心が弱っているときは、
普段なら気にならないようなことにも、
ひどく動揺してしまうことがあります。
そんな状況を避けるためにも、
心が弱っているときには、
あえて会わないほうがよい相手もいます。
この記事では、
心が折れそうなときに
距離を置いたほうがよい人と、
反対に、支えになってくれる人の
特徴について考えてみたいと思います。
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心が弱ったときは会う相手を慎重に選ぶことが大切
人は誰しも元気なときもあれば、
エネルギーが尽きてしまうことも
あります。
疲れが溜まりすぎていたり、
思いがけない出来事に直面して、
心が弱ってしまうのは、
誰にでも起こりうることでしょう。
そうしたときには、普段よりも
心が傷つきやすくなっているだけでなく、
気力そのものも落ち込んでいます。
そのため、
自分を守るために使えるエネルギーも
限られてしまうのです。
「心が弱っている」とは、
心身ともに疲弊し、外部からの影響を
受けやすくなっている状態です。
そうしたときには、誰と会い、
どんな会話を交わすかといった
人間関係の選択が、
いつも以上に重要になります。
なぜなら、心が弱っているときに
誰と過ごすかによって、
その後の回復の早さが
大きく左右されるからです。
同じ言葉をかけられても、
相手がそれをどう受け止め、
どう返してくれるかによって、
自分の気持ちが和らぐこともあれば、
かえって傷ついてしまうことも
あるでしょう。
だからこそ、会う相手や付き合い方に
注意を払うことで、
心のダメージがさらに悪化するのを
防ぐことができるのです。
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自分をジャッジする人からは距離を置こう!
心が弱っているときには、
自分の状態を評価されたり
否定されたりすることが、
いつも以上に堪えがたく感じられます。
普段なら
「この人はこういう言い方をするだけ」
と受け流せるようなことでも、
弱っているときには
心が大きく揺さぶられてしまうのです。
「なんでそんなに落ち込んでいるの?」
「それはおかしいよ」などと
否定的な言葉を向けられると、
心はさらに傷つき、
立ち直るためのエネルギーも
どんどん失われていくでしょう。
自分を否定するような言葉を
投げかけてくる相手と会ったあとには、
「会わなければよかった…」
と後悔してしまうこともあります。
なかには、
「あなたがこうするのが良くないんだよ」と、
アドバイスのような口調で
批判をしてくる人もいます。
一見すると親切そうに見えても、
自分の行動を良し悪しで判断され、
決めつけられるように言われれば、
弱っている心は深く傷つくのです。
だからこそ、心が弱っているときほど、
そのようなジャッジをしてくる人には
近づかないほうが賢明です。
自己防衛するための気力すら
少なくなっている時期には、
そうした相手とはしばらく距離を置き、
自分の心を守ってあげることが大切です。
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強い言葉や感情を露わにする人も避けよう!
心が弱っているときには、
できるだけ心の安定を保てる環境に
身を置くことが望ましいです。
そのため、強い言葉や
感情を露わにする人とも、
距離を置いたほうがよいでしょう。
もちろん、
そうした強い言葉や感情を示す人の多くに
悪気はないのかもしれません。
しかし、
「何を言われるかわからない」
という緊張感そのものが、
弱った心には
大きなストレスとなってしまいます。
日常的に怒りをあらわにする人や、
強い調子で物を言う人も、
普段であれば、ある程度は
受け流せるかもしれませんが、
心が弱っているときには
思いのほか大きなダメージとなるものです。
そうした相手との関係を
完全に断つのが難しい場合は、
最低限の関わりに
とどめる工夫をしてみましょう。
いきなり連絡を絶つのが難しければ、
接触の頻度や
コミュニケーションの量を減らし、
自分に負担がかからない方法を
考えることです。
大切なのは、
心が弱っているときこそ、
自分を守る選択をすることなのです。
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親切心でアドバイスしてくる人も要注意!
元気がない人を見ると、
自分の経験や考えをもとに
アドバイスしたくなるのは、
人間として自然な反応かもしれません。
実際、相手に悪意はなく、
純粋な善意で
「もっとこうすれば元気になれるよ」
と声をかけてくれる場合もあるでしょう。
しかし、
本人が望んでいないタイミングでの
アドバイスは、
大きな負担になることが多いです。
さらに、
自分には合わないと感じる内容であれば、
たとえ善意であっても
迷惑に思えてしまうことも
少なくありません。
客観的には正論に思えることでも、
心が弱っているときには、
それを受け入れるだけの
余裕がない場合もあります。
「こうあるべきだよ」
「こうしたほうがいいよ」と言われると、
親切心からの言葉でも、
かえって苦しく感じてしまうのです。
また、
「それができない自分はダメなんだ」
と感じてしまい、
劣等感にさいなまれることも
あるでしょう。
人は、自分が実際に経験したことしか、
本当の意味では理解できないものです。
似たような体験だったとしても、
状況は人それぞれ異なるため、
アドバイスが的外れになってしまうことも
少なくありません。
「ちょっと違うな」と感じるような助言は、
たとえ善意でも心の負担になるのです。
だからこそ、心が弱っているときには、
アドバイス好きな人とは
少し距離を置いたほうが無難です。
回復して元気になったあとであれば、
その人の親切心を
ありがたく受け取れることも
あるかもしれませんが、
弱っている最中は無理をせず、
静かに過ごす選択が賢明です。
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超ポジティブな人はまぶしすぎてつらくなる!
