傷つきやすい私が、心穏やかに生活するために工夫していること

繊細で、傷つきやすいと、
日常生活の小さな出来事にも、
大きなストレスを受け、
苦痛を感じることが多い。

そんな私が
心穏やかに過ごすために、
意識してやっていることがある。

これらを気をつけることで、
最近は随分ラクに
生きられるようになった、
と実感している。

今回は、
私が何を工夫しているか?
について、お話したい。

具体的には、以下の4つだ。

  1. 腹八分目に対処する。
  2. 何が大切なのか見極めて、
    重要なことだけに焦点を当てる。
  3. 期待し過ぎない。
  4. ニュートラルな視点を目指す。

それぞれ詳しく説明したい。

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1. 腹八分目に対処する。

腹八分目というのは、
お腹いっぱいには食べないで、

少し余裕を残しておく
ということ。

私はマインド面で、
腹八分目を意識している。

具体的には、
やりすぎないこと。

また、真面目に
なりすぎないこと。

なぜ、そうするかは、
自然な状態でいれば、

私は真面目になりすぎて、
物事に真正面からぶつかり、
真剣になりすぎる傾向にあるから。

そういう性質があるからこそ、
これを意識的にやっている。

真面目なのは、
決して悪いことではない。

しかし、あまりにも
真面目になりすぎると、

メンタル的に
病みやすくなる。

真っ向から
まっしぐらに立ち向かえば、

柔軟性が失われて、
カチカチに凝り固まった
状態になってしまう。

すると、ちょっとした
外からの刺激でも、
簡単にポキッと
折れてしまうのだ。

カチカチ状態で頑固であるより、
もっとしなやかさを持ち、

外から押されても、バネのように
跳ね返せる方が、
心の健康を保ちやすくなる。

こうなるためには、
「いい加減であること」が
非常に役に立つ。

「いい加減」は一般的には
否定的に聞こえるが、

直訳すれば、
「良い加減」、「丁度いい加減」
とも言える。

丁度いい加減にするには、
腹八分目で少し余裕を持つこと。

やりすぎでもなく、
やらなさすぎでもなく、
適切な加減が一番理想的だ
ということ。

もし、あなたも、
真面目になりすぎる
傾向があり、

そのせいで柔軟性が失われ、
心の平安が乱されるようなら、

腹八分目で、「いい加減」
を目指してみるとよい。

一生懸命頑張りすぎて、
やりすぎてしまうよりも、

こちらの方が、
ずっと心も、身体も
快適な状態を維持できる。

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2. 何が大切なのか見極めて、
重要なことだけに焦点を当てる。

