今回は、
メンタル疾患を抱えていても、
結婚、子どもの育児、
そして就労が可能であるか?
という疑問に対する回答です。
結論から先に述べれば、
全ては「あなた次第」です。
結婚の可否、子どもを持つかどうか、
働くことができるかどうかは、
メンタル疾患の有無で
決まるわけではありません。
もっと他の要素が
影響するでしょう。
つまり、
メンタル疾患があるからといって、
結婚が不可能なわけでも、
子どもを持てないわけでも、
働けないわけでもないのです。
精神科医・樺沢紫苑先生の
YouTubeトークを参考にして、
話を進めていきます。
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結婚も、子供を持つことも、働くことも可能性は十分あり!
「発達障害でも
恋愛や結婚はできますか?」
「統合失調症でも
仕事は可能ですか?」
「背が低い場合でも、
結婚はできるの?」など、
精神科医・樺沢紫苑先生のところには、
このような質問が
多く寄せられているそうです。
これらの質問は
「Aの状況下で、Bは可能ですか?」
という形をとっています。
ここでのAは
病気やコンプレックスを指し、
Bは何らかの活動や行動、
特に実現できれば
素晴らしいとされるような活動や行動です。
これらの質問に対して
先生は自信満々に「できます!」
と答えています。
ただし、先生が意味するところは
「必ずそれが実現する」
ということではなく、
「十分に可能性がある」ということです。
なぜ先生がそう断言できるのかというと、
長年にわたりさまざまな患者さんを
診てきた経験があるからでしょう。
発達障害があっても、
統合失調症があっても、
その他のメンタル疾患があっても、
恋愛や結婚、仕事、
そして子育てが成功している方々を
実際に知っているからでしょう。
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できない理由は他にある!
樺沢先生によれば、
このような質問をする人たちは
自分の病気が結婚できない理由だ
と考える傾向にあるそうです。
しかし、先生自身は
そう考えてはいません。
病気が原因ではなく、
他に理由があると指摘します。
その理由は、
言い方が少し厳しいかもしれませんが、
「あなたに魅力がないから」とのこと。
先生の考えによれば、
人が他者に惹かれるのは、
欠点がないからではなく、
長所や魅力があるからです。
たとえ一つでも
何らかの良い点があれば、
その人に好意を持つ可能性は
十分にあるのです。
「病気だから結婚は無理」
と自分を卑下する人たちは、
自分の短所やコンプレックスに
目が行きがちで、
自分の長所を見失っています。
そのため、自分の長所を
表に出すこともできません。
結果的に、自分の魅力を
他人が理解する機会を逸してしまい、
自分を好きになる人がいないのです。
樺沢先生のアドバイスは、
病気やコンプレックスに囚われず、
自分の長所をしっかりと認識して、
それを磨き、外にもしっかりと
アピールするよう努めることです。
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重要な気づきと自己認識
これは私自身が
経験したことです。
私はPTSDがあり、その影響で
日常生活が大きく狂った時期も
ありました。
現在は一応、
普通の生活を送っていますが、
それでも病気の影響で
不都合が生じることもあります。
過去には、私は自分の病気に
囚われすぎていました。
毎日、卑屈な気持ちで、
そのことばかりが頭にあり、
ネガティブな感情に
襲われることもしばしばでした。
しかし、今は違います。
一つの大きな気づきが
私の心のあり方を変えました。
確かにPTSDは私の一面ですが、
私=(イコール)PTSDというわけではない、
ということに気づいたのです。
もちろん、PTSDの影響で
問題が起きることもありますが、
365日、24時間、
ずっと苦しんでいるわけではありません。
PTSDに関係ない日常も
数多くあるのです。
多面的な自分を理解し、
「私=(イコール)病気ではない」
と認識することが
とても重要だと感じています。
もし、その病気に囚われすぎて、
常にそのことばかりを考えていたら、
病気以外の自分の側面に
気づく機会を逸してしまうでしょう。
病気だけが焦点となり、
それが自分を支配してしまいます。
私は自分の病気以外の側面を
大切にしています。
症状がないときは、
躊躇せずに自分の趣味や興味を
追求しています。
もちろん、時々PTSDに起因する
不快な症状も感じますが、
その時は「仕方がない」
と受け入れています。
何か症状が出たときは、
それをそのまま受け入れ、
そうでない時は、
自分の多面性を楽しんでいます。
実際に、病気以外の自分に
焦点を当てることができたとき、
多くのことができると実感しました。
「健康な人と同じく、
けっこう多くのことができるんだ!」
と実体験で知りました。
樺沢先生も指摘しているように、
病気に囚われていると、
自分の素晴らしい一面や魅力に
気づくことができません。
病気に囚われていると、
見えてくるのは病気の側面だけ。
その結果、
自分の良い面も埋もれてしまい、
それが結婚などの
人生の大きなチャンスに
悪影響を与えてしまうのでしょう。
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結婚も、子供も、仕事もすべて実現できた!
私自身、症状が一番酷かったときには、
日常生活すらままならなかったです。
普通に仕事をして
お金を稼ぐなんて、
絶対に無理だと思っていましたし、
結婚も考えられませんでした。
当然、子供を持つなんて、
自分には夢のまた夢でした。
しかし、現実は違いました。
私は、
しっかり働くこともできますし、
結婚も実現し、子育ても可能でした。
以前は無理だと思えたことも、
今ではすべて実現しています。
確かに、症状が酷い最中には
「絶対に無理だ」と
感じることもありましたが、
その状態は永遠に
続くわけではありません。
いずれ良くなる日が訪れます。
その時には、「自分=(イコール)病気」
としないよう心がけることが
大切です。
それよりも、病気以外の
自分のさまざまな側面に焦点を当て、
その部分をたくさん
楽しんでみるとよいでしょう。
そうすることで、あなたの中に眠る
魅力が磨き上げられるからです。
その結果、
あなた自身が魅力的な存在になり、
かつては不可能だと思われたことも
可能になる日も来るのです。
樺沢先生のアドバイスは
とても役立つので、
ぜひ皆さまにもお勧めします。
リンクは以下の通りです。
参考動画:「あなたが結婚できない理由」
(ユーチューブ 精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル)