病気を受け入れる

勝間和代さんは、
ご自身がADHDであり、
その症状にどのように
向き合っているかを
ユーチューブ上で
話されている。
この話を聞いた時、
私も「本当にそうだよね」
と肯いた。

勝間さんは「ADHDを受け入れる」
という姿勢で生きておられる。
勝間さんの症状の中には
多動であり、集中力が
持続しないことや、
忘れ物が多いことなどがある。
そのため、何も対策を
取らなければ、
日常生活で支障を
きたすことであろう。

しかし、勝間さんは
それを上手く乗り切っている。
自分の問題点を
正しく理解して、
問題が生じそうな場面を
想定して、予め準備したり、調整する。
どのようにすれば、
支障をきたすことなく
物事をスムーズに進められるか
を考えて、それを実行するのだ。

例えば、仕事面では、
長時間の集中力が
必要なロールを避ける
ようにされている。

予定が入ったり、
友達と約束をしたときには
即グーグルカレンダーに
書き込んでおく。
そして、友人には
前日にリマインダーを
くれるようお願いしておく。
そんな感じだ。

勝間さんの工夫の仕方は
自分を変えることなく、
自分の問題点が
問題にならないよう
色々な工夫をすることだ

私の過去のやりかたとは
全く逆のものだ。
私自身は、なるべく
自分が「普通の人」に
なれるよう、
自分を変える努力をしてきた。

でも、悲しいけれど、
その努力は苦しいだけで、
実ることはなかった。
短期的にはよくても、
長続きしないのだ。

自分の病気の症状が嫌で
そんな病気のある
自分が大嫌いで、
自分を否定して、
自分を変えようと頑張った。

でも、自分を変える努力をしても
結局は上手く行かない。
できなかった自分を
責めて、自己嫌悪に陥る。
自己否定感が更に強くなり、
不幸な気持ちになる。

それなのに、しばらくして、
少し元気を取り戻すと
再び、自分を変えようと
努力し始めた。
そして、また、長続きせず
再び落胆することになる。
そんなサイクルを
何度繰り返したことだろう?

今では私も勝間さんのように
自分の病気を
仕方ないものと
受け入れられるようになった。
自分の嫌な症状を
否定することを止めて、
そのまま受け入れる。
この症状のために、
生活上で困ることがあれば、
困らなくするために
工夫をするのだ。

例えば、私の症状の一つに
頻尿がある。
トイレに行けないと
思えば思うほど、
頻尿が酷くなるのだ。

そのため、私は外出時には
行き先の公衆トイレの場所を
きちんと確認している。
また、長距離バスは
極力避けるようにしている。
長距離を運転するより
バスに乗った方が
ある意味、楽ではあるが、
トイレの心配をするよりも、
自分で運転した方がよい
と考えるのだ。

飛行機に乗る時には
トイレの近くに
座席を取るよう努めたり、
できる限り、
自分がラクになる方法を
考えている。

こういう自分を
情けないとは思わず
「それで、いいんだ。
自分は病気だから仕方ない」
と自分に優しくして
あげれるようになった。

そのお陰で、最近は
自己肯定感も徐々に
上がってきたし、
気持ち的にも
随分ラクになった。

病気も自分の一部として
そのまま受け入れる。
そうすれば、
病気があっても
幸せな気持ちで生きれる。

参考動画: 「Q&A 勝間和代さん、ADHDだそうですが、どうやって日常をトラブルなく過ごしているのですか?
(ユーチューブ 勝間和代さん)