嫌なことがあった時、すぐ立ち直り、ネガティブを引きずらない方法

人と関わる中、嫌な思いをしたり、
日々の生活で上手く行かないことがあり、
ネガティブ感情に襲われることは
多くの人が経験することだろう。
生きている以上、
嫌な経験を避けることは難しい。
嫌なことがなくなることは
まず、ないと考えてよいだろう。
でも、嫌なことに対して、
上手くスルーできるスキルがあれば、
早くに立ち直り、前に進むことができる。

嫌なことが起きた時でも、
それを上手く乗り越えて、
ポジティブに生きる人たちもいる。
そんな人たちは、何か特別なことを
しているのだろうか?

メンタリストDaiGoさんによれば、
特別な何かがあるとのこと。
でも、実は、これは特別なことではなく、
誰もが知っていること。
多くの人が子供の頃、
やっていたことでもある。
いったい何なのか?

それは、シチュエーション・セレクション
と言われるものだ。
この言葉では分かりにくいが、
簡単に言えば、
「嫌なことがあった時、
楽しいことを計画する」ということ。
例えば、上司に叱られて嫌な思いをしたら、
「今週末は、温泉にでも行き、
美味しいものを沢山たべて、
楽しい週末にしよう」と
週末の旅行の計画を立てることだ。

これは、とても当たり前のことで、
「なんだ、そんなことか」と
思った人も多いのでは?
でも、その当たり前ができない人が
実に多いそうだ。

メンタリストDaiGoさんは、
シェフィールド大学の研究結果に
基づいて、この話をされている。
それによれば、嫌なことがあった時、
ほとんどの人がそのまま感情をこらえたり、
ネガティブなことから意識をそらせたり
するだけで、楽しい計画など立てることは
しないそうだ。

特に神経症的傾向が強く、繊細な人は、
嫌なことがあったら、そのことに
感情を振り回されてしまう傾向にある。
そうなれば、視野も狭くなって、
他のことは全く見えなくなる。
楽しいことを計画しようなんて
思えるほど、心に余裕がなくなるのだ。

当たり前すぎて、
あまり重要視されていない
シチュエーション・セレクション
の効果を再認識するとよいだろう。
嫌なことがあった時には、
楽しいことを計画して、
自分の意識を別の方向に
逸らしてしまえば、
ネガティブ感情からも
早く解放され、その後も、
嫌な気持ちを引きずりにくくなる
という事実を自分の頭の中に
普段から入れておくことは重要だ。

私自身も超繊細な人間で、
嫌なことが起きれば、
嫌な感情に飲み込まれて、
自分の視野が狭くなるのを
しばしば経験している。
楽しいことの計画など
考えられないほど、
心が動揺してしまう。
でも、そうなる前に、
自分の心の動きを遮って、
どうにか自分に暗示をかける。
「楽しいことを計画すれば、大丈夫」と。
そして、実際に計画してみる。

これは最初は難解なことだろう。
でも、こう思う癖をつけれれば、
癖というものは習慣化されているので、
自然と出てくるようになる。
まず、最初は意識的に
「楽しいことを計画すること」の
効果を自分に言い聞かせて、
実際に嫌なことが起きた時に、
実践してみることが大切だろう。

DaiGoさんによれば、
この方法の効果は一時的なものではなく、
長続きするそうだ。
また、嫌なことに対して、
一番苦しみやすい超繊細の人にとって
大きな効果を発揮するものだとのこと。
なんて、素晴らしいことか!

当たり前すぎることは、
普段、あまり重要視されないが、
実は、当たり前でも、その当たり前が
できていない人が多いのも事実だ。

興味深いことは、
計画を立てること自体に効果があり、
その計画を実際に実行するか否かは
あまり関係ないそうだ。

皆さんも、嫌なことがあった時には
楽しい計画を立てる、という
当たり前のことを、もっと積極的に
意識してやり、ネガティブ感情から
早くに解放されてみませんか?

DaiGoさん、役立つトークを
有難うございました。

参考動画:「嫌な気分から秒速復帰 – シチュエーション・セレクションを解説
(メンタリストDaiGoさん)