親が子供を叱る時、
叱り方次第で子供の将来を
良いものにしたり、
悪いものにしたりするそうだ。
今回の投稿内容は
メンタリストDaiGoさんが
ロンドン大学の研究結果をもとに
解説したトークを参考にしている。
悪い叱り方をして子供を育てれば、
将来、子供がメンタルに問題を抱えたり、
人間関係が上手く行かなかったり
する傾向があるそうだ。
誰とも深い人間関係を築けなかったり、
人間関係の距離が分からなくなったり、
暴力を振るったり、引きこもりになったりと、
人生が悪い方向へ向かってしまう。
親の叱り方で子供の将来を左右するのは、
本当に怖いことだ。
では、どんな叱り方で
親が子供の未来をダメにしてしまうのか？
それは、心理コントロール
をするような叱り方だ。
ネガティブな感情で遠回しに
子供をコントロールしようとしたり、
罪悪感を煽ったり、子供のプライドを
傷つけて、恥をかかせたりするような叱り方だ。
具体的には、子供が勉強しない時、
「俺は汗水たらして頑張って働いて、
お前の学費を払ってやっているんだから、
ちゃんと勉強しなければダメじゃないか」
とか、
「お隣のAちゃんは、言われなくても
お母さんのお手伝いをしたり、
自分の物は自分で洗濯したりして、
本当に偉いわね。それに比べて、
あんたときたら…」といった感じの叱り方だ。
こういう言い方をされて
叱られた子供は、大人になってから
メンタルを病み、幸福度が下がる
という研究結果が出ているとのこと。
それでは、どのような叱り方をすれば、
子供に悪影響を与えないか？
それは、子供の悪い行動に対して、
その行動自体を指摘することだ。
勉強しない子供に対しては
「ご飯を食べ終わったら、
２時間は勉強しなさい」と言ったり、
手伝いをしない子供に対して
「食事が終わったら、皿洗いを
手伝いなさい」と言ったり、
単に行動そのものを
ストレートに注意することだ。
この中には、子供を心理的に
コントロールしようとする意図は
含まれていない。
心理的コントロールをする親を
「毒親」という言葉で
表現することが多い。
子供を親の思い通りに仕向けたく、
罪悪感や恥をかかせるようにして、
子供を心理的に支配したい欲が強い親だ。
子供に自分のことは自分で決める
決定権を与えなさすぎたり、
子供の物を勝手に見たりして
子供のプライバシーを侵害したり、
子供の心を自分の都合の良いように
コントロールしたりするのが毒親の特徴だ。
毒親の叱り方は、
子供の行動そのものを注意するのではなく、
嫌味を言って、子供の罪悪感を煽ったり、
人前で子供を叱り、子供に恥をかかせたりする。
こういう親に育てられれば、
子供は将来、心理的に問題を抱えやすく、
人間関係でトラブルを起こしたり、
自分を責め過ぎて不幸になったり、
幸福度が下がり、幸せに生きることが
難しくなる。
良い叱り方である
行動をコントロールする
叱り方についても、注意点がある。
それは、どの行動が許されないのか、
を明確にすることだ。
これをしてもOKだが、あれはダメ。
というものを、はっきりさせること。
悪いものは、いつでも悪い。
良いことは、いつでも良い、
と一貫させることだ。
子供が同じことをしても、
叱られたり、叱られなかったり
するのでは、子供は混乱してしまう。
そのうちに、親は気分次第で、
自分を叱ったり、叱らなかったりする
と子供は悟ることになる。
子供が親の叱り方の矛盾に気づけば、
不服に思い、親に対して
ネガティブな感情を
抱くことにもなるだろう。
私自身、人間関係の正しい距離が分からず、
上手く人間関係を築けないことを
何度も経験している。
自分責めをして、自分で自分の
首を絞めることもしばしばある。
こういう私の親はどんな人かといえば、
やはり、嫌味が多い言葉で、
私のことを常に非難するような親だった。
悲しいけど、この研究結果は
実によく当たっていると思う。
今は、私も子供を持つ親の立場となった。
自分が親からされて嫌だったことを、
自分の子供たちにやらないよう、
気をつけることが、
今、私ができる一番大事なことだと思う。
正直言えば、私も子供に対して、
心理コントロールを
しそうになった時があった。
私の親が未熟であるように、
私自身も未熟な人間だからだ。
でも、やはり、自分が親から受けた
悪影響は非常に大きいと
感じているので、
同じことを自分が子供にやってはいけない、
と強く思っているのも事実だ。
これからも、時々、
子供のことを心理的にコントロール
したくなるような気持ちが出てくる
かもしれない。
でも、それに気づいたら、
直ぐに止めるようにしよう
と誓っている。
DaiGoさん、役立つトークを
有難うございました。
参考動画：子供を潰す親の「怒り方」と活かす「怒りかた」の科学
（ユーチューブ メンタリストDaiGoさん）