頑張っているのに夢が叶わないのは、心のブレーキのせい?

「願望を実現したい!」と願い、
一生懸命取り組んでいるのに、
よいところまで来たときに、
なぜか進むのを止めてしまう──
そんな存在が、あなたの内側に
潜んでいるかもしれません。

そのせいで、夢や願望は
いつまでも実現しないままで
いるのです。

この記事では、
その正体を明らかにし、
そこから自由になるためのヒントを
探ります。

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ドリームキラーとは何か?

一般的に「ドリームキラー」とは、
あなたの夢を阻もうとする人
のことを指します。

たとえば、あなたが
何かに挑戦したいと話したときに、
「そんなの無理に決まってる」
「その年齢で今さら?」
などと否定的な言葉をかけ、
挑戦する気持ちを
くじこうとする人たちです。

中には、
「それをやった人がいたけれど、
うまくいかなかったみたいだよ。
無理だからやめたほうがいい」
と忠告めいた言葉を
投げかけてくることもあります。

こうした人たちは、
あなたの失敗を心配して
善意から言っている場合もありますが、
内心ではあなたに先を越されるのを恐れ、
自分より上に行かせたくない
という思いから、否定的な言葉を
ぶつけてくることもあるのです。

このような外側のドリームキラーは、
その言動から
比較的わかりやすい存在です。

しかし実は、もっと厄介なのが、
あなた自身の心の中に潜んでいる
「内なるドリームキラー」です。

自分では気づかないうちに、
「挑戦してはいけない」
といった感覚を無意識に抱え、
自ら夢にブレーキを
かけてしまっている場合があります。

この記事で扱うのは、外側にいる
一般的なドリームキラーではなく、
あなたの心の奥深くに潜む、
見えにくく気づきにくい存在──
「内なるドリームキラー」についてです。

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親から埋め込まれた無意識のメッセージ

では、この心の中に潜む
ドリームキラーの正体とは
何なのでしょうか?

それは、子どもの頃に
親から無意識に刷り込まれた
メッセージが原因であることが
多いのです。

たとえば、
子どもが何かを楽しんでいたり、
うまくいって喜んでいたりするときに、
親が不機嫌になったり、
嫌味を言ったりすることがあります。

そうしたことが繰り返されると、
子どもは「楽しんだり
喜んだりしてはいけない」
と感じるようになります。

子どもにとって、
親に受け入れられ、
認められることは、
生きるうえでとても大切なことです。

親の不機嫌な顔や怒った表情は、
子どもにとって「拒絶」
と同じように感じられるのです。

だからこそ、
親に見放されないように、
自分の楽しみや喜びを
抑えるようになっていくのです。

やがては、楽しんだり
喜んだりすることに対して、
罪悪感さえ抱くようになるでしょう。

では、なぜ親は子どもの喜びを
素直に喜べないのでしょうか?

それは、親自身がかつて
喜びや楽しみの感情を
抑えてきたからです。

もっと言えば、
自分のやりたいことを
我慢し続けてきたからです。

そのため、子どもが
やりたいことを楽しそうにやっていたり、
目標を達成して
喜んでいたりする姿を見ると、
思わずイラっとしてしまいます。

夢を叶えることなく
我慢を重ねてきた親にとって、
子どもの幸せや成功を
素直に喜べないという
深層心理が働いてしまうのです。

表面では
「子どもには幸せになってほしい」
と思っていても、無意識では
「自分はこんなに我慢してきたのに、
子どもが輝くなんて許せない」という
思いがあるのでしょう。

子どもが何か成果を出したときに
イラっとしたり、
不機嫌になったりする背景には、
こうした無意識の感覚があるのです。

そして、親自身は
そのことに気づいていません。

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内なる葛藤が生まれる仕組み

子どもの頃から
「楽しい」「うれしい」といった感情を
親に認めてもらえず、
抑え込んできた人は、
大人になってからも
その傾向を引きずることがあります。

なぜなら、無意識のうちに
「自分は幸せになってはいけない」
と学習してしまったからです。

夢を追いかけたい気持ちがあるのに、
心の奥では
「そんなことをしてはいけない」
と自分を止めてしまう──
そんな内なる葛藤が生まれます。

表面的には「挑戦したい」と思っていても、
無意識では「挑戦してはいけない」
と感じているのです。

アクセルを踏もうとする意識と、
ブレーキをかけてしまう無意識が
せめぎ合い、
「頑張っているのに成果が出ない」
というジレンマに陥ってしまいます。

この状態こそが、
本人も気づかないうちに
夢を内側から壊していく
「サイレントドリームキラー」の正体です。

表向きには
「夢に向かって努力している」ようでも、
心のどこかで
「夢なんて叶えてはいけない」
と思わせる感覚が存在しているのです。

そして、その感覚の源が、
親から無意識に受け取った
メッセージであることに、
本人は気づいていません。

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気づくことの重要性と第一歩

この内なるドリームキラーを
乗り越えるためには、
まず自分の中にその存在があることに
気づくことが大切です。

目標に向かって
努力しているはずなのに、
なぜか途中でブレーキが
かかってしまうような感覚があるなら、
過去の記憶を
丁寧に振り返ってみましょう。

子どもの頃、喜んでいるときに
親はどんな表情をしていたか?
挑戦や成功を誇らしげに伝えたとき、
どのような態度を取られたか?

