いがあって、
なかなか決められない場合、
どうすればよいか? について。
Aのオプションを取るのか?
それとも、
Bのオプションにするのか?
どちらか一方を選ぶ必要がある。
でも、優柔不断で
どちらにしたらよいのか?
分からなくて、困っている!
そんな時に、
役に立つ方法を紹介したい。
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そもそも、どうして
決断できないのだろうか?
多くの場合は、
オプションAも、オプションBも
両方にメリットとデメリットが
あるからだ。
ある側面では
オプションAの方が魅力的。
しかし、別の点では
オプションBの方がずっと良い。
決定的にこちらの方が優っている
と言えないから、迷いが生じて、
決断が先送りされてしまう。
そして、
ぐずぐずしているうちに
月日だけが流れてゆくのだ。
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そんな場合に
するとよいのは、
コスト&ベネフィット・アナリシス。
聞こえは難しいが
やり方はとても簡単!
それぞれのオプションの
メリットとデメリットを
すべて洗い出し、
数値化する方法だ。
必要なものは、
2枚の紙とペン一つ。
紙はできれば大きなものがよい。
具体的なやり方は以下の通りだ。
1)まずは紙1枚に
オプションAを選らんだ場合、
どんな良いことがあるのか?
すべて書き出してみる。
箇条書きで
リストを作るとよいだろう。
2)それを終えたら、
今度は紙の下半分に
オプションAの悪い点を考え、
デメリットを
リストアップしてみることだ。
3)メリット、デメリットの両方を
すべて書き出した後には、
リストの中にある一つ一つの項目に
点数をつけてゆく。
その点数は、
メリットやデメリットの大きさが
自分にとってどのくらいのサイズに
感じられるか?
を示すもの。
メリットの点数には
数字の前にプラスサイン(+)を、
そして、デメリットの数値には
マイナスサイン(―)をつける。
4)メリット、デメリットの
すべての項目に点数が付いたら、
最後に全部を足し算して、
合計点を出すことだ。
5)以上4つのステップを
もう一枚の紙を使用して、
オプションBについても
やってみる。
6)オプションAとオプションBの
合計点が出たら、
点数の高いものを選択する。
これでおしまい。
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このやり方には注意点がある。
メリットとデメリットを
リストアップする際、
はっきり目に見えるもの
だけではなく、
目に見えないことも
漏らさず入れることだ。
目に見えるものは、
たとえば、このオプションでは、
10万円費用がかかる
というように、
コストの額がはっきりしているもの。
それに対して、
目に見えないものとは、
これを選べば、
自分は大きな安心感を得れるとか、
満足感があるとか、
便利な生活ができるといったもの。
安心感や満足感、便利さは
はっきり目には見えなくても、
自分の幸せには
大きく影響するものだ。
どのくらい安心感を得れるのか?
どの程度、満足感があるのか?
どのくらい便利になるのか?
主観でよいので、
それらも数値化することだ。
また、短期的、長期的視点では
どうなのか?
を考えることも大切だ。
ある選択により、
目先の利益は得られても、
長い目で見れば、
良くない結果を生むことも
しばしばあるからだ。
決断の結果が
どのくらいのタイムスパンで
影響するのかを見極めて、
短期戦か? 中期戦か? 長期戦か?
を考えに入れることも重要だ。
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どちらのオプションも取らず、
現状維持でよい場合もあるだろう。
その場合は、現状維持を
オプションCとして、
もう一つのオプションとして
扱おう。
そして、
オプションCに関しても、
メリットとデメリットを
リストアップして、
合計点を出してみることだ。
もし、オプションCの合計点が
オプションAやBよりも高ければ、
現状維持した方が
一番よいということになる。
どちらかを選択しなければ
ならないとか、
早く決断しなければ、
良くないことが起きるケースでは、
この方法を利用して、
早めに決断した方が無難だ。
先送りしたために、
せっかくのチャンスを
逃してしまうこともあり得る。
ぐずぐずしていたせいで、
望ましくないことが起きる場合も
あるからだ。
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今回は、
どちらにしたらよいのか?
決断に迷った時、
利用すると便利な方法を
紹介した。
紙とペンがあれば、
気軽にできる方法なので、
ぜひ活用して欲しい。