働きすぎ注意報!緩急をつけることが大切!

一生懸命働くことは
素晴らしいことです。

しかし、
同じくらい重要なのが、
しっかりとした休息を取ることです。

頑張るときには全力で取り組み、
休むときには仕事を一切忘れて
心からリラックスする。

そんなメリハリのある生活を
送ることが理想です。

この記事では、
日常生活で緩急をつけることの大切さ
について掘り下げてみます。

====

日本人は勤勉すぎる!

海外での生活に慣れ、
日本を外から眺めるようになってから、
「日本人は本当に勤勉だな」
とつくづく感じます。

勤勉さは素晴らしい美徳ですが、
行きすぎている面も
あるのではないかと
思うこともしばしばです。

日々の残業が当たり前になり、
平社員でさえ
毎日遅くまで仕事に追われ、
家に帰るとすでに夜遅く…
そんな状況が珍しくないようです。

ある日、ネットで
日本のドキュメンタリーを観ました。

その番組では、毎晩遅くまで残業し、
帰宅後はコンビニ弁当で夕食をさっと済ませ、
その後少しテレビを見たら就寝し、
翌朝すぐに出勤するという
中年独身男性の生活が
取り上げられていました。

こうした生活を繰り返せば、
仕事に追われて人生の大半を
終えてしまうことになるでしょう。

物質的には豊かな国である日本ですが、
2023年の世界幸福度ランキングでは
47位にとどまりました。

これは、
豊かさと便利さがある一方で、
多くの人々が精神的な充足感を
得られていないことを
物語っているのでしょう。

周囲も同じように働き詰めだと、
それが当然だと
思い込んでしまいます。

そして、疑問を抱くことなく、
ただ働き続ける日々の連続に
なってしまうのです。

現実には過酷な労働環境が多く、
メンタルヘルスを損なう人も
後を絶ちません。

命を絶つという
悲しい選択をする人もいます。

度を超えた働きすぎで心身を壊し、
働けなくなる人も
少なくありません。

そうなれば、
たとえ身体が回復しても、
長い間仕事ができなくなり、
その損失は大きいでしょう。

====

労働を美徳とする風潮の背景にあるもの

日本では
「皆と一緒」が安心感を生むため、
「周りもやっているから」
と同じ行動を取る傾向があります。

国内で生活していると、
その雰囲気に自然と染まり、
疑問を抱くことは
ないかもしれません。

しかし、外から日本を見れば、
極端に労働を美徳とする風潮が
広がっていることがわかります。

この労働観は、歴史的背景から
生まれたものと考えられます。

戦後の焼け野原から復興を遂げ、
やがて高度成長期を迎えた日本は、
驚くべき経済発展を遂げました。

どうしょうもない状況から、
世界有数の経済大国へと成長したのは、
国民が昼夜を問わず
懸命に働いた結果でしょう。

私が子どものころには、
「24時間戦えますか?」
というキャッチフレーズで
栄養ドリンクのCMが
頻繁に流れていました。

これは、
疲れたときには休むのではなく、
栄養ドリンクを飲んで
再び仕事に精を出す
というメッセージなのでしょう。

私の実家でも、無理をしてでも
勤勉に働くことが
美徳とされる風潮がありました。

風邪をひいて熱がある日でも、
重い体を引きずって
仕事に向かった記憶があります。

そうしなければ、
父が不機嫌になるからです。

「世の中はそんなに甘くない!
体調が少し悪いくらいで
休むなんて許されない!」
と叱られたこともありました。

戦争を経験した父の世代は、
厳しいしつけを行う人が多いです。

その世代の人々が
社会の中枢で影響力を持つと、
「汗水たらして苦労しながら
働くことは美徳である」という考えが
自然と広まるのも当然でしょう。

そして、周囲の同調圧力により、
自分も同じように
行動せざるを得なくなります。

中には
「こんなに働くのはおかしい」
と気づいている人もいますが、
社会全体からのプレッシャーに押され、
「もっと効率的に仕事を終わらせて、
早めに退社しよう」とは
言い出せないのかもしれません。

