健全に生きるためには、必要な時に必要に応じてサボることも大切!

今回の話は、
心身ともに
良好な健康状態を維持するには、
必要に応じて、必要なだけ
サボることをしよう!
という内容。

なぜ、そうなのかは、
人生は短距離走ではなく、
マラソンのようなものだから。

無茶苦茶な頑張りをして、
健康を損ない、
動けなくなってしまうよりも、

長期的視点に立ち、
ムリなく良い状態を
ずっと保てる方向へ
自分自身を導いたほうが
賢いからだ。

現実的には、
多忙な現代社会では、
やりきれないほどの
仕事量を任されてしまうことも
しばしばある。

人間関係がとても複雑で、
嫌だと思っても他人のために
自分を犠牲にして
無理する人も多い。

日本人は勤勉で
真面目な国民性だ。

周りの人たちも
一生懸命やっているから、
自分も同じようにやらなければ!
とプレッシャーを感じて、
自分のキャパを大きく超えて
頑張りすぎる人もいる。

しかし、
無理に無理を重ねた結果、
身体の病気を発症したり、
メンタルを酷く病んで、
働けなくなってしまう
リスクもある。

そうならないためにも、
時と場合によっては、
サボることで
自分自身を守ってあげることも
必要だ。

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真面目であることは
とても素晴らしいこと。

でも、実際には、
真面目で几帳面な努力家が
鬱になりやすい傾向がある。

真面目すぎる人は
ストレスがかかった時に、
真正面から面と向かって
ガンとぶつかってゆくからだ。

その結果、
大きな衝撃を受けて、
自分自身を壊してしまうのだ。

一方で、
ちょっと不真面目な人は、
大きなストレスが襲ってきても、
上手くサラリと受け流せる。

自ら大きなストレスに
ぶつかってゆくこともないから、

当然、衝撃も少なく、
病むことも防げるのだ。

不真面目でサボる人は、
高い評価を得ることは少なく、
悪く言われることのほうが
多いだろう。

しかし、視点を変えて観れば、
臨機応変で柔らかく
対応できる人だとも言える。

「疲れたな~」と感じた時や、
「ちょっと嫌だな」と思った時には、
断ることもするし、
ムリにやらない選択肢も選べる。

この心の緩やかさが
自分を守ってくれて、
長期戦でもくたばることなく
良い状態を維持可能にしてくれる。

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昔、こんな知人がいた。

彼女はすごく真面目で勤勉。
頭脳明晰で、本当に優秀な人だ。
努力家でいつも一生懸命
頑張っている。

しかし、彼女は
しょっちゅう病気になって、
病院通いも多かった。

一つのことを
立派に成し遂げたと思えば、
次の瞬間「具合が悪くて……」
と言っている。

その彼女と話をして
感じたことがある。

それは、彼女はすべてのことに
真摯に向き合い、
誠実に対応していることだ。

それ自体は、
素晴らしいと思えるが、
彼女と一緒にいると、
私はなんだか堅苦しくて
息が詰まるような感覚を覚えた。

ゆとりの部分や遊びの部分が
全くなく、常にキチキチしている
感じがしたからだ。

頻繁に起きる
彼女の体調の悪さは、
たまたま運悪くそうなるよりも、
何らかのメッセージではないか?
と私には思えた。

今の自分の在り方にムリがあり、
「在り方を見直したほうがいいよ」
というサインなのではないか? 
と考えたのだ。

真面目で勤勉な彼女は、
疲れていても
休むことが苦手だ。

「休めばロスが出るから」
と時間を無駄にしたくない
気持ちが強いようだ。

しかし、実際には、
身体の不調が頻繁に起き、
それにより動けなくなる日も
あるくらい。

時間を無駄にしないよう
頑張りすぎるよりも、
疲れた時には、気を緩めて、
休息したほうが、
病気にもならないから、
動けなくなる日も少なくなる。

そのほうがずっといいのでは?
と私は思ったのだ。

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疲れていても、
やらなきゃいけないことが
あるから、今やらなきゃ!
とムリに頑張る姿勢は、
短期的目線でしか
物事を考えていないこと。

確かに、ムリにやることで
今現在のロスは防げる。

しかし、やりすぎにより、
心身の健康を失い、
メンタル疾患を患ったり、
深刻な身体の病気になれば、
もっと大きなロスが生じる。

結果的には、それにより
長い間、働けない状態に
なってしまうことも
あり得るからだ。

短期的に小さなロスを防ぐために、
長期的にはもっと大きな損失を
被ってしまうのでは、
全く意味がない。

それよりも、
もっと長い目で
物事を判断したほうが
望ましい。

「ああ、ちょっと疲れたな」
と感じた時には、
少しサボって自分を休ませ、
ロスの時間を最小限に抑えたほうが
長期的に失うものも少ない。

そちらのほうが
ずっと良いのでは? 
と思われる。

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人生は、短距離走ではなく、
マラソンのような長距離レースだ。

「やる気が出ない!
シンドイな!」と感じることは、
身体から「休息したほうがいいよ」
というメッセージが出ていること。

そんな時には、ちょっとサボって
自分を休ませてあげ、
充電したほうが賢明だ。

適切な休養を取り、
エネルギーが戻ってから
元気に行動したほうが
効率よく短時間で
物事もこなせるはず。

心身の健康を良好に保つにも、
パフォーマンスを高くするにも、
そちらのほうが望ましい。

勤勉なのは良いことだが、
少し心に緩さを取り入れることも重要。

必要に応じて、必要な時には、
必要なだけサボることを
生活の中に取り入れよう!

これが自分を守ってくれる
大切な手段になるからだ。