心配性は
生まれつき要素の部分もあり、
完全に治すことは難しい。
しかし、意識して
あることに気をつければ、
心配性の度合いも、かなり軽減できる。
今回の話は、心配性の人が
意図してやれば、
気持ちがラクになる方法について。
結論を先に言えば、
「身体」と「心」の両方に
積極的に良いものを
取り入れること。
それと同時に、
悪いものは自分の中には
入れないよう努めることだ。
詳しい話を進めてゆきたい。
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身体と心はつながっている。
身体が悪くなれば、気弱になり、
心も不安や心配などの
ネガティブ感情で
いっぱいになることもしばしば。
心が病んでしまえば、
身体に特別異常がなくても、
不快な身体症状に
悩まされることも珍しくない。
逆に、身体が健康ならば、
心的エネルギーも高まり、
元気が出て、活き活きと
生活しやすい。
心が健全ならば、
多少身体に不具合があっても、
酷く落ち込むことはない。
心の状態を整えるには、
まず最初に、身体の状態を
改善するのに集中すれば、
効果的だ。
私たちの身体は、
食べたものでできている。
ジャンクフードのような
身体に害を及ぼす食品を
長い間、ずっと食べ続ければ、
そのうち、身体も悲鳴を上げる。
病気になったり、
病気までは行かなくても、
体調が優れなかったりする。
身体に良いものを
取り入れる習慣をつければ、
徐々に身体も改善されて、
自然と気分も上向きに
なってくるもの。
不安に襲われにくく
なるためにも、
食生活を見直すのは
とても意義あることだ。
身体に害になるものは
できるだけ食べない。
そして、身体に良いものを
意識して積極的に
取り入れることが重要だ。
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具体的に注意して
食べない方がよいものは、
「加工食品」。
コンビニ弁当とか、
電子レンジでチンするだけで
簡単にできてしまう食品類など。
加工食品には
私たちが想像する以上、
多くの食品添加物が含まれている。
食品を鮮やかで
食欲をそそるような色に
するために加えられた添加物。
長期保存を可能にするため
加えられる添加物。
脳を騙して「美味しい」と
感じさせるための調味料など。
普段はそんなものが
入っているなど
考えもしないだろう。
しかし、加工食品は
添加物がかなり多く含まれ、
身体に害を及ぼすことも多々ある。
少量ならば、大丈夫でも、
常に大量に食べ続けていれば、
長期的には身体を壊す原因になる。
もちろん、これらを
絶対に食べてはダメ
というわけではない。
そんな食事ばかりを
長期間、ずっと続けない方がいい
ということだ。
忙しい現代社会では、
手軽に食べられるものを
食卓に取り入れる必要も
時にはあるから。
しかし、加工食品は
意識して、ほどほどに
しておいた方が賢明だ。
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それでは、積極的に
摂取した方がいいものは、
どんなものか?
それは、「ホールフード」
と呼ばれるもの。
加工や精製は
可能な限りされていない
「自然」の食品類だ。
具体的には、
全粒穀物、イモ類、豆類、
果実や野菜など。
白いお米は精製過程で
ミネラルやビタミンが
失われてしまう。
栄養価の点では
白米は玄米よりも、
劣った食べ物だ。
白いご飯を食べるよりも、
玄米にした方が、健康的。
同様に、小麦粉についても、
生成された白い粉よりも、
全粒粉を使用した方が、栄養価が高い。
それだけでなく、
全粒穀物、豆類、イモ類、
野菜、果物は
食物繊維も豊富。
そのため、腸内環境の改善に
役に立ち、お腹の調子を
良好にしてくれる。
最近の研究によれば、
「腸は第二の脳」とも
呼ばれるほどだ。
腸内で善玉菌が多く、
腸内環境が整っていれば、
セロトニンの生成もされやすく、
心の状態も安定しやすい。
ホールフードを
なるべく頻繁に
食べるよう心がければ、
必要なビタミン、
ミネラルもバランスよく
摂れるようになる。
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足りない栄養素を
サプリで取ることもありだ。
