自分のペースを守った方がよい理由

私にとって精神が安定していて
充実感を得られるのは
ちょっとだけ自分に負荷が
かかっている時だ。
つまり、ちょっとだけ
背伸びをしている時。
もっと高くなろうとして
ムリに背伸びをすれば
バランスを崩してしまい
心身ともに悪影響が出る。

逆に全く負荷がかかってないと
マンネリ化してきて退屈になる。
ちょっとだけ背伸びをして
新しいことを学ぶ。
今までできなかったことが
できるようになると
とても楽しいし
自己成長していると感じれば
充実感もある。

そうは言っても、
普通に社会生活をしていれば
他人のペースに巻き込まれて
自分のペースを崩してしまったり、
他人と比較してしまい
「自分もあの人のようにならなければ」
と思い、頑張りすぎてしまうことも
しばしばある。

自分にとって大きすぎる負荷は
短期的には大丈夫でも、
長い間、続くことがあれば、
自分を壊してしまうリスクがある。
自分の身体のサインを無視して
働き過ぎたために鬱病になり
その後、何年も休養が必要になった
という話もよく聞く。

自分に負荷をかけすぎれば、
一時的には自分の業績が
素晴らしく伸びるかもしれない。
そうなれば、もっともっと
頑張ってと、負荷をかけ続ける。
でも、自分にとっての限界地点に
達したところで、
突然、パタリと止まってしまう。
電池切れで、これ以上は
動けなくなってしまうのだ。

そうなった時に、
ちょっと休んで充電すれば
また、元の状態に戻れるか?
と言えば、それは、かなり難しい。
電池が完全に切れているので、
再び動ける状態になるまでには
相当時間がかかる。

長期的視点で見れば、
自分のペースを崩すような
ムリな負荷をかけすぎれば、
結局は、長期間、何もできない状態に
自分を追い込むことになり、
総合的には大きな結果は出せない。
その上、自分自身もかなりシンドク
苦しい経験をすることになる。

自分がちょっと背伸びするくらいの
適切な負荷をかければ、
自分にとって、シンドクも、苦しくもない。
だから、長続きもラクにできる。
ちょっとだけだと言っても、
それまでの自分にはできなかったこと、
それまでの自分は知らなかったことを
知ることができれば、
とても有意義で、充実感も感じられる。
だから、「楽しいな」と思える。

他人と関わることで
他人から刺激を受けて
ついつい自分のペースを崩して
ムリな行動や、やり方をしてしまう
ことがあるが、
こういう時は、ちょっと立ち止まって
慎重になった方がよい。
「このやり方で、自分のペースを
崩すことはないだろうか?」と
よく考えてみることだ。

一時的に、どんなに良い結果が出ても、
自分のペースでなければ、シンドイので
継続することはない。
一時的に、鬼のように頑張っても
短期間でできることは、たかが知れている。

それよりも、自分のペースで
ちょっとだけ背伸びをして
ちょっとづつ確実に伸ばしていく方が
やっている本人もラクだし、楽しい。
だから、長続きもする。
そして、そのうち、自分でも驚くほど
大きなものを築き上げていた
ということになる。

自分に負荷がかかりすぎる
非現実的な計画は立てないで、
自分のペースで、ちょっとだけ
背伸びするくらいでできる方法を
自分自身で選ぶことは
とても大切なことだと思う。