今回の記事は、
メンタルヘルスの問題や
身体的な疾患に悩む方々に
向けた内容です。
主なテーマは、
自らの病気を受け入れる大切さと、
同時に、その病気が
自分自身の一部分に過ぎない
という事実を認識することの重要性です。
私自身も
メンタルヘルスの問題を抱えていますが、
「精神障害を持つ人」とは言え、
「精神障害者」ではありません。
これら二つの表現は
一見似ていますが、
意味するところは大きく異なります。
この点について、
今回の記事では
詳しく解説していきます。
今回のテーマは非常に深く、
病気を抱える人々にとっては
励みになる内容ですので、
ぜひ最後までお読みいただければ
幸いです。
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過ちから得た気づき
私は英語圏の国で暮らしていますが、
あるとき、言葉の使い方で
指摘を受けたことがあります。
それは、「障害者」という表現を
使った時でした。
この言葉は、障害を持つ人々を
一括りにしてステレオタイプに捉え、
差別するものだと教えられました。
その代わりに、「障害を持つ人」
あるいは「健康状態に問題を持つ人々」
と表現するよう
アドバイスを受けました。
正直、最初はその指摘が
なぜ大事なのか
よく理解できませんでした。
しかし、今ではその重要性が
しっかりと分かります。
自分自身を考えると、
その違いが明確になりました。
私は「精神障害を持つ人」であっても、
「精神障害者」ではありません。
これら二つの表現は、
表面的には似ているものの、
意味するところが大きく違います。
この違いを理解しやすくするために、
数学の記号、イコール(=)と
大なり記号(>)を用いて説明しましょう。
「精神障害者」というと、
「その人 = 精神障害」となってしまいます。
一方で、「精神障害を持つ」という表現は、
「その人 > 精神障害」となります。
つまり、「精神障害を持つ」は
その人の一面であり、
その人はそれ以外にも
多くの側面を持っている、という意味です。
このような配慮が、
言葉選びだけでなく、
相手を理解する大切な第一歩である
と気づかせてくれるものでした。
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病気は自分の一部に過ぎない: メンタルの健康と多面的な自分
病気が自分全体を
決定付けるわけではないという事実は、
特に私にとって意義深いものです。
私はメンタル疾患を抱えていますが、
それが私の全てではありません。
病気に関係しない
多くの側面が私には存在しています。
私は、365日、24時間、
常に病気の症状で
苦しんでいるわけではありません。
症状が重いときは
日常生活にも影響が出ますが、
調子が良いときは
病気のことを忘れることさえあります。
そうした時、私は健常者と同じように
さまざまな活動に没頭し、
楽しむことができます。
確かに、病気は
私の一面ではありますが、
「私=メンタル疾患」というわけではない
と感じています。
だから、自分が病気であることで
落ち込んだり、
自己卑下する必要はないのです。
すべてが完璧な人なんて
この世の中には誰一人いません。
私たちはそれぞれに
良い面と悪い面、得意と不得意を
持っているものです。
病気もその一つと考えれば、
それだけで自分全体が
決まるわけではないと
気づけるでしょう。
自分には病気があるけれど、
それ以外にも
素晴らしい側面がたくさんあります。
この認識が、自分自身と向き合い、
前に進む力となるのです。
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病気でもできることはたくさんある!
一番もったいないと感じる瞬間、
それは病気を持つ人が
「私は病気だから何もできない」
とすべてを諦めてしまうときです。
このような考え方は、「健康か病気か」
という二元的な視点からしか
物事を評価していないように思えます。
つまり、彼らは「白か黒か」「0か100か」
のいずれかで物事を判断しています。
しかし、現実は、
そんなに単純なものではありません。
ほとんどの場合、私たちは白でもなく、
黒でもなく、その中間のグレーの領域に
存在していると言えるでしょう。
確かに、病気が原因で
難しい状況に直面することはあります。
それは無視できない事実です。
しかし、その一方で、病気があっても
十分に可能なこと、そして楽しめることも
あるはずです。
だからこそ、何もかも諦めずに、
できることを積極的に
挑戦してみる姿勢が大切なのです。
その姿勢があれば、
人生はもっと楽しくなり、
さまざまな成長や発展を
期待できるでしょう。
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過去の自分との対話:病気だけが全てではない
ニュージーランドで
メンタル疾患に苦しみながらも
前向きに生きる人々に
出会った経験があります。
彼らは確かに健常者に比べれば
制限は多いですが、
それでも自分ができることを
精一杯やっています。
この光景を目の当たりにして、
過去の自分がどれだけ
「病気があるからできない」
と思い込んでいたかを反省しました。
過去の私は、
病気の部分にばかり目を向け、
それが自分の全てであるかのように
感じていました。
人は自分が焦点を当てることが
実際よりも大きく見える傾向があります。
なぜ、病気だけに気を取られ、
その他の良い側面を
見落としていたのかと
今では悔やまれます。
病気は確かに自分の一部ですが、
それが全てではありません。
多くの側面を持つ私たちが、
その全てに目を向け、
それぞれを大切にすることが理想的です。
病気以外の側面にも目を向け、
豊かに生きて、
自分自身を最大限楽しむことが重要だ
と今では思います。
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病気も自分の一部:それでも全力で生きよう!
誤解の余地があるかもしれないので、
明確にしておきますが、
私は、病気を無視しろ、
と言っているわけではありません。
病気は確かに自分の一部であり、
それを否定したり、毛嫌いしたりする必要は
ありません。
むしろ、病気という自分の一面を
受け入れることも大事なことです。
ただ、問題は
病気の側面だけに注目しすぎて、
他の側面を疎かにすることです。
それでは、
もったいないと感じるからです。
病気を受け入れることは
大切であっても、
病気以外の側面もしっかりと認識し、
それを活かすことが重要です。
何ができるのかを考え、
挑戦を避けないことが、
豊かな人生を送るための
鍵となります。
現在、メンタル疾患で悩んでいる方にも、
「病気は確かに自分の一部でも、
それだけではない」
と気づいてほしいです。
病気であるという事実によって、
やりたいことを諦めないでください!
自分の持つ他の側面にも目を向けて、
それらを最大限に活かし、
生きる喜びを見つけていきましょう!