マイナス思考をなくしたい! と願うなら、これをすれば効果的!

今回の話は、
マイナス思考をなくすのに
効果的なことについて。

結論を先に言えば、
自分のマイナス思考を
そのまま受け入れること。

つまり、今のままでよし
とすることだ。

そんな話をすれば、
「今のままではマイナス思考は
なくならないじゃないか!」
と反論する人もいるだろう。

でも、安心して! 
「今のまま」を肯定できれば、
マイナス思考も激減するから、
大丈夫!

なぜそうなのか? 
詳しく説明したい。

====

マイナス思考で
悩む人の大きな問題点は、
「自己否定」することだ。

自己否定により、
自分を非難し責め立てて、
自分で自分を苦しめるのが
マイナス思考で悩む人がすること。

その結果、生き辛さを
自分で作り出している。

本人は自覚しなくても、
一番ダメージを与えるのが、
自分の性格・性質を否定することだ。

どんな性質があろうと、
自己否定はやめて、
代わりに自分を肯定できれば、
自分に対する感じ方も今までとは
随分違ってくるものだ。

マイナス思考の自分を
拒絶する代わりに、
「ネガティブな自分でも
いいじゃないか」と
そのまま受け入れるとよい。

自分自身に
寛容な気持ちになれれば、
自然と自己肯定感が
上がって来るからだ。

その結果、プラスの方向へ
進めるようにもなる。

逆説的だが、これは本当のこと。

「マイナス思考の自分でもよし」
とすれば、悩むことも少なくなり、
気持ちもラクになり、
幸せを感じることもしばしばだ。

====

ポジティブが素晴らしい
とされる社会風潮の中では、
マイナスやネガティブなことは
批判される傾向にある。

しかし、それはあまり
自然なものではない。

なぜなら、人間にとって
ネガティブは本能だから。

人間は元々ネガティブに
目が行きやすくなる性質を
持っている。

それにより、
いち早く危険を察知して、
素早く逃げることが
可能になるからだ。

ネガティブに敏感でなければ、
生き残れない時代もあった。

だから、ネガティブは
人間らしい在り方だと言える。

昔のように猛獣に
襲われることはなくても、
現代社会には別のタイプの危険が
私たちを襲うこともある。

ネガティブに目を向けて、
危険を防いだり、
危険による被害を少なくするため
対策を取ったりすることは、
意義ある活動だ。

そのためには、
ネガティブは絶対に必要。

ネガティブを
頭ごなしに否定して、
廃除しようとしなくてよい。

ネガティビティ・バイアスを活用して、
自分の身を守ることも大切なので、
ネガティブであることを
肯定しよう!

マイナス思考をなくしたい!
と強く望む人がいれば、
ネガティブは人間の自然な姿だ
と覚えておくと役に立つ。

====

今のままでよしとする
理由は他にもある。

良くないと思われる性格・性質にも
必ず良い面が隠されているからだ。

自分のマイナス思考を忌嫌い
自分を受け入れられない人は、
そのことを分かっていない。

自分の性格の悪い面ばかりに
フォーカスが行き、
良い面は全く見ていない。

たとえば、
「優柔不断」と聞けば、
ぐずぐずしていて決断が遅い
と悪く捉える人も多い。

でも実は、優柔不断の人は
思慮深いというポジティブな側面も
持っている。

これと同様に、
マイナス思考であることも
悪い面と良い面と両方がある。

マイナス思考の人は
悲観的な未来を想像して、
心配や不安に襲われることも多い。

リスクを恐れるあまりに
決断が遅くなったり、
警戒心が強いために
人と打ち解けるのに
時間がかかったりもする。

でも、別の視点から見れば、

物事を慎重に進める能力が高く、
地道な努力ができる人だ
とも言える。

最悪の事態に備えられるので、
事が起きた時には、
被害を最小限に抑えることも可能だ。

このようにマイナス思考でも、
良くない点も確かにあるが、
望ましい点も同時にある。

だから、一概に
マイナス思考を悪だとしなくても
よいはずだ。

マイナス思考を嘆く人がいれば、
その性質の悪い面だけに
焦点を当てていることに気づき、

望ましい点にも
意識して目をむけるよう
努めたほうが賢明だ。

====

今のままでよしとする
もう一つの理由は、
人間は不完璧な存在だから。

これはどんな人間にも
言えることだ。

社会的に成功している人や、
立派なことを成し遂げる人は、
傍からみれば、スゴイ存在。

称賛する点はたくさんあるが、
そんな人たちでさえ
見えないところでは
完璧にできないこともある。

つまり、
パーフェクトな人間は
どこにも存在しないのだ。

マイナス思考をする自分も
他の人たちと同様に
パーフェクトではない。

でも、それは人間として
ごく自然な姿であり、
当たり前のことだ。

マイナス思考の人に見られる
欠落部分も
不完璧な人間にとっては
自然なもの。

気にする必要など
全然ない!

今の自分でよし。
マイナス思考でもよし。
とそのままを受け入れるのは
理にかなっていることだ。

====

今回の話をまとめれば、
マイナス思考をなくしたければ、
マイナス思考の自分を
そのまま受け入れるのが一番。

つまり、
今のままでよしとすることだ。

そうできれば、
自己否定も少なくなり、
自分を肯定する気持ちが
高まってくる。

結果的には、
自然とポジティブに
なりやすくなるのだ。

ネガティビティ・バイアス
は人間の自然な姿。
否定する必要はない。

マイナス思考にも
他の性格・性質と同様に
悪い面もあるが、
良い面も同時に存在する。

また、人間である以上、
すべてがパーフェクトな人は
どこにもいない。

だから、
今のままでよしとする。

マイナス思考の自分でも
そのままの状態を
受け入れてあげれれば、

気分的にもラクになり、
ポジティブな気持ちになるもの。

マイナス思考を減らすためには
「今のままでよしとする」
が一番効果的だ。