「ポジティブさ」は、一般的には
好ましいものとされていますが、
心が弱っているときに
「元気が取り柄です!」
というタイプの人と一緒にいると、
かえってつらくなってしまうことがあります。
あまりにもまぶしすぎて、
その明るさが
耐えがたく思えるからです。
さらに、超ポジティブな人は
「落ち込んだ状態」を
理解しにくいこともあります。
「考え方を変えよう!」
「元気になろうよ!」と励まされても、
それが逆に
プレッシャーになることもあるでしょう。
実際、心が弱っているときには、
暗い気持ちを否定されると、
苦しさが増してしまうものです。
また、「ポジティブ=よいこと」
「ネガティブ=悪いこと」
といった考えに縛られていると、
前向きになれない自分は
ダメだと感じてしまい、
自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
そうなると、さらに
心は追い詰められてしまいます。
もちろん、普段であれば
元気をもらえるような
ポジティブな人たちもいます。
しかし、心が弱っているときには、
その明るさに
耐えられないこともあるのです。
誰かが明るく振る舞っている姿を見て、
普段の自分なら
素直に感心できる場面でも、
弱っている最中には、
かえって落ち込みの原因になりかねません。
だからこそ、今の自分にとって
つらく感じる相手とは、
無理に関わらないことが大切です。
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では、どんな人と会うと心が救われるのか?
心が弱っているときに会いたいのは、
余計な防衛コストがかからない相手です。
自分のことをジャッジしない、
強い言葉で追い詰めない、
無闇にアドバイスを押し付けない、
そして「超ポジティブ」ではなく、
ある程度の闇や弱さを
経験してきた人のほうが、安心して話せます。
そういう人は、「人間は誰しも
ネガティブになるときがある」
という前提を持っているため、
こちらの落ち込みや絶望感を
安易に否定しません。
過去にさまざまな苦労や悲しみを
経験してきた人は、
人間の弱さや醜さに対して
寛容であることが多いものです。
だからこそ、自分の絶望に
寄り添ってくれる可能性が高いのです。
自分が苦しい状況にあるとき、
「そういうときもあるよね」
と寄り添ってくれるだけで、
心が軽くなることもあるでしょう。
逆に、「それはおかしいよ」
「もっとこうしなきゃダメ」と断言されると、
自分を否定されたように感じて、
つらくなってしまいます。
たとえ自分のことを
完全には理解できなくても、
「あなたのすべては分からないけど、
分かろうとするよ」という姿勢がある人、
自分の感じるままをそのまま受け止め、
優しく見守ってくれる人がいれば、
心から安心できるでしょう。
心が弱っているときに、
人と会って失望や苦痛を繰り返すと、
「誰も分かってくれない」と感じてしまい、
人とのつながりを
避けるようになることも
あるかもしれません。
しかし、ほんの少しでも
理解を示してくれる相手、
少しでも安心して話せる人に出会えたなら、
そこに希望の光が
見えてくるでしょう。
自分のすべてを
理解してくれる人を見つけるのは、
ほとんど不可能と言っていいでしょう。
どれだけ親しい関係であっても、
お互いを100%理解することは
できないからです。
それでも、自分の苦しみを
完全には理解していなくても、
少なくとも否定せず、
ジャッジしない姿勢を持っていてくれるなら、
一緒にいて安心感を得られるはずです。
そうした関係性があることで、
少しずつ元気を
取り戻すことができるでしょう。
弱っているときには
「完璧な理解者」でなくても、
「自分の感じていることを否定せず、
受け止めようとしてくれる人」
がそばにいるだけで、
大きな救いになるものです。
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まとめ
この記事では、
心が弱っているときに
避けたほうがよい人、そして逆に
頼りになる人の特徴について
考えてみました。
自分をジャッジする人、
強い言葉や感情をぶつけてくる人、
善意のつもりで
押しつけがましいアドバイスをする人、
そして超ポジティブな人。
こうした人たちに
悪意があるとは限りませんが、
心が弱っているときには、
できるだけ距離を置いたほうが
無難です。
一方で、過去に大きな悲しみや絶望を
経験してきた人や、「完全には
理解できないかもしれないけれど、
分かろうとしているよ」
と優しく寄り添ってくれる人は、
弱った心を休ませてくれる貴重な存在です。
彼らは「あなたはこうあるべきだ」
と決めつけることなく、ただ静かに
寄り添う姿勢を見せてくれます。
そんな相手がいてくれるだけで、
少しずつ元気を
取り戻せるかもしれません。
心が弱っているときには、
まず「距離を置くべき人」と
「一緒にいても傷つかずにいられる人」
を見極めることが大切です。
今はしんどいからこそ
避けたほうがいい人がいる一方で、
こういうときだからこそ
助けになってくれる人もいます。
自分の心を守るためにも、
慎重に会う人を選び、
焦らずに回復を待ちましょう。