今回の話題は、
何となく毎日が辛くて、
生きることに苦しみを感じて、
人生が生きづらい
と感じている方に向けています。
もしかすると、
あなた自身の思考癖が、
自分を苦しめているのでは
ないでしょうか?
それが原因で、
生きづらく
感じているかもしれません。
もちろん、すべての状況で
思考癖が生きづらさの原因である
というわけではありませんが、
普段自分自身が気づいていない
自分の思考癖によって、
生きづらさを感じたり、
辛い状況に陥ることも
よくあることです。
今回のテーマは、
そういった思考癖を
どのように改善していくか?
という内容です。
さっそく詳しく
ご紹介しましょう!
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思考癖って何? どのように形成されるの?
思考癖とは、
一定のパターンや傾向で
考える習慣のことです。
思考癖は、時間の経過とともに
自然と形成され、
個々の状況や問題に対する反応に
大きな影響を与えています。
一般的に、
思考癖は無意識に形成されるため、
自分が持っている思考癖に
気づいていない場合も多いです。
個人の思考癖は、
育った環境、親や周囲の人々の影響、
受けた教育、自分自身の経験、
メディアの影響、
所属するコミュニティーや社会の価値観といった、
さまざまな要因が組み合わさって
形成されます。
さらに、元々持っている
気質や性格も思考癖に影響しており、
年齢が上がるにつれて
思考癖が変わる可能性もあります。
しかし、成人した後の思考癖は、
容易には変わらない傾向も
あるのです。
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同じ出来事でも、人の反応は驚くほど異なる!
全く同じ出来事に直面しても、
ある人は不快に感じます。
一方で、別の人は
その瞬間を楽しむのです。
また、怒ったり後悔したり
する人もいるでしょう。
なぜ同じ状況で、人々の感じ方は
これほどまでに異なるのでしょうか?
例えば、車を運転している最中に
大渋滞に遭遇したとしましょう。
どうやら事故が起きたようです。
時間が経過しても、
車は全く進まない状態です。
このような時に、
イライラして不快になる人がいれば、
車の中でお気に入りの音楽を楽しんで
「一人だけの時間」を満喫する人もいます。
雨が降って、「ああ、なんて嫌な天気!」
と嘆く人もいれば、
雨が地球に貴重な水を提供してくれる
と感謝する人もいます。
同じ出来事に対する
人々の多様な感じ方の背後には、
その出来事に対する
異なる解釈があるのです。
この解釈の仕方が、
個々人の独自な思考癖だ
と言ってもよいでしょう。
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心の底に広がる巨大な情報の倉庫とその影響
私たちは、心の奥底に
驚くほど大きな情報の倉庫を
持っています。
この倉庫には、
生まれてからの日々の経験、
人から聞いた話、読んだ本、
何らかの形で触れた
すべての情報が収められています。
この情報の倉庫は、
海底に沈んでいるかのようで、
普段はその中身を
直接目にすることはありません。
「沈んでいるから影響ないのでは?」
と思いがちですが、
実はそうではありません。
この倉庫に収められた情報は、
意識せずとも、日常生活において
常に私たちに影響を与えています。
何かを考える場面や、物事を解釈する際、
この巨大な情報の倉庫にあるものが
私たちの思考を
大きく左右しているのです。
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あなたの心の倉庫には、何が詰まっている?
思考の癖や物事の捉え方は、
内なる「情報の倉庫」が
大きく影響しています。
この倉庫にポジティブな情報が
たくさん詰まっていれば、
物事を明るく前向きに解釈する傾向が
あります。
逆に、この倉庫が
ネガティブな情報で充満していると、
物事の暗い側面ばかりに
目を向けがちになります。
一度、考え方や思考のパターンが
確立されると、それが無意識のうちに
繰り返されるようになります。
しかし、多くの場合、
自分自身で思考の癖に
気づいていないことが多いのです。
生きづらさを頻繁に感じるのなら、
心の倉庫の中に
望ましくないものがたくさんあり、
それにより、考え方や思考パターンが
自分自身を苦しめてしまう可能性も
考えられるでしょう。
その場合には、今後は心の倉庫に
良いものを積極的に追加して、
より心地良い解釈ができるよう
意識する価値があります。
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思考の癖、変えられます!