もしそのときの
親の不機嫌そうな様子や
否定的な反応が
心に影を落としていたのなら、
そこから「自分は喜んではいけない」
「夢をかなえるのはよくないことだ」
といった思い込みが生まれてしまった
可能性があるでしょう。

また、親がなぜ子どもの喜びや楽しさを
素直に受け止められなかったのか、
その理由を理解することも役立ちます。

それは、親自身が
自分のやりたいことや欲求を
抑えて生きてきたという背景が
あるからです。

夢をかなえたり、
自己実現を果たしたりすることが
許されないまま、
我慢を重ねてきたのです。

そして、その原因はさらに遡り、
親自身もまた、彼らの親から
同じように夢を否定され、
抑えつけられてきたという歴史が
あるのでしょう。

つまり、
あなたが親から受けたことは、
親もまたその親から受けていたのです。

このように、
知らず知らずのうちに
代々引き継がれてきたとも
言えます。

この事実を認識するだけでも、
内なるドリームキラーから
自由になるための
大きな一歩になるでしょう。

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内なるドリームキラーを乗り越えるための具体的アプローチ

気づきを得たあとは、
心を解放するためのステップへと
進んでいきましょう!

具体的には、
無意識に抑え込んできた
自分の欲求や喜びを見つめ直し、
それを受け入れ、適切な方法で
満たしていくことが大切です。

たとえ子どもの頃、
親に嫌な顔をされた経験があっても、
自分の心が「やりたい」と感じることに対して、
「叶えてもいい」「挑戦してもいい」と、
自分に許可を出してあげましょう。

「やりたいことをやってもいいんだよ」
「我慢しなくていいんだよ」
「遠慮しなくてもいいんだよ」
「思いっきり楽しんでいいんだよ」と、
折に触れて自分自身に
語りかけてみてください。

これまで「楽しんではいけない」
という感覚の中で生きてきた人にとっては、
こうした言葉に
最初は違和感を覚えるかもしれません。

それでも、無理のない範囲で
少しずつ繰り返していくことで、
次第にその言葉を
自然に受け入れられるように
なっていくでしょう。

そして、
自分の心を満たすための行動を、
遠慮せずに実践してみましょう!

このプロセスは
すぐに完結するものではありませんが、
時間をかけて、自分に許可を出す言葉を
繰り返していくことで、
やがて思いきり楽しむことにも
自然と「OK」が出せるようになります。

また、自分に子どもがいる場合は、
同じ苦しみを引き継がせないためにも、
子どもの喜びや楽しみを
心から認めてあげることが大切です。

もし子どもが楽しんでいる姿に、
イラッとしてしまうことがあったとしても、
その感情を否定せず、
自分の中で受け止めてあげましょう。

そして、子どもにはできるだけ
その否定的な気持ちを
見せないよう意識してみてください。

このような関わり方を心がけることで、
あなた自身の心も少しずつ自由になり、
子どもものびのびと育っていくでしょう。

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おわりに

この記事では、心の奥に潜む
内なる「ドリームキラー」に目を向け、
その正体と、そこから自由になるための
ヒントをお伝えしてきました。

私たちは時に、他人の否定よりも、
自分自身の心がつくる
見えないブレーキによって
夢を遠ざけてしまいます。

この内なるドリームキラーに気づくことは、
簡単ではありません。

しかし、少しでも「もしかして」
と思えたときから、
心の中では変化が始まるでしょう。

その気づきこそが、
あなたをもっと自由に、
もっとあなたらしく生きる道へと
導いてくれるのです。

「幸せになってはいけない」
「夢を叶えるなんて申し訳ない」──
そんな思いが、
いつの間にか心に染みついていたとしても、
それを手放すことはできます。

親から無意識のうちに
受け取っていたメッセージに気づき、
今までとは違う行動を選ぶことで、
未来は何度でも塗り替えられるのです。

変わるのに、遅すぎるということは
決してありません。

あなたが自分自身の心の声を聞き、
それに従うとき
ようやく本当の意味で
「親の呪縛」から解き放たれるでしょう。

そしてその先には、
心から望んだ夢を実現したときの、
温かな喜びと解放感が待っています。

今この瞬間から、心のブレーキを
少しずつ緩めてみてください。

遠慮や我慢を手放し、
自分の本当の願いに
手を伸ばしてみましょう!

未来は、あなたの手の中にあります。
内なるドリームキラーを
乗り越えたその先に、
あなたの本当の人生が始まるのです。

あなたの成功をお祈りしています!