私たちの心は複雑なもの 心の中の矛盾を受け入れよう!

今回は
「自分の心の中の矛盾を受け入れる」
というテーマでお話しします。

私たちの心は非常に複雑で、
心の中には相反する感情や
矛盾する思いが
存在するものです。

しかし、それは自然なことです。

どんな自分も、感じるままに
受け入れることが大切です。

心理カウンセラー・ミトさんの
YouTube動画を参考に、
詳しく話を進めてゆきましょう。

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心の矛盾をなくしたい?

自分の心に矛盾する思考が浮かぶと、
その矛盾に違和感を覚えて、
解消したくなることもあるでしょう。

しかし、
心の中に相反する考えがあったり、
矛盾する思いを持つのは、
普通のことです。

誰しもが
このような経験をするものです。

ミトさんによれば、私たちの心には、
4つの異なるモードが
存在するとのことです。

その4つのモードとは、
1)傷ついた子供モード
2)いじわる大人モード
3)頂けない対処モード
4)ヘルシー大人モード
です。

これらのモードは
それぞれ異なる性質を持ち、
相反する面があります。

人の心は非常に複雑で、
一人の人間の中にも、
これら4つの異なるモードが存在し、
お互いに影響を与え合いながら、
心の状態を形成しています。

そのため、
心の中で矛盾を感じたとしても、
「自分は変わっているのでは?」とか、
「自分はおかしいのでは?」
と心配する必要はありません。

それは自然なことで、
何も特別なことではないからです。

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私たちの心の中に住む4人の住人

ミトさんが
これら4つのモードを
心の中に住む4人の住人と例えたのは、
とても興味深いことだと思います。

例として、仕事中のミスや
大きな失敗を想像してみてください。

最初に表れるのは
「傷ついた子供モード」です。

「どうしよう、
こんなミスをしてしまった。
怖いな…」と、
まるで怖がる子供のようです。

私たちの心の中には、
この傷ついた子供のような感情が
生じることも少なくありません。

次に登場するのは
「いじわる大人モード」です。

「またミスをしたのか!
何度言ったらわかるんだ!
本当に困ったものだ!」と、
非難してきます。

そのような言葉によって、
傷ついた子供モードの住人は
さらに困惑し、
どうしたら良いのか
分からなくなってしまいます。

そのとき、突如現れるのが
「頂けない対処モード」
の住人です。

彼は巧妙で、
良くないアドバイスをしてきます。

「大丈夫、失敗を忘れるために
たくさんお酒を飲めば良いじゃないか」とか、
「他人に当たってみれば、
気分も晴れるだろう」と提案してきます。

しかし、
この住人のアドバイスに従えば、
問題はさらに深刻になるでしょう。

そうこうするうちに、
救世主のように現れるのが
「ヘルシー大人モード」の住人です。

彼が最初にするのは、
「何があったの?何が辛いの?」と、
優しく問いかけることです。

傷ついた子供モードが
心の中で感じている痛みを
正直に話すと、
「それは大変だったね」
と共感してくれます。

そして、
「今回の失敗は学びとして
受け止めよう。
完璧な人はいないから、
過度に自分を責めないで」と、
前向きな言葉をかけてくれます。

ヘルシー大人モードは、
問題解決の方法や
心の平和を取り戻す考え方を、
優しく教えてくれる存在です。

彼のアドバイスに従えば、
より良い方向に
進むことができるでしょう。

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自分の心を一歩引いて観察しましょう!

私たちの中には、
前述した4つの心のモードが
共存しています。

これは、人の心が多面的で
複雑であることを示しています。

この4つのモードを理解するためには、
自分自身から少し距離を置いて
自分を観察することが有効です。

自分を外から見ることができれば、
これらのモードを
理解しやすくなるでしょう。

特に心が不安定な時、
どのモードが主導なのかを確認すると
よいでしょう。

おそらく、
傷ついた子供モード、
いじわる大人モード、
頂けない対処モードのいずれかが
活動的になっているのでしょう。

あるいは、これら3つが同時に
動いているかもしれません。

そんな時、
「ヘルシー大人モード」を
意識して呼び出すことも
考えられるかもしれません。

もし、心が不安定な時に、
何もせずに放置してしまえば、
心は混乱し、状態が悪化するリスクも
高まります。

持続的な不快な感情に
囚われてしまうこともあるでしょう。

まずは、自分の心の中で
何が起きているのかを
見てみると効果的です。

4つのモードのうち、
3つはマイナスなイメージがありますが、
実際には、その3つも
悪者ではありません。

すべての人の中に
これらの4つのモードは
自然に存在するものだと
受け入れてもよいでしょう。

その時々で、
4つのモードそれぞれが
活動的であったり、
休息していたりするのです。

もし、理想とは異なるモードが
活動的であっても、
自分を責める必要はありません。

それは自然な心の動きだからです。

大切なのは、自分から一歩引いて、
自分の心の状態を
そのまま見ることです。

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ヘルシー大人モードを育てるためには?

傷ついた子供モード、
いじわる大人モード、
頂けない対処モードが活発になるとき、
それらを抑え込むことで
ヘルシー大人モードが有効に機能する
と考える人もいるでしょう。

3つのモードを弱めることで、
ヘルシー大人モードが
より活発に動けると思うからです。

この考え方は一見合理的に思えますが、
実際には効果的ではありません。

むしろ、3つのモードの活動が
増強するリスクがあります。

より良い方法は、
3つのモードをそのまま受け入れ、
理解することです。

否定や非難をせず、
ありのままの状態を
そのまま受け止めるのです。

すると、不思議なことに、
3つのモードの活動は自然と落ち着き、
ヘルシー大人モードが
活動しやすくなります。

逆に、3つのモードを無理に抑えつけると、
それは彼らの力を
増幅させることになるでしょう。

彼らの活動が
望ましくないと感じても、
それらは自然な感情なので、
受け入れることが重要です。

そうすることで、心は軽くなり、
より安定した状態になるでしょう。

どんな時も、
自分の感情を認め、「分かるよ」
と優しく共感してあげることが大切です。

心の複雑さを理解し、
自分の多面性を受け入れること。

その感情をそのまま受け止め、
非難せずに寄り添うことで、
ヘルシー大人モードが
自然に現れるでしょう。

この4つの心のモードを
理解するための興味深いリソースは
以下の通りです:
7分で解説 – 自分の心の守り方 – 4つのモードを知ろう!
(YouTube: 心理カウンセラー ミトさん)

ミトさん、役立つトークを
有難うございました。