泣くことは、時には良薬よりも効き目のある薬

この世の中では
泣くことはいけないことだ
と思い込んでいる人が多いけれど、

本当は、そんなことはない。

泣いてもいいんだよ。

自然に出てくる涙は
止められない生理現象だから、

ムリに抑えなくたって
全然構わない。

涙が出るだけ
思いっきり泣いてみるとよい。

涙を出し切れば、
とてもスッキリするから。

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「男は泣くもんじゃない」
とか、

「大人になったら
泣くのは恥ずかしいこと」
とか、

「泣くのはみっともない!」
とか、

「弱い人間だから、
泣いてしまうんだ」
とか、

そんな言葉をよく聞くけれど、

いったい、誰が
そんな馬鹿なことを
言ったのだろうか?

おそらく、
小さな子供の頃、
お父さんやお母さんが
教えてくれたことなのだろう。

でもね、
大人が言うことでも、
すべてが正しいわけではないよ。

親でも、学校の教師でも、
子供に間違ったことを
言ってしまうこともある。

彼らは、自分が間違えている
なんて思ってはおらず、

正しいことだと
信じているから、
子供にもそう教える。

でも、これは非常に危険。

親や学校の教師、
周囲にいる大人たちが
皆、口を揃えて言うことでも、

正しくないことは、あるからね。

だから、大人の言うことすべてを
そのまま
鵜呑みにしないほうが賢明だ。

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この世の中には
「~するべき」
「こうあるべき」というものが
たくさん存在するけれど、

よくよく考えれば、
「それはちょっと違うのでは?
オカシナことでは?」
と疑うようなことも多い。

親が子供に何かを教えて、
子供は親の言うことだから
当然正しいこととして受け取り、

一生、それが正しいと
信じ込んでいる。

自分が親になった時には、
自分の子供にも
同じことを当然のこととして教え込む。

このようにして、
間違った不当な思い込みが
世代間で受け継がれてゆくことも
珍しくない。

一旦、固定観念として
自分の中に定着すれば、

それが当たり前になるから、
疑うこともしなくなる。

そのことに対して、
完全に思考停止させて、
何も考えずに、当たり前にやっている。

でも、これはかなり危険。

冷静に考えれば、
今まで正しいと思われたことでも、
実は、間違っていた
なんてこともある。

「男は泣くもんじゃない」
とか、

「大人になったら
泣くのは恥ずかしいこと」
とか、

「泣くのはみっともない!」
とか、

「弱い人だから、
泣いてしまうんだ」
とか、

そう言われれば、
そうだと思うけれど、

実は、これらのことは
全然、正しくない。

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男だって泣いてもいいんだよ。

大人だって泣いてもいいんだよ。

弱い人だから
泣くわけではない。

泣くことは、決して
恥ずかしいことでもないし、
みっともないことでもない。

必要な時には涙を流して、
自分の中から嫌なものを出して
スッキリしたほうがよい。

そうすれば、ラクになれる。

泣くことは、時には
メンタルを安定させるのに
非常に役に立つ。

良薬と言われるものより、
効果があることもしばしばだ。

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明るく、ポジティブに
前向きの姿勢でいるのは
理想的ではあるが、

ツラいこと、苦しいこと、
悲しいことがあれば、
そうできない時もある。

そんな時に、
ムリに自分の気持ちを押し殺して、
明るくなるよう努めなくてもいい。

そんなことをすれば、
ネガティブを
吐き出すこともできず、

いつまで経ってもスッキリしなくて
長期的に嫌なものを
引きずってしまうからだ。

迷わず涙を流して
膿出ししてしまったほうが
後々のためにもなる。

スッキリして、
気持ちも落ち着いて、
元気を取り戻すのも
より簡単にできるだろう。

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皮膚が化膿炎症していて、
痛みが酷い時には、
穴を開けて膿を出せば
その後は、とてもラクになる。

もし、化膿炎症が酷いのに、
我慢してそのままにしていたら、
どうなるだろうか?

もっともっと酷くなり、
炎症がどんどん広がってゆき、
そのうち痛みに打ちひしがれる。

それと同じように、
出てくる涙を我慢して
ムリに抑えていれば、

どんどんと重苦しい負のものが
自分の中に溜まってゆく。

そして、そのうち、
我慢できなくなるくらい、
負が大きく膨らんでしまい、
どうにもならなくなる。

穴を開けて膿を出せば、
スッキリして、ラクになる。

同様に、涙を流して
悪いものを
自分の外に出してしまえば、
すごくスッキリする。

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苦しい時、ツライ時、悲しい時、
明るくエネルギッシュな曲をかけて
元気を取り戻そうとしても、
なかなかそういう気持ちになれない。

それよりも、
自分の心の状態に似たような
メランコリーな音楽をかけ、
涙を流してしまったほうが効果的。

泣くことは、想像以上に、
精神を安定させてくれる良薬だ。

泣きたいだけ泣いて、
自分の中にある負のものを
全部外に吐き出すとよい。

すると、
とても気分が落ち着き、
スカッとする感覚がある。

そうなれば、
元気を取り戻そう
という気力も沸いてくる。

泣きたい時には我慢しないで
泣いてもいいんだよ。

泣くことは
決して恥ずかしいことではない。

性別も、年齢も全く関係なく、
誰でも泣いていいんだよ。

弱い人だから
泣くわけでもない。

「泣くことはいけないこと」
というのは、

単に理にかなわない
不当な信念に過ぎないから、
気にしちゃダメだよ。

泣くことにより
嫌なものを自分の外に出し、
気持ちをリセットしよう。

精神的にもリフレッシュして、
心的エネルギーを取り戻し、

そこから前向きな姿勢で
進んでいくことにしよう。