====

頑張りと休息のバランスが大切

勉強や仕事に
一生懸命取り組む姿勢は
素晴らしいものです。

ただし、努力ばかりに集中しすぎて、
十分な休息を取らないことは
問題です。

自分の努力に見合った休息を
きちんと取ることができていれば、
心身のバランスは保たれるでしょう。

頑張るべきときには全力を尽くし、
休むべきときには
仕事や勉強を忘れて、
心からリラックスすることが大切です。

しっかり働き、しっかり休む、
このサイクルこそが
健康的なバランスを生むのです。

人生は短距離走ではなく、
マラソンのようなものです。

ゴールが見えたときには
スパートをかけたり、
ペースが落ちそうなときには
頑張って持ち直すこともあるでしょう。

しかし、
苦しくなりすぎたときには、
ペースを落として
自分のペースで進むことも大切です。

状況に応じて
全力で走るときもあれば、
ゆっくりと歩調を緩めるときも必要です。

最初から最後まで
常に全力で走り続けようとすれば、
いつか疲れ果ててしまい、
継続が難しくなります。

努力が必要なときには
しっかりと頑張り、
休むべきときには
しっかりと休息を取る。

このようなバランスを保ちながら
生活する人こそが、
最終的には無理なく
成功を手にするのでしょう。

====

長期的な視点で持続可能な働き方を目指そう

真面目で働きすぎの人は、
意識して「いい加減」
を心がけるとよいでしょう。

「適当」とか、
「いい加減」という言葉は、
ネガティブな印象を与えますが、
本来の意味は
「ちょうど良いバランス」を指します。

仕事や勉強と、
リラックスして休息を取る時間のバランスを
保つことが何よりも大切です。

特に強調したいのは、
ワークライフバランスを
良好に保つことです。

働き詰めの生活が習慣化していると、
休むことに対して
罪悪感を抱くかもしれません。

そういった人こそ、
短期的な視点ではなく、
長期的な視点で考えることが大事です。

たしかに、
一生懸命働けば評価されるでしょう。

しかし、無理をして
成果を追い求めた結果、
それが長期にわたると
心身の健康を損なうリスクが高まります。

病気になってしまえば、
長期間仕事ができなくなることも
あるのです。

どれほど会社に貢献しても、
もし病気で働けなくなったとき、
会社があなたを支え続けてくれる保証は
ありません。

場合によっては、
冷たく切り捨てられることも
あるでしょう。

そのようなリスクを考えると、
果たして自分の健康を犠牲にしてまで
会社に尽くす価値があるのでしょうか?

頑張って一時的な成功を得たとしても、
それが続かなければ
あまり意味がありません。

持続可能な成功を目指すためには、
過度な負荷をかけないように
心がけることが重要です。

時には力を抜くことも
必要なのです。

全力で頑張るべきときには
しっかりと努力し、
休むべきときには
しっかりと休むことが不可欠です。

目先の利益だけにとらわれず、
長期的な視点に立ち、
持続可能な働き方を目指して
適切に休息を取りましょう。

====

おわりに

この記事では、
仕事や勉強に全力を注ぐことと、
しっかり休息を取ることの
バランスがいかに大切かを
お伝えしました。

緩急をつける理由は、
人生が短距離走ではなく、
長距離レースであるからです。

働き詰めで
息を抜かずに努力を続ければ、
一時的に大きく進むことが
できるかもしれません。

しかし、
無理を重ねた頑張りは長続きせず、
次第にペースが落ち、
追い越されてしまったり、
体力の限界で倒れてしまう危険性も
あるのです。

どれほど必死になっても、
全速力で長いレースを
走り続けることは不可能です。

一生懸命働くことは重要ですが、
それに見合った休息を取ることも
必要なのです。

目先のことだけにとらわれず、
長期的な視点を持って
生活にゆとりを取り入れ
ワークライフバランスを
良好に保ちましょう。

それによって、
より豊かで充実した人生を
目指すことができます。

「24時間戦い続ける」生き方から卒業し、
しっかりと休息を取り入れるよう
努めましょう。

生活に緩急をつけて、
しっかり働き、
しっかり休息を
楽しむようにしましょう。