たとえば、鉄分不足で、
疲れやすい身体である時には、
鉄分のサプリを利用すると
効果的。
また、不安が強い時には、
ビタミンB群のサプリで
気持ちが落ち着きやすくなる。
しかし、サプリは
十分注意が必要だ。
なぜなら、
特定の栄養素だけを
過剰に摂取しすぎてしまう
危険があるから。
取り過ぎ分を身体が自然に
排出してくれるものもあるが、
必ずしもそうではない。
できれば、サプリに頼るよりも、
自然な野菜、果物で
必要な栄養素を補った方が
望ましい。
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次に不安や心配を減らすため、
心に取り入れるとよいもの
について。
その前に、
取り入れない方がいいもの、
避けた方がいいものを
考えた方が分かりやすい。
私たちが十分注意して
避けた方がいいのは、
心配を引き起こす
「ネガティブ情報」。
特に、不必要な
ネガティブな情報は
意識して避けた方が無難だ。
具体的には、テレビのニュース、
ワイドショー、週刊誌など。
これらにはネガティブ情報が
沢山詰め込まれている。
事件、事故、病気、トラブル、
詐欺といった
気分が落ち込むような記事が
沢山掲載されている。
また、ネット社会の今では
インターネット上の誹謗中傷なども
人を不快にさせるもの。
メディアやネット以外にも、
他人の悪口や噂話ばかりを
沢山する人、否定的なことばかりを
言う人にも要注意。
自分の身の回りから
ネガティブ情報を減らすには、
自分自身で不必要な
ネガティブ情報をシャットアウト
するよう努めることだ。
なぜなら、何気なく目で見たもの、
耳で聞いたものでも、
自然と頭に入ってしまい、
その人の行動に何らかの
影響を与えることが
人間の特性だから。
悪いものに
沢山触れていれば、
知らず知らずに
悪いものを吸収して、
悪いことばかりを考え、
ネガティブ感情に襲われやすく
なってしまうものだ。
そのため、
何だかちょっと不快だな
と感じた時には、
その情報からサッと身を引き、
離れた方が自分のためだ。
テレビであれば、
チャンネルを変えるとか、
ネットであれば、
ブラウザーを閉じるとか、
ネガティブなことばかりを
言う人ならば、
「ちょっと用事があるから」と言って、
その場から逃げよう!
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それと同時に、
自分にとって心地よいもの
に沢山触れるよう意識すること。
テレビ番組、雑誌、
ネット上の情報でも、
見ていて嫌な気分にならないもの、
自分の役に立つものを
自ら選んで見ることが重要だ。
人付き合いも、
自分を不愉快にさせる人には
なるべく近寄らず、
一緒にいて気分が落ち着く人、
元気が出る人と、
積極的にお付き合いする。
もちろん、職場や家庭で
避けられない人間関係もある。
それでも、自分で選べる時には、
嫌な人とはできるだけ
物理的に距離を置いた方がいい。
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私たちは普段、何気なく
沢山のものを見て、
色々なことを耳にして、
様々な情報に晒されている。
意識しなければ、
自分の周りにあるものすべてに
触れてしまう。
つけっぱなしのテレビから
知らぬうちに悪い情報を
自分の中に入れてしまうことも
珍しくない。
中には自分を不安にさせ、
心配に陥らせるものもある。
受け身ではなく、
能動態の姿勢で、
不安を掻き立てるものは
自らシャットアウトした方が賢明だ。
さもないと
望ましくないものを取り入れて、
悪影響を受けるから。
その結果、
不必要に心配を膨らまし、
心や身体を疲弊させてしまう。
そのような状況は
避けた方が、自分のためだ。
意識して、心と身体と両方に、
役に立つものだけを
選んで入れるようにしよう。
これが心配性の度合いを
軽減させるのには有効だ。
身体には、自然な食品で
バランスある栄養を摂るよう
心がけること。
それと同時に、心にも
自分に役に立つ情報を
能動態の姿勢で取り入れる。
心をかき乱し、
不安を強めるネガティブ情報は
見たり、聞いたりしない方が一番。
このことを意識的に
するだけでも、
不安な感情に襲われることも
大分少なくなるはずだ。