今回は、心の不調に苦しむ人に、
私から7つのメッセージを
お伝えしたいと思います。
私自身、
子どものころに深い心の傷を負い、
約2年半、日常生活も
ままならない時期がありました。
全てが上手くいかなくなり、
希望の光が見えない
暗闇の中をさまようような気持ちとなり、
生きる気力を失ってしまいました。
しかしながら、
現在はその暗雲を乗り越え、
毎日を楽しむことができています。
今回の内容が、
皆様の一助となることを願いながら、
お話ししたいと思います。
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最悪の状態は永遠には続かない
最悪の時は、とても辛く感じます。
八方ふさがりになり、
どこに進むべきか分からず、
解決策が見当たらないように
思えます。
でも、心配しないでください。
最悪の状態は
永遠に続くことはありません。
時が経つにつれて、あなた自身、
そしてあなたの周囲の人々や環境、
物事は常に変わり続けるからです。
ゆっくりと変化するものは、
不動のものと思われがちですが、
それでも時間の経過とともに
徐々に変わっていくものです。
つまり、現在の状況が
ずっと同じままであることは
ないのです。
この原理は、仏教では「諸行無常」
として説かれています。
これは、
全てのものが変わりゆく
というこの世の真理を指しています。
最悪な時、
その状況が永遠に続くように
感じるかもしれませんが、
それは実は一時的なものです。
良いことであれ、悪いことであれ、
すべてのことが永遠に
続くことはあり得ません。
つまり、現在の厳しい状態が
永遠に続くわけではないのです。
悪い時期の後には、
必ず良いことが訪れます。
今、直面している困難も
一過性のものであると認識し、
諦めないでほしいのです。
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時間はあなたの最良の味方
どうしても解決が見えないとき、
焦る必要はありません。
静かに時が流れるのを
待つことだけで十分です。
実は、「時間が解決してくれる」
ということは数多く存在します。
時間は間違いなく
あなたの味方です。
焦ることも、必要以上に
力を入れることもありません。
状況が手に負えないと感じたとき、
もがくのではなく、
静かに待つとよいでしょう。
一般的に
「行動しなければ何も変わらない」
と言われますが、
常にそれが正解とは限りません。
時には、何もせずに
待つほうが賢明な選択となることも
あるのです。
そのようなときには、
時間の流れに身を任せ、
ただ待つことにしましょう。
時が経ち、
行動すべきタイミングが訪れたら、
そのときに
しっかりと動けばよいのです。
それまでの間、
静かに過ごすことに
罪悪感を抱かないでください。
やがて
「ああ、昔はこんな困難もあったな」
と振り返れる日が来るでしょう。
心配せず、
信じて待つことが大切です。
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環境を見直してみよう
これは、
行動が取れるようになってから
考慮する点です。
私たちを取り巻く環境は
非常に影響力があります。
もし、心の問題の原因が
現在の環境や人間関係にあるのであれば、
環境や関係を見直すことが大切です。
確かに、
環境を変えることは容易ではなく、
場合によっては
困難な時もあるでしょう。
しかし、人生の中では、
環境を変える
絶好のタイミングが
訪れる時もあります。
現時点で環境を変えることが
難しくても、近い将来、
自分が前向きな行動を取ることで、
変化をもたらすことが
可能になることもあるのです。
そのようなタイミングが訪れたら、
勇気をもって、環境を変えることを
検討してみてください。
そうすることで、再び
心の不調に陥るリスクを
減らすこともできるでしょう。
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あなたの小さな楽しみを見つけてみませんか
どんなに些細なことでも、
あなたの心を軽くする
楽しいことを探してみましょう。
そして、それを実際に
取り入れて実践してみましょう。
あなたの関心を引くこと、
心から楽しめることを
生活の中で繰り返し行うことで、
その喜びが積み重なっていきます。
大きなことを
する必要はありません。
ちょっとした楽しみを見つけ、
それを続けるだけでよいのです。
たとえば、庭の花に水をやること、
日差しの下でリラックスすること、
好きな音楽を楽しむこと、
あるいは落書きをすること
でもよいでしょう。
大切なのは、その行動が
「楽しい」と感じること。
このような小さな楽しみを
自分に与えることで、
気分も明るくなります。
もちろん、気が進まないときは、
無理に取り組む必要はありません。
エネルギーが少し湧いたとき、
その「楽しいこと」を思い出して、
試してみてください。
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誰もが心の不調を経験する可能性があることを理解しよう
心の不調を抱える多くの人は、
自分を情けなく
感じることがあります。
しかし、そのように思う必要は
ありません。
人間である以上、どんな人も
心の問題に直面する可能性が
あるからです。
どれほど優れた人であっても、
強く見える人であっても、
心の不調を経験する可能性は
あるのです。
心を病むのは
弱さのせいではありません。
人生は予測不可能な出来事で
満ちており、時には
理不尽なことに遭遇することも
少なくありません。
私たちがこの世界で生きる中で、
心の不調を抱えることは
決して珍しくないのです。
人として、誰もが
そのような可能性があることを認識し、
心の不調を持つ自分を非難することなく、
受け入れていくことが大切です。
現在の自分を責めるのではなく、
理解と受容の心を持って、
自分に優しく接してあげましょう!
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いつも心が病んでいるわけではない
心の病気を抱えていても、
1年を通して毎日、毎時毎分、
常にその症状に
苦しんでいるわけではありません。
確かに、症状が強く出ている時は
辛いことでしょう。
その状態を
受け入れることも大切です。
ですが、症状が軽減される時期も
あるでしょう。
そんな時には、病気以外の
自分にとって大切なことに
時間やエネルギーを注ぎましょう。
年中、病気のことばかり考えていると、
余計な負担を感じてしまいます。
症状が出ていない時には、
その時間を有効に、
他のことに費やすことも大切です。
人生には
多彩な側面があります。
心の不調はその一部であり、
それが全てではないことを
忘れないでください。
心の問題は、あなたの多くの面の中の
一つに過ぎません。
そのため、
常に病気のことだけを考えるのは避け、
広い視点を持ちましょう。
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今の自分にできることを継続的に行ってみよう
このアドバイスは、
回復の過程にある方々に
お伝えしたいことです。
どれほど些細なことであっても、
今の自分にできることを
継続するとよいでしょう。
継続することで、自分の中に
少しずつ確かな自信が
育っていくのを
感じることができます。
同じことでも、
毎日それを実践できた自分を
褒めてあげましょう。
今日も明日も、
自分ができたことに対して、
そのたびに自分を褒めてあげるのです。
このような繰り返しを通して、
自信が自然と身についてきます。
例えば、1日5分の散歩をするのも
よいでしょう。
自分が決めた小さなタスクを
継続することで、自分の力を
信じることができるようになります。
そして、自分の力を信じることが、
自分自身に対する良い感情を育み、
自信がついて、
前向きな方向へと導びかれるのです。
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まとめ
今回は、心の不調に悩む方々へ、
7つのメッセージをお伝えしました。
その7つとは以下の通りです。
1)最悪の状態は永遠には続かない
2)時間はあなたの最良の味方
3)環境を見直してみよう
4)あなたの小さな楽しみを見つけてみよう
5)誰もが心の不調を経験する可能性があることを理解しよう
6)いつも心が病んでいるわけではない
7)今の自分にできることを継続的に行ってみよう
かつては絶望的な状況に
陥っていた私ですが、
今では毎日を楽しむことが
できるようになりました。
あなたもきっと大丈夫!
今の状態をそのまま受け入れ、
焦らずに、少しずつ
元気を取り戻してください。
あなたの回復を
心から願っています。