このように解釈すると、
辛くなる、悲しくなる、イライラする
といったことがあれば、
「その解釈、良くないよ。
もっと別の解釈をしてみようよ」
と自分に励ましをかけ、
心地よい感情を呼び起こす
考え方や解釈にシフトするとよいでしょう。
私たちは常に
同じような解釈をする傾向にあり、
その習慣を変えるのは
簡単ではありません。
しかし、
思考の癖や解釈パターンを変える
シンプルかつ効果的な手法が
存在します。
その手法は「リフレーミング」と呼ばれ、
私がカウンセリングセッションで
学んだものです。
まず、日常で使う言葉に注意を払い、
その言い回しを変えてみましょう。
たとえば、一日の終わりに
「あー、疲れたな」と感じたなら、
「今日も一日、よく頑張った」
と変えてみます。
また、「なんだか退屈だな」と思ったら、
「自由な時間が十分ある!」と
ポジティブに変換してみてください。
「飽きっぽい性格だ」と言うのではなく、
「好奇心が旺盛で、素早く切り替えられる」
と自分を高く評価しましょう。
「なれなれしい人だな」と思うよりも、
「フレンドリーで心がオープンな人だ」
と捉えます。
「どうせ、無理だ」と落胆するのではなく、
「できたらすごいな!」
と発してみてください。
同じ状況でも、言葉一つで
感じ方も大きく変わるものです。
口数が少ない人でも、実は心の中で
自分自身との対話を
たくさん行っています。
内なる対話の場合にも、
言葉の選びに注意するのは、
とても大切なことです。
嫌な気分になった時には、
「今、自分に何て言った?」
と問いかけて、
不愉快な気分を引き起こす言い方を、
気分が良くなる言い方に変えてみましょう。
このワークは、
ゲーム感覚で試してみると
けっこう楽しいですよ!
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リフレーミングで心地よい変化を感じています!
以前の私は、無意識のうちに
ネガティブな言葉を多用して、
自分自身を表現していました。
その事実に気づかされたのは、
カウンセリングのセッションを
受けた時です。
カウンセラーの先生に指摘され、
初めて自分の言葉の癖に
気づくことができました。
自分が発する言葉は
常に自分自身が聞いています。
不快な言葉を自分自身に向け続けると、
その不快な情報は
どんどん心の倉庫の中に蓄積され、
やがては大きな悪影響を
及ぼすようになります。
そんな状態では、自然と
不幸な方向へと進んでしまいます。
私は、カウンセラーの協力を得て、
意識的に使う言葉を
変える練習をしました。
リフレーミングの練習を
始めたばかりのころは、
効果はほとんど感じられませんでした。
しかし、半年も経たないうちに、
自分の感じ方に
少しづつ改善が見られた
と実感しました。
確かに、未だに昔の悪い言い方を
してしまうこともありますが、
その頻度は大幅に減っています。
また、悪い言葉を使っているときでも、
それを自分で気づくことが
増えてきました。
気づいたら、その場で修正します。
悪い言葉を使用した自分を
責める必要はありませんし、
「ダメだ」と自責する必要もありません。
単に修正するだけで十分です。
これを繰り返しているうちに、
自分自身の感じ方も大きく変わった
と嬉しく思っているところです。
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リフレーミング:あなたもぜひ試してみて!
もし嫌な気分がすると感じたら、
その時、どんな言葉を使っていたのか、
しっかりと注意してみてください。
その言葉が
自分を嫌な気持ちにさせているのなら、
どのような言葉に変えれば
気持ちが楽になるでしょうか?
心地よく感じられるでしょうか?
その点を考慮しながら、
同じ状況でも違う表現を
試してみましょう!
言葉を変えることは、初めは
意識的にやる必要があります。
でも、それを少しづつでも続けていれば、
いずれは自分自身の感じ方にも
ポジティブな変化が訪れるでしょう。
リフレーミングは、
私がカウンセラーの先生から学んだ
非常に有用な手法です。
「私の人生は本当に辛い!」
と感じている方がいたら、
ぜひともリフレーミングを
試してみてください!
きっと良いことがありますよ!