小さなイライラが
積み重なって、
なんだかすごく不機嫌に
なったことはないだろうか?
イラっとすることを
ひとつひとつ取り上げれば、
そんなに大したことではない。
でも、だからと言って
そのまま放置しておけば、
小さなイライラが幾つか重なり、
やがては大きなものになる。
イラっとしたはずみに、
たまたま近くにいた人に
嫌な顔を見せてしまえば、
その人まで不機嫌になる。
イライラは伝染力が
非常に強い。
直ぐに周囲にイライラの空気が
伝わってゆく。
今回は、
そんなイライラを
どうやって処理するか?
について。
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まず最初に
次のことを確認しよう。
それは、
そのイライラの原因は
自分が何かすることにより
なくせたり、軽減できるものか?
それとも、それは
自分のコントロール外にあり、
どうにもならないことか?
イライラする事柄ひとつひとつに
自分がどうにかできるものか?
そうではないのか?
はっきり区別するとよい。
自分がどんなに頑張っても、
どうにもならないことを
嘆いたり、
どうにかしようと、
努力してしまうのでは、
無駄に貴重な時間と労力を
垂れ流すことになるから。
最初から不毛なことには
関わらないほうが賢明だ。
不必要に疲弊することもなく、
自分のためにもなるからだ。
よって、
自ら対策を取って、
処理できるものか?
そうではないのか?
早い時期に見極めることが重要だ。
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自分で工夫することで
どうにかできるものならば、
サッサと対策を取ろう!
たとえそれが小さなもので
大したことはないと思えても、
早いうちにイライラの元を
断った方が、後々のため。
その時は多少面倒でも、
もうそのことで
イライラすることはなくなる。
だから、早めに行動しよう。
たとえば、キッチンの
使い勝手が悪くて、
イライラが起きるのなら、
思い切って
使い勝手が良くなるよう
変えてしまう。
家電や道具の使い方が
よく分からず、
使うたびに上手く使えず
イライラするのなら、
その家電や道具の
基本的な使い方を
マスターしてしまおう。
見栄えのよい収納にした結果、
頻繁に使うものが取り出しにくく
イライラと感じるのなら、
見栄えの点では妥協して、
直ぐに取り出せるような位置に
それを置こう。
あの人と会うたびに
なんだかイライラするな
と思うのなら、
なるべくあの人とは
会わないように努めよう。
満員電車に揺られて
イライラが募るのなら、
少し時間をずらして
混雑のピークを避けよう。
ちょっと工夫するだけでも、
イライラの原因は
大分なくせるものだ。
使い慣れない家電や道具の
使い方をマスターするのは、
その時にはちょっと面倒くさい。
しかし、一旦できるようになれば、
その後は「思うように動かない!」
と嘆くこともない。
小さなイライラでも
積み重なれば、
大きなものになってしまうので、
できるだけ早い時期に
その都度イライラの元を
なくす方が賢いだろう。
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次に
自分ではどうにもならないことは
どう対処するか?
これは「もうしょうがない」と
諦めるしかない。
でも、一応、
自分で対策できるもの、
できないものを
意識して区別しておけば、
どうにもならないことも
割り切りやすくなる。
さもないと、
自分のコントロール外のことに
首を突っ込み、
無駄な努力で時間とエネルギーを
漏らしてしまう。
考えてもどうにもならないのに、
そのことを考え続ければ、
記憶が増強されて、ストレスは強まり、
自分が苦しくなるだけだ。
結果的には、何も改善せれず、
自分自身が疲れ果てるだけ。
そんな状況は避けたい!
自分では
どうにもならないことは、
「考えてもどうにもならないから、
まあ、いいか」
「しょうがないよ」、
「それはそれでいい」と言って、
軽く流してしまうのが一番だ。
つまり、スルーすること。
ラクにスルーできるためには、
自分自身に余裕があることが必須。
余裕を持つためには、
自分の身体と心のコンディションを
良い状態に整えるのが有効だ。
具体的には、
睡眠不足にならないよう、
きちんと睡眠時間を確保する。
食事もバランスの取れた
健康的な食事をして、
身体も心も良好な状態を目指す。
イライラ、モヤモヤがある時には、
身体を動かし
汗を流すことも効果的だ。
それにより、ストレスホルモンを
低下させてリフレッシュできる。
睡眠、食事、運動面に加えて、
極上の時間が持てるよう、
意図的に計画する。
極上の時間とは、
やっていてとても癒されること、
楽しくて、それにのめり込み、
他のことをすっかり忘れるような
活動をする時間のこと。
具体的には
映画鑑賞や読書、楽器演奏、スポーツ、
サウナや温泉、キャンプ等々。
何でもいいから、
自分が楽しめる趣味を持ち、
それを楽しむ時間を意図して作る。
極上の時間を定期的に持てば、
疲れた心や身体を癒し、
エネルギーも高まる。
また、計画を立てる際には、
時間にゆとりのない
キチキチの計画を練るのはNG。
体力的にも、時間的にも、
気持ち的にも余裕を持てば、
自分ではどうにもならない
イライラに遭遇しても、
あまり影響されないものだ。
自分に余裕を持つことは、
なんとなく過ごすだけでは
達成しづらいものだ。
意識して余裕が持てるよう
自ら努めてやることが重要だ。
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今回の話をまとめれば、
イライラすることに遭遇した場合、
次のことをしよう。
最初に、そのイライラは
自分で対策できるものか?
そうではないのか?
はっきり区別すること。
自分でどうにかできることは、
早い時期にイライラの元を断つ。
イライラの元を断つ作業は
多少面倒でも、
一旦解決してしまえば、
その後はそれで
イライラしなくなる。
自分では
どうにもならないことも
あるのは事実。
そんな場合は、潔く諦めよう。
「まあ、しょうがない」
「考えてもどうしょうない。
まあ、いいか」
「それはそれでOK」と
軽く流してしまうことだ。
上手くスルーするには、
自分に余裕があることも大切。
そのために、
睡眠、食事、運動面で
心身の良好な健康状態を目指すこと。
趣味や楽しめることを持ち、
そのための時間を
定期的に入れること。
きちきちとした計画は立てず、
常に時間に余裕を持つよう
努めるとよい。
自分の身体と心が健康で
余裕があるなら、
多少嫌なことがあっても、
軽くスルーできるからだ。
イライラは小さなものでも、
幾つか重なれば、
けっこう大きなものになる。
自分がイライラすれば、
周囲の人たちにも
イライラを伝染させてしまう。
そうならないよう、
自分のコントロールが効くことなら、
即イライラの元を消し、
問題をなくしてしまおう!
そして、
なるべくイライラせずに
快適で楽しい日々を過ごそう!