このことが分かれば、多くの悩みは解決される!

今回は、
あることを知れば、
多くの悩みは解決される
という話。

悩みごとがある場合、
その問題を
本人が問題だとは
思わなくなった時、
悩みは消えるという内容。

さっそく詳しく説明したい。

====

たとえば、
「自分は根暗で嫌だな~」
と悩んでいる場合は、

「根暗であること」が問題だ。

でも、「根暗であること」が
問題だと思わなければ、
悩むこともない。

「優柔不断な自分は、
なかなか決断できなくて、
ダメだな~」と悩んでいたら、
「優柔不断なこと」が問題。

しかし、「優柔不断」でも
何も問題ないと思えば、
その悩みからは解放される。

どんなことでも、
「~であること」「~の状態」を
問題だと捉える以上、
悩んでしまうけれど、

「~であること」「~の状態」は
何も問題ないと考えられれば、
悩むこともなくなる。

====

そもそもなぜ
「根暗であること」や、
「優柔不断なこと」を
問題だと考えるのだろうか?

その理由は、
「根暗であること」も、
「優柔不断なこと」も、
悪いことだと捉えるからだ。

その悪いことをしている自分は
悪い人間だと思い込み、
それにより罪悪感を抱き、
苦しんでいる。

この場合、
他人が自分を責めたのではなく、
自分が自分を責めて、
罪悪感を感じているのだ。

自分を精神的に追い詰めて、
苦しめているのは、
他者ではなく、自分に他ならない。

====

悩んでいる本人は
「根暗であること」や
「優柔不断なこと」を
悪いことだと信じ切っている。

しかし、本当は
これらのことは
悩んでいる本人の
思い込みにすぎず、

必ずしも
正しいことではない。

おそらく、その思い込みは、
その人が成長過程で、
周囲の人々から影響を受けて、
そう信じるようになったのだろう。

親や学校の教師、
周囲にいた大人たちが
言っていたことを
そのまま鵜呑みにして、
そういうものだと
思い込んでしまったのだ。

信念として
一旦その人の中に
形成されたものは、
その後は一切疑われることなく、
「正しいもの」とされてしまう。

しかし、実際には、
そのことが正しいかどうかは
大きな疑問だ。

「~するのは良いこと」
「~するのは悪いこと」
「こうするべき」「ああするべき」
「こうするべきではない」
「ああするべきではない」等々、

多くの人たちが心の内で
堅く信じていることには、
間違っているものや、
不当なことも多く含まれる。

その人は疑いもなく
「~するのが正しい」
と確信していても、

それは世界中のすべての人に
通用するものではない。

その人だけの「正しい」であったり、
その人の住む地域では
多くの人が「正しい」
と言うものだったりするだけ。

万人には「正しいこと」
ではないのだ。

====

私たちの多くが
人生に行き詰まり、
苦しんでしまうのは、
根暗だからではなく、
優柔不断だからでもない。

それよりも
「根暗」はダメなこと。

「優柔不断」は悪いこと。

そういうダメで悪いものがある
自分は「いけない存在」だ。

それを直せない自分は
「情けない存在」だ
と思ってしまうことが原因だ。

「明るい性格」、「楽観主義」が
良いものだと考える人は、
「自分もそうあるべきだ」と思う。

そして、明るい性格になろう
と一生懸命努める。

でも、頑張っても
どうしても明るくなれなければ、
明るくなれない自分を
低く評価して、
自分自身を精神的に追い詰める。

「明るくないこと」自体で
苦しむのではなく、

「明るくないこと」は
ダメなことであり、
明るくない自分を悪い人間だ
と勝手に決めつけ自分を責めるから
苦しくなるのだ。

====

現実的には、この世の中には
明るい人もいれば、
根暗の人もいる。

楽観的な人もいれば、
悲観的な人もいる。

優柔不断な人もいれば、
即決即断をする人もいる。

おっとりしている人もいれば、
セカセカと常に忙しく
動いている人もいる。

客観的に見れば、
どういう性格、性質であれ、
すべての性格、性質は、
良い面と、悪い面の両方がある。

根暗と言えば、
一見ネガティブに聞こえるが、
内省的で真面目という
ポジティブな面もあり、
根暗な人だからこそ
緻密な作業が上手くできる
という事実もある。

優柔不断も表面的には
悪い響きがするが、
慎重で注意深く、観察力が高くて、
短絡的な決断に流されない
という良い面も持ち合わせている。

そう考えれば、
ネガティブな側面だけに焦点を当て、
それを問題視すること自体
間違っていると言えないだろうか?

根暗や優柔不断を
悪いものだと捉えなければ、
根暗や優柔不断であっても、
何も問題はなく、
それにより悩むこともなくなる。

====

大切なことは、
自分の性質や性格に対して、
「これは悪いことだから、
改善しよう」と思わないことだ。

なぜなら、その性質、性格も
別の角度から見れば、
長所になるからだ。

人間誰でも、
良い面もあり、悪い面もあり。

それで全然構わないのだ。

「~は悪いことだ」と勝手に思い込み、
その不当な思い込みから、
あれこれ悩んで
自分を苦しめるのはツマラナイこと。

「そういうのもありね。
それでいいんだよ」
とジャッジしなければ、
苦しみも大幅に軽減される。

====

人を苦しめる「問題」は、
その人の不当な信念に
よるところが大きい。

その不当な信念で
自分自身を縛り付け、
苦しめてしまうのは、
自分以外の何者でもない。

自分で勝手に思い込み、
自分を責めて傷つける。

そんな愚かなことは
もうやめにしてもよいだろう。

今、悩んでいることがあれば、
その問題は本当に問題なのか?
よく考えた方が賢明だ。

すべてのケースに
当てはまらなくても、
悩みの多くは、
自分自身の
不当な信念が原因だ。

このことに気づけば、
今まで問題だったことも、
もう問題ではなくなる。

そして、問題ではない
と思えた瞬間、
その悩みからは解放される。