ムリに明るく振る舞うよりも、下がり切ってしまった方がよい時もある

落ち込んでいる時、
凹んでいる時、
気分が晴れない時、

できることなら
気分を上向きにして
ニュートラルの位置まで
戻すことができれば、素晴らしい。

でも、それが難しかったら、
いっそのこと
落ちるところまで落ちて、
下がり切ってしまうのも
悪くはない。

落ちるところまで落ちたら、
その後は
上昇してゆくのみだから。

経験すれば分かるけれど、
底抜けに永遠に下がることはなく、
これ以上は下に行かない
という場所がある。

底をついたら
その後は上昇するしか
ないのだ。

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理想的には
自分から出る波動は
明るく軽やかなものの方が
望ましい。

この世界では、
同じ周波数の物同士が
引き付けあう
性質があるからだ。

明るく軽やかな波動が
出ていれば、
それに見合った明るい現実が
引き寄せられる。

逆に、
暗くて陰気な波動を
放っていれば、
似たような暗くて重たい現実を
見やすくなる。

明るく楽しい日々を送りたい
と望むのなら、意識して
自分の波動を整えるよう
努めることも大切だ。

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しかし、
そうは分かっていても、
ネガティブな心の状態から
急に上を向くことは、
難易度がかなり高い。

今自分が置かれた状況が
あまりにも厳しくて、
出口のないトンネル内に
迷い込んだように感じる。

闇しか見ることなく、
真っ暗闇の中に
自分も吸い込まれてしまいそうだ。

もし、今こういう状態なら、
そこから抜け出ようと頑張らずに、
思い切って、落ちるところまで
落ちてしまった方がよい。

その方がより良い予後を
期待できるからだ。

下がるところまで
下がり切ってしまえば、
後は上昇するのみ!

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下へ下へと落ちてゆけば、
いつまでも止まることなく、
落ち続けるのだろう
と想像するかもしれない。

でも、これは間違いだ。

不思議なことに
落ちるところまで落ちたら、
もうこれ以上は下に行かない
というところにぶつかる。

ここまで来れば、
それ以上落ちることはなく、
その後は自然と
上昇してゆくだけだ。

意識して上に登ろう
と頑張る必要もなく、

ふわっと上がるような感覚があり、
自然と上向きに動ごき始める。

この感覚は、
体験した人のみが
知るものだろう。

でも、本当に
この不思議な現象が起きるのだ。

この感覚を味わうには、
徹底的に下がり切ることが
必須だ。

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どうしてこんな現象が起きるかは、
底をつく時には
完全燃焼できるから。

中途半端なところで
止まってしまえば、
不完全燃焼により、
未だ燃やすものが残っている。

モヤモヤは
完全に取り除かれず、
心のどこかに隠されてしまう。

そして、
ふとした時に姿を現し、
再び自分を苦しめることになる。

なんとなくしっくりこない、
なんとなくスッキリしない
という状態が続くのだ。

すべてを燃やし尽くして、
消してしまわなければ、
完結できないものだ。

不快なネガティブ感情でも、
「こんな嫌なものは
感じてはいけない」
とは思わないこと。

心地良くはなくても、
それをすっかり感じ切って、
自分の内で完了させるように
努めた方が賢明だ。

これができれば、
自然とその状態から卒業して、
次のステージに
移れるようになる。

徹底的に下がり切り、
嫌なものすべてを燃やして、
きれいさっぱりしよう!

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思い切って下がり切る目的は、
最終的には
望ましい波動の状態に
自分自身を導くため。

そして、この波動の状態を
なるべく長く保つためだ。

下がっている最中に
「いけない、こんなんでは!」と思い、
下がることを阻止したり、
下がる速度を落とそうとすれば、
逆効果になる。

「下がり切る」と決めたのなら、
思い切って
落ちることが重要だ。

そうすることで
落ちるところまで落ちる時間を
短縮するのも可能になる。

ジワジワと下方向へ進むよりも、
スパッと落ちてしまった方が
上昇し始めるまでに
時間がかからない。

どん底に行き着くまでの時間を
なるべく短くするには、
インテンシブに落ちることに
徹することだ。

そして、底をついたら
後は自然の流れに身を任せて、
登ってゆけばよい。

ムリに頑張らなくても、
ふわっと身体が宙に浮くように
不思議と上がってゆく感覚を
味わえる。

落ちるところまで落ちることを
恐れることなく、
勇気をもって
下がり切ってしまった人だけが
体験できる奇妙な現象だ。

どんどん上がってゆき、
そのうちに
ニュートラルな位置に戻れるだろう。

そうなってから
波動を整えることに
専念すればよいのだ。

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辛い時には
ムリに明るく振る舞うよりも、
下がり切ってしまう方が
よい場合もある。

自分の状況が
あまりにも過酷で
厳しすぎると感じたならば、
そうした方が、
後々には予後が良い。

下がり切ると決めたのなら、
躊躇せずに、
思い切って落ちるところまで
落ちてしまおう!

底抜けに永遠と
下方向へ落ちることはない。
心配無用だ。

これ以上は下には行かない
という「どん底」があり、
この地点まで到達できれば、
あとは自然と上昇するのみだ。

中途半端な
不完全燃焼は起こさずに、
完全に燃やすものは
燃え尽きるまで燃やすこと。

すると
きれいさっぱり
スッキリした状態で、
後は上に登るだけだ。

下がり切ることを
恐れることは全然ない。

勇気をもって
下がり切ろう!