イライラ解消!怒りを感じやすい人が知っておくべき5つのポイント

イライラや怒りの感情は、
とても不快なものです。

それが続くと、
心身の健康に悪影響を与えたり、
周囲の人との関係が
悪化することもあります。

この記事では、
怒りを感じやすい人が
心に留めておくべき
5つのポイントを紹介します。

これらを意識することで、
怒りの感情が以前よりも
少なくなるでしょう。

====

事実と解釈を明確に区別しよう!

まず最初に、事実と自分の解釈を
意識してはっきりと
区別することが大切です。

なぜなら、
人は出来事そのものよりも、
その出来事を
どう解釈するかによって
怒りや苦しみを
感じることが多いからです。

私たちは、出来事そのものが
怒りを生むと思いがちですが、
実際にはそうではありません。

出来事に対して
それぞれの人が自分なりの解釈をし、
その解釈によって
怒りが生じるのです。

たとえば、次のような場面を
想像してみてください。

自分の彼女が他の男性と
楽しそうに話しているのを見て、
怒りが湧き上がったとします。

なぜ怒りが生じたのかというと、
「僕以外の男性と
楽しそうに話すなんて怪しい!
彼女は浮気しているに違いない」
と解釈したからです。

しかし、もし自分以外の男性と
話すのは普通のことだと考えれば、
怒ることはなかったはずです。

この場合、
「彼女が他の男性と話していた」
というのは事実ですが、
「怪しい、浮気している」というのは
事実ではなく、
単なる自分の解釈に過ぎません。

その解釈が必ずしも
正しいわけではないのです。

恋人が他の異性と話すのは
普通のことでしょうし、
面白い話をしていたら
楽しそうに見えるのも
不思議ではありません。

このような場面で
怒りが込み上げそうになったら、
一旦立ち止まり、深呼吸をして、
事実と自分の解釈を
意識して区別することが重要です。

自分の解釈が
必ずしも正しいわけではないことを
思い出して、事実と解釈を
はっきり区別できれば、
怒りに飲み込まれることなく
冷静に対処できるでしょう。

もし気になるなら、彼女に
実際のところを
尋ねることもできます。

自分の解釈によって
イライラしたり怒る経験は
多くの人がしていることでしょう。

自分の勝手な解釈によって
自分自身を不必要に苦しめるのを
避けるには、普段から
事実と解釈を意図的に区別する
練習が役立ちます。

他の例を考えてみましょう。
たとえば、「僕は無職だ。
だから一生結婚できないだろう」
と考える人がいるとします。

この場合、「無職」
というのは事実ですが、
「一生結婚できない」というのは
自分の解釈に過ぎません。

また、「上司から叱られた!
僕は仕事ができないんだ」
と思う場合はどうでしょうか?

「叱られたこと」は事実ですが、
「僕は仕事ができない」というのは
自分の解釈によるものです。

私たちは、気をつけないと
事実と解釈を混同しがちです。

その結果、思い込みによって
余計な怒りが生じます。

これは自分で自分を
怒らせて苦しめるようなものです。

そうならないためには、
意識的に事実と解釈を区別して
考えることが必要です。

自分の解釈に基づく思い込みは
「必ずしも正しいとは限らない」
と認識し、必要ならば
事実に対して対策を考えることが賢明です。

これにより、
怒りの大波に
飲み込まれることを
防げるでしょう。

====

完璧主義を手放そう!

完璧主義は一見、
素晴らしいことのように
見えますが、高い理想を掲げると、
イライラや怒りを
感じやすくなります。

理想と現実のギャップが、
失望感や不足感を生むためです。

誰しも理想の自分像を
持っているでしょう。

その理想を目指して
日々努力しているかもしれません。

そのこと自体は素晴らしいですが、
必ずしもその理想に
到達できるとは限りません。

また、一時的に
理想の姿になれたとしても、
常にその状態を
維持できるわけでもありません。

そうなると、怒りやイライラ、
不満を感じることになるでしょう。

完璧主義の人は、自分だけでなく
他者にも完璧を求めがちです。

理想の上司、理想の親、
理想のパートナー、理想の子供など、
他人にも高い期待を寄せます。

その期待に他人が応えられないとき、
「どうしてこんなことも
できないのか!」と怒りを感じ、
人間関係が悪化します。

これがさらなる不満や怒りを生み、
負のスパイラルに
陥ってしまうのです。

そもそも、人間は不完全な存在です。

どんなに優秀な人でも、
すべての面で
完璧であることは不可能です。

できない部分や足りない部分は
誰にでもあります。

また、普段はよくできても、
体調が悪い日や忙しくて
やるべきことができないときも
あるでしょう。

常に理想の状態でいることは
現実的ではありません。

自分や他人に対して
イライラや失望を感じることが
多い人は、自分が完璧主義に
陥っていないか確認してみましょう。

完璧主義的な自分を自覚できたら、
その考えを
少し緩めることが賢明です。

なぜなら、人間は
すべてを完璧にこなすことは
できないからです。

完璧主義は
自分も周りも苦しめます。

理想の姿を追い求め、
その理想になれないときに失望したり、
不満を感じたり、怒ったりして、
自分自身や他者を責めるからです。

「こうでなければならない」
という考えを、
「こうなったらいいな~」
という考えに変えましょう。

そして、現実的な目標を持ち、
少しずつ改善を目指すのです。

今日の自分よりも、
明日の自分が
少しでも良くなることを目指し、
小さな目標を持って
少しずつ進んでいくほうが
楽で心も満たされやすいです。

他人にも過度な期待をせず、
「完璧ではないけれど、
彼女も彼女なりに
頑張っているんだな」と
寛容な心で接することが大切です。

これにより
人間関係が悪化することを防ぎ、
怒りを感じることも
少なくなるでしょう。

====

あなたの「~するべき」は本当に正しい?

他人に対してイライラしたり、
怒りを感じるのは、
「べき思考」が原因かもしれません。

心の奥底にある「~するべき」
「~するべきではない」「~なはず」
といった考えが強い場合、
それに反するものを見ると
怒りが湧き、それによって
自分自身を苦しめてしまいます。

たとえば、「恋人がいる人は
異性の友人と仲良くするべきではない」
と信じている人が、自分の恋人が
異性と話しているのを見たら、
自然と怒りが生じるでしょう。

また、「店員さんはお客さんには
礼儀正しく親切に対応するべき」
という信念を持っている人が、
親切でない店員に出会った場合、
それだけで怒りを感じるでしょう。

さらに、「男ならば
弱音を吐いてはいけない」
と思い込んでいる人が、
悲しみで泣いている男性を見れば、
「これでは男失格だ」
と嫌な感情を抱くでしょう。

「~するべき」
「~するべきではない」
「~のはずだ」という思い込みは、
自分にとっては疑う余地のない
当然のことです。

しかし、
自分が正しいと信じていることや、
常識だと思っていることは、
いつでもどこでも誰にでも
通用するわけではありません。

自分の正しさや常識は、
狭い世界でのみ
通用するものであることが
多いのです。

べき思考が原因で生じる
イライラや怒りは、
家族や親しい友人など、
関係が近い人ほど
強くなる傾向があります。

関係が近いほど、
自分の「こうするべき」
に反する相手に対して
怒りが湧いてきます。

逆に、関係が遠い人なら
「まあ、別にいいだろう」
と割り切りやすいものです。

べき思考を相手に押し付けて、
親しい人との関係が
悪化するのは残念なことです。

また、それによって
自分自身が不満やイライラ、
怒りで苦しむのも
建設的ではありません。

自分の正しいと思うことや、
常識だと信じることが
狭い世界でのみ
通用するものであると
認識することは重要です。

私たち人間は
多種多様な存在です。

生まれ育った環境も、
これまでの経験も、
人それぞれ異なります。

能力や才能、趣味や好み、
属するコミュニティーや立場も
それぞれ違います。

すべての人にとって
絶対的に正しいことは
存在しないと
認識することが大切です。

どんなに親しい人でも、
自分とは別の人間です。

自分が正しいと思うことを
相手も正しいと思うとは
限りません。

自分の正義を
他人に押し付けるのは
適切ではないでしょう。

このことが腑に落ちれば、
イライラや怒りの感情に
襲われることも減るでしょう。

====

怒りの背後に隠された感情に気づこう

怒りの感情の奥には、
真の感情が隠れています。

怒りの裏に潜む
本当の感情に気づき、
それに向き合うことで、
怒りを感じることも
軽減されるでしょう。

怒りは二次感情です。
その裏には悲しさ、つらさ、寂しさ、
不安などのマイナスの
一次感情が潜んでいます。

一次感情を感じたくない、
あるいは心の器が
十分に強くないために耐えられず、
怒りという二次感情に
すり替えてしまうのです。

もし、怒りの奥底にある
一次感情に気づき、
それに目を向けることができれば、
建設的に問題を
解決しやすくなります。

たとえば、夫婦喧嘩で
「あなたは私を理解してくれない!」
と感じて怒りを覚えたとしましょう。

この場合、怒りの裏には
相手から理解されない
寂しさや悲しさが
あるのかもしれません。

寂しさや悲しさを自覚せずに
相手に怒りの感情をぶつければ、
相手から理解されることは
まずないでしょう。

怒りに対しては怒りで返され、
喧嘩はさらに悪化していきます。

しかし、自分自身の
寂しさや悲しさに気づき、
その気持ちを
相手に伝えることができれば、
相手の反応も変わるかもしれません。

「そうか、君は
理解されていないと思い、
寂しさや悲しさを
感じていたんだね」と
わかってもらえるでしょう。

怒りの感情が湧いてきたときは、
その奥にある一次感情を
探ることが大切です。

怒りの裏に隠れた
本当の感情に気づき、
それに向き合い、
解決、解消、軽減のために
できることを考えたほうが、
怒りから早く解放されるでしょう。

本来の気持ちに
向き合うことで、
怒りも自然と収まるからです。

====

ストレスを感じる人や場所には近づかないこと

イライラや怒りの感情に
襲われやすい人は、
自分がストレスを感じるような人や、
不快に感じる場所には
できるだけ近づかないように
意識することが大切です。

たとえば、満員電車が苦手で
毎回イライラするなら、
時間をずらして出勤するのも
一つの方法です。

人混みが嫌なら、
出かける場所を
変えてみるのもよいでしょう。

不平不満は
伝染力が強いものです。

そのため、
イライラしている人たちの集まりや、
いつも不満そうで
文句ばかり言っている人には
近づかないほうが得策です。

他人の不平不満を聞いていると、
負のエネルギーをもらってしまい、
自分までイライラしてしまいます。

たとえ自分が怒っていなくても、
怒っている人の話を
聞いているだけで腹が立ったり、
イライラすることは
珍しくありません。

無理に不平不満を言う人たちと
付き合う必要はないのです。

愚痴が多くなる
お茶会や飲み会は、きっぱりと
断ったほうがよいでしょう。

苦手な人や場所から
距離を取ることで、
イライラや怒りを
大幅に防ぐことができるでしょう。

====

まとめ:イライラや怒りの感情を軽減するために

今回は、頻繁にイライラしたり、
怒りの感情に襲われる人が
意識するとよい
5つのポイントについて
お話ししました。

その5つのポイントとは
次の通りです。

1.事実と解釈の区別を
しっかりつけること

私たちは気をつけないと、
事実と解釈を混同しがちです。
その結果、思い込みに引きずられて
余計な怒りを生じさせてしまいます。

2.完璧主義的姿勢を
手放すこと

高い理想を求めることは
素晴らしいですが、
人間はそもそも不完全な存在です。

すべての面で
完璧であることは不可能です。

このことを認識し、
自分にも他人にも
完璧を求めないことが大切です。

3.自分自身の「べき思考」に
気づくこと

誰もが「~するべき」
「~するべきではない」といった
「正しいこと」を心に持っています。

しかし、自分の正しさや常識は
狭い世界でだけ通用するものです。

このことを念頭に置き、
自分の正しさを
他人に押し付けないことが重要です。

4.怒りは二次感情
であることを理解する

怒りの裏には、悲しさ、つらさ、
寂しさ、不安などの
一次感情が潜んでいます。

本当の気持ちに気づき、
その感情に適切に向き合うことで、
怒りの感情も
自然と薄れてゆくでしょう。

5.ストレスを感じる人や場所には
意識して近づかないこと

これを意識して実践するだけでも、
イライラや怒りを感じることが
軽減されるでしょう。

イライラや怒りの感情は
不快なだけでなく、
心身の健康に悪影響を与えたり、
周囲の人たちとの人間関係を
悪化させる可能性もあります。

この5つのポイントを意識して、
イライラや怒りの感情から解放され、
穏やかな心で生活しましょう!