私は日本で生まれ育ち、
20代半ばでニュージーランドに
移住しました。
それから33年間、
この国で生活しています。
今回は、海外から
日本を見つめて感じたことを
一つお話ししたいと思います。
それは、日本の便利さや清潔さ、
秩序の良さが、
ただの偶然ではなく、
日本人の勤勉さや厳格なルールの上に
成り立っているということです。
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「日本は最高！」と絶賛する私の知人
最近、
私のニュージーランド人の知人が
2週間の日本旅行から
帰ってきました。
彼女に日本の印象を尋ねると、
目を輝かせながら
日本の素晴らしさを
語ってくれました。
彼女は、「食べ物が美味しくて、
素敵なものが手頃な価格で
たくさん買えたから
ショッピングも楽しかった」
と大絶賛でした。
彼女が特に驚いたのは、
人口密度が高い東京でも、
街はどこも清潔で
秩序が保たれている点です。
そして、電車は
一分の遅れもなく
正確に運行されていること。
さらに、
レストランやお店のスタッフが
とても親切で、サービス精神に
溢れていることに
感動したと言います。
便利さや治安の良さのおかげで、
安心して快適な旅行を
楽しめたとのことで、
日本については
良いことばかりを
話してくれました。
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便利さや清潔さ、秩序の良さの裏にあるもの
私は長年海外で生活していますが、
日本で生まれ育ち、
国籍も日本なので、
知人から日本の素晴らしさを聞き、
とても嬉しい気持ちになりました。
彼女が言うように、
日本は本当に素晴らしい国です。
そして、そんな日本を支えている
日本在住の皆さんに
心から感謝の念を抱きます。
しかし、ここで
少し感じることがあります。
確かに、日本は便利で清潔、
そして秩序が保たれ、
サービスも行き届いた国です。
日本に住んでいれば、
それが当たり前に
感じられるかもしれませんが、
ニュージーランドに長年住む私には、
その背後にあるものがよく見えます。
便利さの裏には、日本人の勤勉さや、
世界基準を超える
長時間労働が隠れています。
街の清潔さやサービス精神の高さも、
日本人が厳しいルールに従い、
日々努力している結果です。
つまり、日本の便利さや清潔さ、
秩序の良さは
偶然生まれたものではなく、
その背後には日本人の多大な努力と
頑張りがあるのです。
この努力は、観光客には
なかなか見えないかもしれませんが、
日本での生活を知っている私には、
はっきりとそのことがわかります。
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こんなに違うとは驚き！
最近、私はアマゾンジャパンから
書籍を購入しました。
驚いたことに、
注文してからわずか3日後には、
その本がウェリントンの自宅に
届いたのです。
注文した後、
すぐに出荷手続きが終わり、
配送されるという一連の流れが、
スイスイと進んで、あっという間に
本を手にすることができました。
私の夫は
アメリカのアマゾンから
よく書籍を購入しますが、
オンラインで注文してから
手元に届くまでには、
いつも2週間はかかります。
お互い同じ運送料を支払い、
クーリエ便を
利用しているにもかかわらず、
この違いには本当に驚かされます。
この違いは、日本側の勤勉さと
効率性から来ているのではないか
と思います。
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日本人には気づきにくい日本の素晴らしさ
日本では、事故や天災など
特別な事情がない限り、
電車は時刻表通りに
運行するのが当たり前です。
さらに、
新幹線のような高速列車が、
プラットホームに到着する際、
指定された位置に
ぴったりと正確に止まります。
これは、
ニュージーランド人にとって
とても驚くことです。
ニュージーランドの列車は、
時刻通りに運行しないことが
しばしばあります。
特に長距離列車の場合、
2時間、3時間の遅延は
珍しくありません。
また、高速鉄道でないのに、
列車がホームのどこに停車するかは
その時々で異なり、
定位置に正確に
停まることもないです。
東京に住んでいたころ、
朝のラッシュ時に電車が
5分遅延したことがありました。
