これに気づけば、よく分かる!ホントは自分はダメなんかじゃない! 第2弾

昨日に引き続き、
「これに気づけば、よく分かる!
ホントは自分はダメなんかじゃない!」
の第2弾。

前回は、
悪いところ探しの名人
であるあなたが、

良いところ探しの名人
になろうという話だった。

でも、この話はここで終わらない。

今回の内容は、
1)目標を低く設定すること。
2)完璧を目指さないこと。
の二本立て。

これを実践すれば、
「自分はダメだ。情けない」
と落ち込むこともなくなるから。

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あなたが
「自分はできない」
「足りていない」と感じるのは、

あなたが目指すところが、
あまりにも高すぎるから。

あなたが今いる場所と、
目標地点との間の距離が
長すぎるからだ。

「夢や目標は大きければ
大きいほうがいい」とも聞くけれど、

これは、すべての人には
当てはまらない。

人間は様々なタイプの人がいる。

大きな夢や目標を掲げたほうが
前に進みやすい人もいるが、

誰でも彼でもそうではない。

特に、「自分はダメだ。情けない」
と感じることが多く、
劣等感が強い人は、

あまりにも高い目標よりも、

もっと低くて、
自分にムリなくできるものを
設定したほうが、やりやすい。

自分に負荷をかけすぎて、
「もっと、もっと」と頑張れば、

焦りの感情が出てきて、
能率が低下するだけでなく、
ろくなことが起きないから。

目標を高く設定しないで、
マイペースでできるくらいに
下げること。

そうすれば、
気持ち的にも余裕が出る。

ゆったりとした気分で
物事に臨んだほうが

効率もいいし、
自分の気分もいい。

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あなたが
悪いところ探しの名人になったのも、
親の影響によるもの。

完璧を求めすぎて、
あまりにも高すぎる目標を
設定することも、

子供の頃、親や学校の教師から、
そう促されて
やるようになったのだろう。

親や教師から、
「もっと高くを目指さないと
いけないよ」とか、

「やるからには
完璧にやらなきゃダメ!」とか、

「失敗は許されないぞ!」などと
教え込まれてくれば、

自分もそれが正しいことだ
と信じてしまう。

その教えに従って、
非現実的なほど
立派な目標を立て、

その目標に向かって、
がむしゃらに頑張る。

でも、今の自分と目標との
ギャップがあまりにも大きすぎて、
苦しくなってしまう。

そして、「どんなに頑張っても、
思うように行かない!」と嘆く。

頑張っても、頑張っても、
目標までの道のりが長すぎれば、

途中でシンドクなり、
「到達するのはムリかも」
と諦めの気持ちまで出てくる。

やっていることのプロセスを
楽しむどころか、

スコアボードの点数が気になって、
チラチラと確認してばかり。

そのたびに、
「ああ、まだまだだ」
とがっかりする。

こんな感じだから、
「自分はダメだな」
という気持ちが強くなり、

そのうちに、
劣等感まで抱くようになる。

目標が遠すぎて、
やってもやっても
なかなか近づけないのだ。

ずっとそんな感じで頑張るのは、
辛いだけ。

挫折しても不思議でない。

挫折したらしたで、
もっと自分に対する評価が下がり、

「自分は何をやってもダメだ」
と卑下してしまう。

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やるからには
「きちんと最後まで
やり遂げなければいけない」とか、

「失敗したら恥ずかしいよ!
立派にできるように
頑張りなさい!」という言葉も、

親や教師から、
しばしば聞かされたのでは?

これも子供にとっては、
大きなプレッシャーに感じるものだ。

完璧にできることは、
立派なことではあるが、

「完璧にやる」を重要視すれば、

そのための準備に
時間やエネルギーを費やして、

なかなか実際の行動が始まらない。

もう始めてもいいのに、

「いや、まだ準備万端でないから」
と言い、いつまでも準備が続く。

失敗しないように、
色々な人たちからアドバイスを聞き、

どうしたら上手く行くか?
ネット検索で調べたり。

もちろん、ある程度の準備は
大切でも、

パーフェクトにやるために、
準備ばかりに時間をかければ、

いつまでたっても、
行動できない。

頭の中でああだこうだと考えても、
実践しなければ、意味がない。

完璧を追及して、
失敗を許さなければ、

行動を起こすことも怖くなる。

常に「失敗したらどうしよう」、

「上手く行かなかったら
笑われてしまう。恥ずかしいな」
という気持ちで、手も足も出なくなる。

行動を起こさなければ、

現実的には、
何も変わらない。

今まで通りで、
改善も、進歩も、向上もない。

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もしも
目標を自分のムリのないくらい
低いものにしたら、どうだろう?

ちょっとだけ
背伸びすれば、できるくらいの
小さな目標に変えたら、どうだろう?

それなら、マイペースでできる。

負担にもならないし、

目標達成時には、脳内では
快感ホルモンであるドーパミンが
分泌される。

達成感と喜びを
味わうことも可能だ。

「小さな目標では意味がない」
と言う人もいるだろう。

しかし、そんなことはない。

なぜなら、
その小さな目標達成後には、
再び次の目標に移れるから。

次も自分にはムリない程度の
小さなものを設定する。

自分がちょっとだけ頑張れば、
達成可能なくらいにする。

それなら大きな負担もなく、
ラクに成し遂げることも可能だ。

どんなに小さな目標でも、
達成時にはドーパミンが出て、
脳内ではご褒美が貰える。

そして、また、
新たな小さな目標を設定して、
それに向かって、頑張る。

「こんな小さなことでは
たいしたことない」
と馬鹿にしてはいけない。

小さなものでも、積み上がれば、
大きなものになるから。

たくさんの小さな目標を
次々とこなしてゆけば、

やがては自分がびっくりするほど
大きなものを成し遂げている。

そんなにムリせずに、
大きな負担もプレッシャーもなく、

「こんなことまで、
自分はできたんだ」と感激する。

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とてつもなく大きな目標と、
自分のムリなくできる
小さな目標を、

「階段」に例えれば、
分かりやすくなる。

大きすぎる目標は、
非常に急な階段と同じ。

目的地までは段数は少ない。

でも、あまりにも急なので、
次のステップに行くにも、
足が届かない状態だ。

次のステップに足が着くよう
どんなに頑張っても、
なかなかできないものだ。

誰かに押して貰っても、
次のステップは高すぎて
登ることはほぼ不可能。

でも、目的地に行くのに、
たくさんの
小さなステップの階段を敷けば、

軽々と上がれる。

もちろん、ステップ数は多いから、
すぐには目的地に着かない。

でも、確実にムリなく、
息切れすることもなく、
徐々に上がることが可能だ。

大きな負担がかからないだけ、
階段を上がる最中も、

周りの景色を楽しみながら、
上がってゆくことができる。

ラクに楽しみながら、
ちょっとずつでも
目的地に近づいてゆく。

目標を低く設定するのは、
これと似たようなことだ。

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完璧を求めることなく、
「失敗してもいいんだ」
と思えれば、

行動することが
恐怖でなくなる。

十分すぎる準備をしなくても、
ある程度、準備ができたら、

即、実践に移れる。

誰かのアドバイスや経験談は
参考にはなるが、

自分自身でやらないと、
実際にはどんなことだか
分からない。

やっている内に、
手ごたえを感じながら、

やり方を変えたり、
計画を調整したりする。

時には想像もつかないような
失敗もあるだろう。

それでも、全然構わない。

「このようにしたら、
上手く行かないんだ」
と理解できるから、

失敗ですら、学びのチャンスになる。

「この方法はダメだったから、
次は別のやり方をしよう」
と決められる。

そして、別な方法で試して、
どんな具合か確認する。

次の方法も
イマイチかもしれないが、

それでも、
行動を始める前よりは、

自分はずっと賢くなっている。

実際にやってみて、
それがどんなものか
理解が深まり、

やり方を変えて、
軌道修正もできる。

少しずつでも、確実に
目的地に近づいてゆける。

失敗はいけないこと
ではなく、

失敗こそが、
新しいことを知るための
素晴らしい機会と考えれば、

失敗も怖くない。

失敗するたびに、
自分は少しずつ賢くなる。

こういう姿勢なら、
「完璧に準備ができるまで」
としり込みすることなく、

どんどん色々なチャレンジができる。

チャレンジがあるからこそ、
成功もある。

頭の中であれこれ
考えるだけと、

実践することは、
大きな差がある。

実際に行動することにより、
初めて学びが活かされて、

自分も進歩、向上してゆく。

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何事をやるにも、
完璧を求めないこと。

人間そのものが
不完璧な存在であり、

完璧を成し遂げるのはムリだ、
と承知したほうがいい。

不完璧な人間が
少しでも完璧な方向へ近づければ、

それで十分。
それ以上は望まないほうがいい。

昨日の自分よりも、
今日の自分のほうが、

少しでも賢くなっていれば、
それで十分。

昨日、自分はこれを知らなかった。

でも、今日はこのことを
理解できるようになった。

それだけでもスゴイこと。

小さなことを馬鹿にしないで、
小さなことを積み上げること。

先週、知らなかったことを
今日、分かるようになったり、

一昨日はできなかったことを
今日できるようになれば、

私たちは喜びを感じられる。

それがどんなに小さなものでも
嬉しく感じて、

もっともっと
知らないことを学び、

今はできないことでも、
できるようになりたい
と感じるもの。

小さな向上や進歩を経験するのは
とても楽しく、
良い気分になれる。

「ああ、こんなことも
できるようになった」、

「今まで知らなかった
あのことも、今は分かる」、

と良い気持ちで満足しながら、
少しずつ小さなステップを踏む。

このようにすれば、
「自分はダメだな。情けない」

というような感情とは
無縁になれる。

劣等感を感じるよりも、

少しずつでも向上している自分に
「素晴らしい」と思うようになる。

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自分を情けなく思い、
自分を責めるよりも、

小さな進歩を喜び、
自分のやることに意義を感じるには、

1)目標は高く設定しないこと。
自分にムリない
マイペースでできる
低い目標に変えること。

2)一つ達成し終えたら、
再び新たに小さな目標を立てて、
それに向かって、ちょっとだけ背伸びする。

3)小さな目標でも、数多くこなせば、
やがて大きなものを成し遂げられる。

4)完璧を目指すことなく、
不完璧な自分も許してあげる。

5)失敗は「これではダメだ」
と分かる学びのチャンス。
決して悪いものではなく、
怖がる必要はなし。

7)準備も完璧にはできない。
ある程度、準備したら、即行動。

8)実践するうちに、手ごたえをつかみ、
軌道修正しながら、
少しずつ目標に近づいてゆく。

9)昨日の自分よりも、
今日の自分はちょっとだけ良い。
これで十分。それ以上は望まない。

10)ムリなくマイペースで
目標までの道のりを
ゆっくりと楽しむことだ。