ニュージーランドに来たばかりの頃、
一番困ったのが「食事」。
最初の1~2週間は珍しさで楽しめたが、
1カ月を超える頃からツラくなった。
「日本食が恋しいよ~」
日本食を満喫している夢まで見た。
ニュージーランドの食べ物の困った点は
とにかく甘いこと。
チョコレートも、ビスケットも、
ヨーグルトも、トマトソースも、
すべての食品類が異様に甘ったるい。
日本の物に比べると、砂糖の含有量が
かなり多いようだ。
当時(1991年)私の住む都市には、
日本食を売るお店はなかった。
長期滞在のため、出発前に日本食を大量に買い込み、
大箱でニュージーランドに送った。
しかし、その箱が私の手元に届いた時、
中身の一部が抜き取られていた。
マヨネーズ、カップ麺が没収されたのだ。
税関からの手紙によれば、
卵の加工製品は輸入禁止だとのこと。
楽しみにしていたので、とてもがっかりした。
ラッキーなことに、今では普通のスーパーで
日本食を買えるようになった。
日本製の醤油、味噌、みりん、海苔、
マヨネーズ、寿司酢は簡単に調達可能だ。
オーストラリア産のお米、蕎麦、うどん
なども、けっこうイケる。
ウェリントン産豆腐も、ちょっと固めだが
まあまあ大丈夫。
また、最近ではアジア系スーパーも増えてきた。
中国、韓国、タイ、ベトナム、フィリピンなど
からの製品の他、日本の食材やお菓子も売られている。
私にとって一番有難いのは、大好物の「納豆」が
買えるようになったこと。
水戸産納豆4パック入り(一つ40グラム)が
3ドル20セントというお値段。(200円ちょっと)
納豆は冷凍して売られている。
冷凍保存だと日持ちはするが、
時々、食べながらアンモニア臭を
感じることもある。
アンモニア臭が苦手な私は、
ちょっと工夫をして納豆を食べる。
お酢を少し混ぜて納豆をかき混ぜるのだ。
酸っぱさはあっても、
嫌な匂いは消えるので、助かっている。
アジア系スーパーに行くのは、
私にとって週末の楽しみの一つだ。
今日もこれから買い物に行く。
今回は「こしあん」を買ってきて、
日本から取り寄せた寒天を使い、
水ようかんを作ろうと張り切っている。
あ~、楽しみ!
これから、買い物に行ってきます!