個人の生活や人生の中で、
その人にとって、
重要な部分と、
そうでない部分とがある。

自分にとって
何が重要なのか? を知り、

それに専念することを
私は意識的に行っている。

なぜなら、
すべてのことにおいて、
真面目に向き合っていれば、
身が持たないからだ。

理想的には、すべてのことを
完璧にこなした方が
望ましいと思われるだろう。

しかし、人の時間やエネルギー、
その他のリソースは有限だ。

無限にあるわけではないので、
すべてを完璧にはできない、
と割り切ることが必要だ。

大事なことには、
真摯に向き合うけれど、

すべての事柄に
この姿勢を持つことはしない。

まず最初に
何が自分にとって重要なのか?
そうではないのか?
をしっかり見極める。

もちろん、時には
見極めを間違えることもある。

そんな時には、その都度、
修正してゆき、

今、自分の人生や
大切な人にとって、
最優先させると良い
と思われることに、

自分の労力や時間を
注ぐことにしている。

自分の身の回りにある
すべてのことを
きちんとやらなければいけない
と考えるのはやめて、

無理なことは
スパッと切り捨てる。

すると、不思議と気持ちも
ラクになるものだ。

限られた時間やエネルギーを
自分の重要度に応じて、
配分するよう努めている。

自分にとって重要なことに
フォーカスしていれば、

周囲の言うことにも
心がさほど左右されない。

自分は自分にとって
大切なことに集中しているから、

周りの雑音が
あまり気にならなくなる。

このような姿勢で
日々過ごしていれば、

心もかなり落ち着いてくる。

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3. 期待し過ぎない。

自分に対して、
「こうできればいいな~」とか、
「こうなったらいいな~」
という期待はある。

また、他人に対しても、
「こうして欲しい」、
「ああしてくれれば、
とても嬉しい」という期待もある。

しかし、こういう期待を
大きく持ちすぎれば、
あまり良いことは起きない。

期待が外れて、
裏切られた気持ちになり、
がっかりすることも多いからだ。

今まで私が色々悩んだり、
他人と揉めたりしたのも、

自分に対して、
過度な期待があったり、

親密な関係にある人に対して、
大きな期待を抱いていたことが
原因だった。

だから、意識して、
あまり期待を持たないように
している。

人間関係における期待は、
親密度が高ければ高いほど
大きな期待をする傾向にある。

「血のつながりのある
親子なんだから、

自分のことを
理解してくれて当然だろう」
と思ってしまう。

「永遠の愛を誓い合い
結婚した夫婦なんだから、

このくらいのことは
してくれても当たり前だ」
と考えてしまう。

しかし、このような期待は、
相手に大きなプレッシャーをかけ、
大切な人を苦しめてしまうことも
しばしばだ。

自分の期待に
応えてくれない相手に対して、
怒りを感じて、責め立てれば、

相手も非常に迷惑を被り、
自分と相手の人間関係も悪化する。

親密度が高い人間でも、
自分とは別個の存在だ。

同じように考えられなくても、
異なった価値観を持っても、
全然不思議はない。

過度な期待により、
相手を苦しめ、自分もがっかりすれば、
ろくなことは起きない。

それなら、いっそのこと
期待しない方がマシだ。

期待しないでいれば、
相手がちょっとでも
自分に都合の良いことを
してくれた時、

自分の喜びも大きい。

期待していなければ、
裏切られた気持ちにもならない。

よって、心の平安を
乱されることも減ってくる。

自分に対する期待も
似たようなことが言える。

「まあ、いいよ。
そんなに立派にできなくても」と
自分に過度な期待をせず、
軽い気持ちで構えていれば、

たまたま上手く行った時、
嬉しい気持ちも大きい。

普段から、自分に
期待をし過ぎなければ、

できない自分を責めて、
自分を卑下することも
少なくなる。

その結果、精神的にも
落ち着いて暮らせるようになる。

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4. ニュートラルな視点を目指す。

「なんか最近、
ネガティブなことばかりが
目につくな……」と感じた時、

私は、意識して、
ポジティブを探すように
努めている。

なぜなら、この世の中には、
ネガティブもあれば、
ポジティブも同量だけある
と分かったからだ。

メンタル状態が
非常に悪かった頃、
私はネガティブに偏って、
歪んだ現実を見ていた。

実は、このことに
私は長年気づかず生きてきた。

しかし、数年前、
あるきっかけにより、
カウンセリングに行くように
なってから、

私は、自分の認知の歪みに
気づかされた。

私はそれまで、
かなり強度の色眼鏡をかけて、
歪んだ現実を見ていた。

ネガティブなことが
沢山見えてしまうレンズを通して、

悪いことばかりを
次から次へと繰り返し何度も
見ていた時期も長かった。

実際に、悪いことだけに注目して、
悪いことだけを見る癖が
身につけば、

何も考えないうちに、
自然とそうしてしまう。

自分では全く自覚もなく、
やってしまうのだ。

しかし、今では
私は、自分の思考の癖を
知ることができた。

私が今まで見てきた
ネガティブは確かに存在する。

しかし、それと同じ量の
ポジティブもあることを
知ることができたのだ。

このことを理解した今では、

悪いことばかりが
目につくようになったとき、

自分は偏った見方をしている
と捉えるようにしている。

そう感じた時には、
意図的に、ポジティブなものを
探してみるよう努めている。

私は決して、
ネガティブを全否定して、

「ポジティブ万歳!」と
叫んでいるわけではない。

ネガティブは全く否定しない。

そのまま受け入れる。

しかし、ネガティブと同時に、
ポジティブもあることを
自分に思い出させるようにする。

なぜなら、
ネガティブとポジティブと
両方を満遍なく見れた時、

より幅広い視野で、
物事をより正しく観れると
分かったから。

ネガティブだけしか見ない、
ポジティブだけしか見ない、
というのは、

全体のほんの一部だけしか
見ていないこと。

しかも、
その一部分だけに虫眼鏡を当てて、
実際のサイズよりも、ずっと大きく
誇張して見ているようなものだ。

それでは、歪んだ現実を
見てしまうことになる。

できるだけ、歪みを正して、
視野を広めるためには、

自分がネガティブ側に
偏ったと感じた際は、

ポジティブを意識して
探すようにしている。

逆に、ポジティブ側に
偏ったなと思った時には、

意図的に、ネガティブ要素も
探すようにする。

このようにできるだけ
ニュートラルの視点を
目指すようにすれば、

「そんな悪いことばかりでない」、

「そんな都合の良いこと
ばかりでもない」と思えて、

心の状態も
常に安定するようになる。

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今回の話をまとめれば、

私が穏やかな気持ちで
生活するために、
意識的にしていることは以下の通り。

  1. 腹八分目に対処する。
  2. 何が大切なのか見極めて、
    重要なことだけに焦点を当てる。
  3. 期待し過ぎない。
  4. ニュートラルな視点を目指す。

こういう姿勢で生活しているお陰で、
最近は、大分心が落ち着いて
ラクになったと感じている。