理由は覚えていませんが、
たった5分の遅れで
駅では遅延証明書が発行され、
駅員が乗客に深々と頭を下げて
謝罪していた光景が
強く印象に残っています。
こうした対応は、
ニュージーランドでは
考えられません。
私が住んでいる地域では、
電車がなくバスが走っていますが、
そのバスも時間通りに
来ないことが多く、時には予告なしで
突然キャンセルになることもあります。
それでも、バス会社から
謝罪の言葉を
聞くことはありません。
ニュージーランドの電話による
カスタマーサービスは
1時間待ちなんてことも
ザラにありますが、日本では
すぐに応答してくれるので、
これもスゴイことだと思います。
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日本のルールは厳しい
時刻表通りに動く電車や、
すぐに応答してくれる
カスタマーサービスは、日本では
当たり前のことかもしれません。
しかし、日本の外に出ると、
必ずしもそうではないのです。
これらもまた、
日本人の勤勉さが生み出す
成果の一つではないかと思います。
日本のお店では、
親切で手厚いサービスが
当然とされていますが、
ニュージーランドでは
そのようなお店は少ないです。
お店で働く人々に
求められることも、
日本とニュージーランドでは
大きく異なります。
たとえば、日本のコンビニで
アルバイトをしている人が、
お客さんがいないときでも
スマホを触ることが許されない
という話を聞いたことがあります。
一方、ニュージーランドでは、
店員が客がいないときに
スマホでチャットをしたり、
ゲームを楽しんでいることも
珍しくありません。
必要なときに
客に対応すればそれでよし、
という雰囲気があり、
日本の基準からすると緩やかで、
やや怠慢な印象も受けます。
同じコンビニで働く場合でも、
日本とニュージーランドでは
ルールの厳しさが異なり、
働く人々の規律も
まったく違うように感じます。
街の清潔さや
秩序が保たれているのは、
日本人のマナーの良さもありますが、
ゴミ捨てのルールが厳格であることも
理由の一つではないかと思います。
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「便利さ清潔さ」と「勤勉・厳しさ」は表裏一体
ニュージーランドのような
緩やかな環境で長年生活していると、
日本に戻って生活するのは、
けっこう厳しいのではないか
と感じることがあります。
このゆったりとした暮らしに
慣れてしまったせいで、
日本の生活が無理なのではないか
と思うことさえあります。
理想を言えば、
日本の便利さやサービスの良さを
享受しつつ、ニュージーランドの
リラックスした雰囲気も楽しめたら
最高だと思いますが、
それを同時に味わうことは
難しいのかもしれません。
日本の便利さや
サービスの良さの背後には、
日本人の勤勉さや長時間労働があり、
清潔さや秩序が保たれている背景には、
日本の厳格なルールがあるのでしょう。
つまり、これらは
表裏一体の関係にあるのです。
私の知人が日本旅行で見たのは、
おそらく表の部分だけであり、
その裏にあるものまで
見通すことは難しかったでしょう。
たった2週間の旅行では、
裏の部分までは
見れないのでしょう。
彼女の日本旅行の話を聞いて、
改めて日本人の素晴らしさに感心し、
頭が下がる思いでした。
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おわりに
今回の内容は、YouTubeでも
トーク動画として投稿しています。
ぜひ、こちらも
ご覧いただければ幸いです。
リンクは以下の通りです。
https://youtu.be/SKPmRp7OUxM?si=I_T90I_Twt_LElJN
私は定期的にYouTubeで
トーク動画を配信しています。
日本とニュージーランドの違いで
驚いたことや、
日本を外から見て感じたこと、
ニュージーランドでの生活経験から
学んだことなど、
さまざまなテーマで語っています。
私自身の主観ではありますが、
興味深い視点を
お届けできればと思っています。
ぜひこちらも応援いただければ
嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
https://www.youtube.com/@midori-in-nz