ニュージーランドのホリデーシーズン

Happy New Year!
今日から2021年が始まる。
現在時刻は午前9時過ぎ。
朝のウォーキングから帰ってきたところだ。
ウェリントンにしては風は穏やかで、
空は青くて、緑も綺麗。
清々しい散歩ができた。
いつものように自宅周辺を歩いたが、
近所はシーンと静まり返っている。
ほとんど誰とも会うことがなかった。

それもそのはず、
元旦には大寝坊をする人が多いからだ。
前夜、午前0時に、年が切り替わるとき、
カウントダウンをして、新年を迎える。
大きな都市では、1月1日に切り替わった瞬間、
夜空にドドーンと花火が打ち上げられ、
「Happy New Year!」と歓声が上がる。
大晦日パーティーで、皆、お疲れだから、
元日は昼まで寝ている人も珍しくない。
中には二日酔いの人もいる。

ニュージーランドでは、日本のように
お正月を盛大に祝う習慣はない。
1月1日、2日は国民の祝日なので、
皆、お休みしているけれど、
他の祝日とほとんど変わりがなく、普通の日だ。
いつもと同じ服を着て、
いつもと同じ食事をして、
普段休日を過ごすように、過ごす。
お正月を盛大に祝う
日本の習慣になれた私は、
ニュージーランドのお正月は
何か物足りない気がする。

ニュージーランドでは、
お正月はパッとしないけれど、
クリスマスはかなり気合が入っている。
クリスマスカードの交換、
クリスマスプレゼントの買い物、
買ったギフトを美しくラッピングすること、
クリスマスツリーの飾りつけ、
クリスマスケーキを焼くこと、
クリスマスディナーの用意、
クリスマスパーティーのために
自宅内を大掃除して、サッパリさせる等々、
12月に入ったら、クリスマスのための
準備で、皆、大忙しだ。

多くのニュージーランド人にとって、
クリスマスは一番重要な年中行事。
遠方に住んでいる家族や親戚が集まって、
大勢でクリスマスを祝う家庭が多い。
クリスマスディナーと言うけれど、
夜の食事ではなく、ランチタイムに頂く。
クリスマスディナーの定番料理は、
ハムやローストミート、バーベキュー等。
デザートには、自家製クリスマスケーキや
苺、チェリー、ブルーベリーをのせた
パブロヴァが登場。

南半球にあるニュージーランドは
クリスマス時期は夏になる。
天気が良ければ、野外でバーベキューを
楽しむ姿も見られる。
食事を終えたら、ビーチに行って
遊んだり、ゆっくりしたり。

この国では、クリスマスの日は、
会社もお店もすべてがお休みになる。
法律で営業禁止となっているからだ。
もちろん、スーパーマーケットも閉まっている。
でも、例外として、ガソリンスタンド、
特別の営業許可を得たレストランやバーだけが
開いている。
そのため、いつも賑やかな街中は
クリスマスの日には、人影もまばらで
ひっそりとしている。

クリスマスの翌日26日はボクシングデイ。
この日は、全国各地で「大規模セール」が
開催される。
20%、30%、40%オフの宣伝が
テレビでバンバンと流れる。
商品によっては70%オフもあるので、
この時とばかりに、皆、沢山買い物をする。
店の開店時刻前から
店前に列を作って待っている人たちの
姿も見られるほどだ。

ニュージーランドでは、12月~1月に
長期の休暇を取る人が多い。
この時期には学校が約6週間の休み
に入るので、親も一緒に休暇を取る。
有給休暇については、日本も
ニュージーランドも日数的には
あまり変わりはないようだ。
ただ、大きな違いは、日本では
有給休暇があっても、実際には
使い切れないことが多い。
それに対して、ニュージーランドでは
皆、有給を消化しているようだ。

有給をきちんと取らない社員がいれば、
雇い主が取るようにと促している。
時には、海外に長期間滞在したい人が、
有給休暇が足りないという場合、
上司と交渉して、無給の休暇を
許可して貰うことも普通にある。
この点では、ニュージーランドは
かなりフレキシブルで、
労働者が働きやすい環境だ。

今年は新型コロナウイルスの影響で、
海外へ旅に出るのは難しい。
その分、国内を旅行する人が
多いのだろうか?

我が家も来週から南島へ
ドライブ旅行を予定している。
ウェリントンから車をフェリーに載せ、
クック海峡を渡り、ピクトンへ行く。
そこから南下して、娘が住んでいる
ダニーデンまで車で走る計画だ。
南島は風光明媚な場所が多いので、
とても楽しみにしている。

ということで、今日は
ニュージーランドのフェスティブシーズン
について書いてみた。

最後に、2021年が
皆様にとって素晴らしい年になるよう、
ニュージーランドよりお祈りしているね。